ゴルフインストラクター 松村 浩

 火の国ゴルフスクール −HEROES−
 http://hinokunihgs.com/


780号 2015年10月25日

(1)はじめまして

 皆さまはじめまして。ゴルフインストラクターの村松 浩と申します。ゴルファーの方も、そうでない方も楽しんでいただけたら幸いです。どうぞよろしくお願いします。

◆恋人がゴルフ
 1996年29歳の春、ツアープロを目指しアメリカに渡り、ゴルフと結婚しました。
 初めてクラブを握ったのは、熊大に通う21歳の時、先輩に連れて行ってもらったショートコース。わざと右や左に球を曲げて打っていて、それを見た先輩が驚いていたのを今でも忘れられません。
 そのことで、はまった訳ではありませんが、建築学科をやめた後ゴルフ場に就職。毎日仕事が終わったら、練習場に直行。ゴルフが恋人になりました。そして、ものにしたい一心で渡米したわけであります。

◆海外で学んだこと
 アメリカだけでなく、カナダやニュージーランドでもトレーニングをし、10人以上の現地プロとレッスンなどを一緒にしましたが、どのプロも、生徒に対して楽しませよう、自信をつけさせようという姿勢だったのが印象に残っています。
 また、アメリカのジュニアゴルファーのためのThe First Teeという団体は、Nine Core Values(9の大事な価値観)を、ゴルフを通して心の成長を育むために提唱しています。素晴らしい教育をしていると感じます。機会があれば紹介したいと思います。

  『 逆持ちドリル 』 
 クラブヘッドの方のシャフトをグリップし、片手で10回ずつ。そして両手で10回。力を抜き、手首を柔らかく使い、ピュンと音が鳴るようスピード良く振ります。両手ではローテーションがタイミングよくスパッとできないと、先端が波打ち上手く振れていないのに気づくはずです。ボディターン過多や体重移動過多で、腕振りを忘れたゴルファーたちへ届けたい。


784号 2015年11月22日

(2)プロスポーツ ゴルフ

  先日、来年度の男子ツアーの出場資格を得るためのQT(クオリファイングトーナメント)の初日観戦に、くまもと中央カントリークラブへお邪魔しました。
 QTは1st、2nd、3rd、Finalの4ステージからなり、中央CCでは3rd(全国6会場)が4日間のラウンドで行われ、95人の参加者から上位27人がFinalへ進むことができます。それほど難しくないような数字に思えるかもしれませんが、95人は猛者ぞろいで、中にはかつてのツアー優勝者も含まれ、レベルは相当高いです。
 これを勝ち上がった選手たちは、シード(賞金ランク75位以内)落ちした選手や、下部ツアーの上位選手等と6日間のFinalを戦いランキングが決まり、その上位から順に翌年のツアー出場資格を得ることができます。
 3rdを観戦した人たちは、選手たちの才能に驚きます。ですが、賞金だけで飯を食えていけるのは、その上(Final)の上(ツアー)の上のシード選手くらいです。厳しいプロの世界です。
 今回、この中央CCでの3rdに、私のかつての教え子や友人等もチャレンジしています。がんばって戦い抜いてほしいです。“Stay Tough.”

 

  『あなたはボディーターン派?腕振り派?』

 

 

 膝をついて打ってみました。ボディーターンも体重移動もほぼできません。ヘッドスピードは秒速47.2b出ました。立っても51bくらいです。私は腕振りを大事に考えます。飛距離の落ちた方、タイミングの合わない方やボールに当たらない方は、必要以上にボディーターンや体重移動をしているかもしれません。どうぞ参考にしてみてください。


789号 2015年12月27日

(3)プロスポーツ ゴルフA

 先月はツアープロの実力のすごさを、少し紹介させていただきました。

◆プロとアマで真剣勝負?
 12月6日(日)、青葉台ゴルフコンペ(場所:菊池カントリークラブ)に参加しました。ここ最近は毎年2回行われていて、一昨年の秋に初めて参加させていただいて、今回は4度目の挑戦です。そうなんです。プロのプライドをかけ、挑んだ戦いでした。
 持ちハンデ制のネット競技(そのままのグロススコアからハンデを引いたネットスコアでランキング)とはいえ、真剣にプレーして優勝したことがなく、特に初参加の時には、一緒に回ったH山さん(私と同じハンデ0)に、同コースで1イーグル6バーディーの素晴らしいゴルフを見せつけられ完敗。今回再び、同伴と組み合わせが決まってからリベンジに燃えていたという訳です。

◆ゴルフの魅力
 今回の参加者は19人。みなさんそれぞれ実力は違いますが、楽しくプレーできたと思います。ゴルフは、老若男女を問わず、一緒にプレーを楽しむことができます。実力差があれば、使うティーグランド(スタート位置)や、ハンディキャップで調整し、それぞれが手を抜かず勝負することができます。野球やテニスなど他のスポーツにはない、ゴルフの大きな魅力のひとつだと思います。
 ところで、今回私は、奇しくも1イーグル、6バーディー(67)で優勝することができました。お世話になりました。感謝。

 

 左側の素振りも、ケガ予防のためにしっかりとしましょう。
 ジュニアは特に。


793号 2016年1月31日

(4)プロスポーツ ゴルフB

 2016年が明けて、はや、一ヵ月がたとうとしています。皆さまにおかれましては、今年のゴルフ目標を決めて励んでいらっしゃることと思います。私は、「80を叩かない」ことを、ここ数年続けて目標に掲げております。ですが、その目標は1月2日に打ち砕かれてしまいました。スコアは83。高校の同窓コンペということで力み過ぎたのが一番の原因。早くも来年が待ち遠しく思えます。
 ところで、今年新たにゴルフを始めてみようと思っている方もいらっしゃると思います。季候の良くなる春にコースデビューするなら、この寒い時期に、家の中にこもらず外に出てがんばって練習を始めてみましょう。


 コースに出れば、ボールを打つ以外にやるべきことや、気をつけなければならないことがたくさんあります。ルールやマナーを守ることはもちろん、人の近くで、また人に向けての素振りや、プレーする人の前に出る等の危険な行為はしない。自分の番になったらすぐに打つ、などなど細かいことがたくさんあります。ですから、ある程度ボールをヒットできた方がコースで楽しめるというわけです。
 まずは短いクラブで短い距離のショットから始めてください。いきなり大きいクラブで大振りをすると力んでしまい、バランスや格好の悪いスウィングになってしまいます。
 写真は77歳の女性です。力みがなく、すばらしいバランスのフィニッシュです。向上心を持ち、努力を重ねてきた成果が出てきました。目指すはエイジシュート(自分の年齢以下のスコアで回ること)。さあ、私も目標を決め直して、がんばります。本年もご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。


797号 2016年2月28日

(5)結果オーライ?

 2月7日(日)に、くまもと中央カントリークラブに行ってきました。「ゴルフを通して、みんなが元気になるような集まりを作りましょう」そんな思いの方々と、楽しい一日を過ごせました。
 その集まりの活動などについては、今後の機会に紹介させていただきたいと思います。
 さて、その日のラウンド、前半は凍ったグリーンに手を焼きました。アプローチもパターも距離がつかめず、みんな苦労をしましたが、それも楽しかったです。中盤からは凍りも溶け、ゴルフにはもってこいの穏やかな天気になりましたが、今度は力が入り過ぎてうまくいかない。それでも楽しかったです。
 写真は、運良くぎりぎり池の縁で止まったボールを打つKさん。足の半分は池にかかっています。この後?「安心して下さい。落ちませんでした」。ミラクルショットでナイスパーでした。
 ところで、先日アメリカツアーで、松山英樹選手が見事な優勝を飾りました。惜しくも敗れたR.ファウラーは、残り2ホールのところで2打のリードがあったものの、ドライバーショットが転がりすぎて池に入り、松山に並ばれ、プレーオフで悔し涙をのみました。
 皆様は、ゴルフをいかがエンジョイされていますか。うまくいかなかったのを何かのせいにしたりしていませんか。また、距離を測らず打ったり、フェースに芝がついたまま打ったり、結果オーライを求めた「たまさかゴルフ」をやり続けていませんか。打つ前には良い準備をし、そして実行することが大事だと思います。一回一回の結果がどうであれ、その積み重ねで、ちゃんとした自分の物差しができ、上達に繋がっていくのではないでしょうか。
 R・ファウラーは、あのホールでは最善の準備、最高のショットをしました。運悪く池に落ち勝利は逃しましたが、キラキラ光る物差しを手に入れ、もっと大きな勝利につなげていくのではないかと思います。
 はてさて、その日の私のスコアといえば74。錆びた物差しで頑張りました。「あら、言い訳?」


801号 2016年3月27日

(6)シーズン到来

 ゴルフ場も練習場も急ににぎやかになってきました。冬眠ゴルファーも目を覚ます春、待ちに待ったゴルフシーズンの到来です。
  桜の花も咲き、ゴルフ場も緑に色づき始め、新しい恋の予感の新学年がスタートする学生時代の記憶と重なってか、一年でいちばんドキドキ、ワクワクの時期であります。
 私が指導しているジュニア生で1番の年長組は、男女ひとりずつ高校に入学します。彼らの成長を大いに期待しております。ゴルフは人間性が大切だと思います。学校や家庭での取り組み、また例えば友達づきあいなどをおろそかにすると、胸を張って1番ホールのティーグランドには立てないのではないでしょうか。自信を持ってプレーできるよう、どんなことに対しても真摯(しんし)に取り組んでもらいたいと思います。かく言う私も、猫背で小さくプレーをしておりますが(後ろ指をかわしながら)。
 話は戻りますが、この時期は、何といってもマスターズ(4大メジャー選手権大会のひとつ)がとても楽しみです。世界の名選手(マスター)たちがオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブで名誉をかけ腕を競う、ゴルフの祭典といわれる華やかなトーナメントです。必ず生放送で見ます。いつか、いつか行ってみたいと思いながら!

 
   『オンプレーンに振る』

 

 腕を振りやすくするためには、肩の回転の仕方も大切です。水平に回そうとしている方がほとんどで、それでは、縦に振る腕とに差がありすぎます。肩の回転面は皆さんが思われているより縦です。腕もしなやかに振りやすくなり、写真のようにフォロースルーでは両腕が伸び、頭とクラブヘッドは反発し合い、大きさもスピードも上がります。バランスも良いので、再現性も高い。すなわち身につけば、飛んで曲がらない!


806号 2016年5月15日

(7)ゴルフ=ゲーム?

 去る3月26・27日、栃木県の烏山城カントリークラブで行われた『石川遼カップ決勝大会』主催:日本ジュニアゴルフ協会(JJGA)に次男坊と行ってきました。
 小学5年生で最後の大会、68人中51位、スコアは89、87(トップは72、72)とあまり良くありませんでしたが、6年生をもしのぐ飛距離で、初めての全国大会を2人で楽しむことができました。
 会場の烏山城CCは、9月末から「日本女子オープン」も開催されます。名匠と呼ばれる井上誠一氏により手がけられ、とてもきれいで、難しいコースです。次男坊にとりましてはまさに難攻不落の城。罠にはまらずベストコースを見つける賢い戦略と、砲台グリーンの端に切られたピンを思い切って攻める度胸と技術が必要です。そういう意味では、ゴルフは子どもたちの好きなゲームと同じです。各ステージの罠や敵をかいくぐり、いかに18ステージをクリアするかの楽しいゲームです。
 このゲーム、老若男女それぞれの力に応じ攻略方法はさまざま。誰でも楽しむことができます。さあ、シーズンです。あちこちのゲーム会場に出かけてみましょう。また、やったことのない方、このゲームやってみるとハマるかもしれませんよ。私は止められなくなってしまいました。あ、これが本当の罠?

 

 ラウンドで、100点満点の内容を求めず、常に60点を目指し取り組むと、力まず、過信せず、無理な攻撃もせず、ケガもしないのでスコアも上手くまとまります。


811号 2016年6月19日

(8)がんばろう熊本!!元気に営業中

 このたびの熊本地震により被害を受けられた皆様に、謹んでお見舞いを申し上げます。
 4月14日と16日の2回の大きな揺れで、いくつものゴルフコースが甚大な被害を受けました。阿蘇グランヴィリオホテルの社員の方は、駆けつけた時、天井じゅうから大量の水が滝のように流れ落ちる状況に、言葉を失ったそうです。ですが、幸い客室は被害を受けていなかったこと、温泉も大丈夫だったということで、地域の方に温泉を開放し、各地からの被災地支援の方々に、お部屋を提供されたということです。
 実は私はこちらのホテル(当初阿蘇プリンスホテル)の元社員。オープンした翌年の1991年、24歳の春に入社しました。ゴルフ雑誌に載っていた海外のリゾート地を思わせる写真に一目惚れし、求人はないかと問い合わせ、時給650円の皿洗いのバイトならあるということで、喜び勇んで履歴書を持っていきました。すると、トントン拍子で新卒採用。時はバブル経済の真っ只中、関西などからツアーでお客様がわんさか。東・西の2コース(36ホール)も、ホテルのお部屋もいっぱいでした。ところが、1ヵ月の研修を受け、滋賀県にあるゴルフ場に異動を命じられました(悪いことはしていないのに。笑)。なんだか初恋の人と付き合い始めたのに、すぐに遠距離恋愛になったような心境…。
 もう四半世紀も前のこと、たくさんはありませんが、とても大切な思い出があり、そして、思い入れのあるホテル。今の松岡支配人は滋賀県にいるときからの旧友。今年の1月に就任したばかりで、この震災に直面。与えられた試練に、社員の方たちと一丸となって「がんばろう熊本!!元気に営業中」

 先日、「今だけの特別企画!1泊1プレー2食付き(朝食・夕食)、お一人様料金9,800円(税込、サ込、温泉付き)」にレッスン生の皆さんと行ってきました。本当に楽しい時間を過ごすことができました(写真)。ありがとうございました。
 いまだ復旧の見通しも立てることができない大きすぎる被害を受けたゴルフ場があります。どうか前を見て、ひとりひとりが明るく健康で過ごすことができますよう、心よりお祈り申し上げます。


815号 2016年7月17日

(9)熱中症、UV対策を

 三重県の津カントリー倶楽部で行われたジュニア西日本決勝大会(7/1練習日、7/2〜3本戦)は、梅雨の合い間の酷暑の3日間でした。
 小学男子の部で出場できた次男に、3日間、全ホール歩いて、ついて回りました。小学生はカートにゴルフバッグを乗せ、自分たちもカートに乗りながらプレーができますが、中高生は男女とも、バッグを担いだり、手押しカートに乗せて、歩いてプレーします。夏場はとても過酷です。初日は熱中症で1人が棄権しました。クラブハウスに戻っても嘔吐が止まらなかったそうです。他に1人、嘔吐と鼻血が止まらず、それでも氷で冷やしながらプレーを続けた子もいたそうです。2日目はスタート前に2人が体調不良で棄権しました。
 本当に危険です。ゴルフに限ったことではありませんが、暑い夏場は、しっかりと睡眠をとり、ちゃんとした朝食、水分・ミネラルはこまめに補給が大事。そして、冷房の効いた室内で一日過ごすのではなく、外でゴルフの練習をするなど適度に汗をかくことがよろしいかと思います。
 ところで次男の成績は、25人中20位とあまり振るいませんでした。しかし大会を含むこの旅全体から、親子で得難い経験を積ませていただき、今後がますます楽しみであること間違いなしです。
 それから、熊本に帰って数日後、阿蘇で一般生徒さんのコースレッスン(9ホール)を行いました。曇っていて暑さも強く感じなかったので、日焼け止めを塗らなかったら、さあ大変、腕が真っ赤になってヒリヒリと困ってしまいました。三重での暑い3日間は気をつけて塗っていて大丈夫だっただけに油断がありました。反省!

●ラウンド前のルーティーン!
@アプローチ(20分) グリーン周りから。25ヤードなど。
Aショット(20分)   短いアイアンからドライバーまで、順に数本。最後数球は、短い距離を。
Bパター(20分)    5m・10m・15mなど。最後は1mを3球決める。
●スタート前、ショットの確認
 スウィングを変えたりせず、テンポに気をつけるだけ。


819号 2016年8月21日

(10)112年ぶりに復活した五輪ゴルフ

  「112年ぶり? な〜ん、ワシどもぁ、毎回やりよるばい」そのゲームは、毎ホール、グリーン上で行われ『オリンピック』と呼ばれ、メダルは金銀銅のほかに鉄、ダイヤモンドもあり、すべてゲットするとグランドスラム。誰が考えたか、海外でもあるのか、初心者も楽しめるおなじみのお遊びです。このオリンピックの他にもスコア以外のお遊びがたくさんありますが、もちろん遊び過ぎはいけません。(気になる方はネットで調べてね)
 さて、リオ五輪でのゴルフ競技・男子の部は先日、イングランドのJ.ローズが、今年の全英オープンチャンピオンH.ステンソンを抑え、4日間で−16のスコアで金メダルをゲットし幕を閉じました。日本勢は池田勇太(−3で21位タイ)、片山晋呉(+8で54位)と健闘しましたが、メダルには程遠い成績でした。技術や戦術で埋められない、外国人との体格やパワーの差は、かなり大きいです。

 初心者の方や、正しいスウィングに直したい方へ、コアとなるスウィングを紹介します。ぜひ身につけてください。(ピッチングウェッジで40〜50ヤードが目安)

@体はKの反転した型。両腕とクラブはYの形。

A上半身から始動。両腕と胸を同調させてテイクバック。

B上半身を残して、下半身から始動。

C肩・腕・手首の力を抜きましょう。

Dアドレスの再現ではありません。動き続けます。

E腕が伸びるようにするためには、腰は左、頭は右。

F両膝を締め、腰・胸・顔もターゲットに正対する。静止。


823号 2016年9月18日

(11)ヤーデージブック

 9月12日(月)、群馬県高崎駅から東京行きの新幹線に乗って、この原稿をしたためております。隣には次男坊が、初めて乗る新幹線に、少々興奮気味に座っております。
  昨日まで、サンコー72CCで行われたジュニアの全国大会(JJGA主催)出場のために、今回もまた二人旅。今は家路といったところです。
 さて、その次男坊、2日間トーナメントの初日は、75の好スコアで10位について期待を持たせましたが、最終日は後半に46と大崩れしてしまい、トータル85で、2日間160はトップの141から遠く離れ、27位に終わりました。しかし、練習日に行われたドラコン大会では、小学男子の部で優勝し、見事日本一の栄冠を手にすることができ、はるばる群馬まで行ったかいがありました。
 ところで、この大会に向けて私が準備したものがあります。それはヤーデージブック、いわゆるコースガイドです。
 皆さんも、トーナメント中にショットに入る前のプロが、何やら手帳みたいなものを確認しているところをテレビなどで見たことがあると思います。
 写真は、パソコンでGoogle Earthを使い、ホールのレイアウトや、距離を測って記入した手作りのヤーデージブックです。ピンやティーマークはその日によって位置が変わりますので、グリーンのフロントエッジやティーグランド最後部エッジから、目印になる木や、バンカーのエッジ、池の淵などまでの距離を、またドッグレッグホール(曲がったホール)ではティーショットの方向と距離がとても大事ですので、狙い目をメモしておきます。練習ラウンドでは、さらに詳細を書き込んでいきます。
 皆さんも、ホームコースのヤーデージブックを自分の手で作ってみてはいかがでしょうか?戦略を組み立てやすくなりますし、自分の番手ごとの飛距離をはっきりと知ることができます。
 ところで、私が苦労して作ったヤーデージブック、野生の勘に頼る次男坊には、まさに豚に真珠。早々とバッグにしまいこまれていました。


826号 2016年10月16日

(12)シーズン到来

 気候も良くなり練習場にも人が増え、賑やかになってゴルフシーズンの到来を感じさせます。国内男女のプロツアーもビッグトーナメントがつづき、先日の女子オープンでは、17歳のアマチュア畑岡奈紗さんが優勝するという快挙を成し遂げ、驚かされました。他のアマチュア選手も10位以内に2人も入り、女子ツアーはこれからますますの盛り上がりが期待されます。一方、男子ツアーはいまひとつ欠ける人気を、石川 遼選手の復活Vで人気復活の兆しです。
 その男子ツアーの方たちが、地震後の小学生たちに元気を与えるため、菊陽町に来てくれたのは皆様もご存じかと思います。8月21日夏休み最後の日曜日には、青木 功会長はじめ、宮里優作選手会長や宮本勝昌プロなど。9月26日には菊陽南小学校に石川 遼プロが来てくれて、スナッグゴルフ教室で子どもたちを楽しませてくれました。
 どちらも、今シーズン大活躍で熊本に元気を与え続けてくれている重永亜斗夢プロと、永野竜太郎プロが声を上げたお陰で実現できたイベントだと聞きました。たくさんの子どもたちが元気に、そしてちょっぴりミーハーな大人たちも元気になりました。南小では、鉄腕アトムの替え歌で石川プロと亜斗夢プロに子どもたちがエールを贈り、涙が出そうなくらいお二人は感動したそうです。反対に子どもたちに元気を与えてもらったようですね。

  正しいフェースアングルは?

       

 ボールを上げようとしてしまうため、無意識にフェースを開いて、右に弱々しいスライスが出るのが、ゴルフあるあるです。
 スナッグゴルフのようなヘッドの大きいランチャー(アイアン)だと分かり易いのですが、デリバリー(右腰高さ)でフェースがボールを向くように、左手の甲は地面を向くように手首を丸めるようにします(写真これよりもっと左手を丸め込む感じ)。
 フォローでは、リリースした後なので逆に手の甲側に折れます(写真堰j。力強い球がまっすぐ出て、スピンも効き、球持ちが良く(滞空時間が長く)なるでしょう。


831号 2016年11月20日

(13)ジュニアもシニアも熱い熊本

   

11月3日文化の日、「あつまる阿蘇赤水ゴルフ倶楽部」において熊日学童五輪ゴルフ大会がありました。「えっ!?ゴルフもあるの?」とよく驚かれますが、有り難いことに毎年開催されています。
 今年の参加者は高学年(小4〜小6)の男・女と低学年(小1〜小3)の3部門。全体で33人。他のスポーツ同様、親も子も一生懸命の学童五輪。晩秋の少し肌寒い阿蘇で、熱い戦いが繰り広げられました。
 うちの次男坊(小6)も最後の出場。気合十分で臨みましたが、スコア81で3位となりました。ただ、男子部門の参加者は9人のみ。そのうち3人はわがスクール生。少し寂しい参加人数でしたので、来年度に向け、ゴルフを楽しむ子どもたちをもっと増やしたいと強く思いました。
 そこで始めたのが、ほぼゴルフのような『スナッグゴルフ』です。野外でも室内でも、そして小さなお子さんでもできるスナッグ。商工会の「まち遊び」などの体験会では、まだまだ集まりは少ないですが、地道に続けていきたいと思います。
 ところで、スクール生の禮子さんがついに『エイジシュート』を成し遂げました。おめでとうございます。禮子さんは10月23日コスギリゾート阿蘇ハイランドを77で回りました。エイジシュートとは自分の年齢以下のスコアで回るという、ゴルファーの夢の一つです。ゴルフを楽しみ、続けてこられた成果だと思います。本当におめでとうございます。
 シニアゴルファーの皆さまも、エイジシュートをぜひ目標に掲げてみてはいかがでしょうか。そんな目標を持つことで日々の暮らしにも元気が出てくるのではないかと思います。ファイトー!いっぱーつ!!


836号 2016年12月25日

(14)冬眠ゴルファー

 今回は、とても危険な「ゴルフ中の突然死」を取り上げたいと思います。ゴルフは生涯スポーツといわれ、体に優しく、歳を取ってもできるスポーツです。ですが、実は突然死危険率の高いスポーツなのです。1991年の資料によると40〜59歳では、ランニングの突然死危険率の0.6倍ですが、60歳以上では、なんと7.9倍になっています。脳卒中や虚血性心疾患が多いということです。
 冬の寒い日は、血管が収縮し、緊張も伴うゴルフであれば血圧も急上昇し、血管にすごく負担をかけます。そして、暖かいクラブハウスからコースに出た時の血圧の急上昇(ヒートショック)も大変危険です。さらに、水分の摂取量も不足がちになり、血管にとっては悪条件が重なります。私の個人的な意見ですが、60歳くらい以上で、生活習慣病の方は、冬眠ゴルファーを決め込むのも良いかと思います。そうでない方も、リスクは0ではありません。以下のことを心掛けましょう。

@体調を万全に整える。睡眠不足、病中病後は避ける。
A防寒対策を考え、気温に対応した服装で。
B準備運動をしっかりと。いきなりゴルフをしないで、体を運動に慣らす。
C水分補給をしっかりと。一度に取らずこまめに取り、ミネラル分も忘れずに。
D取ると脱水を起こすので、アルコールは禁止。
 ご心配な方は必ずお医者様へご相談ください。

 ある日のレッスンで聞かれました。「えっ? 脇は締めないといけないんじゃないんですか?」
 両脇にモノを挟んで、ボディーターンや体重移動を過剰にやりすぎ、スピードもなく小さなスウィングのゴルファーがあまりに多いです。小さいクラブはそこそこ飛びますが、大きいクラブは全く飛びません。原因は雑誌のレッスン内容のうのみや、スクール指導などが挙げられます。左腕一本で素振りをすると分かります。脇を締めるにはかなり無理な力が必要です。フォロースルーは、脇をガバッと開けて大きく!

 火の国ゴルフスクール −HEROES−
  http://hinokunihgs.com/
 ★ホームページをリニューアルしました★


839号 2017年1月22日

(15)寒いけど工夫して

 常夏のハワイでのPGAツアーを、うらやましい思いで見ながら原稿を書いております。この時期に半袖でゴルフができるなんて。そんな無いものねだりをしてはいけません。熊本でも寒さ対策をしっかりして、今年もゴルフを楽しんでいきたいと思います。
 外に出たくない方は、室内でもできる練習がありますので紹介したいと思います。
 

腕のローテーションとプレーンの考え

  

   

 バドミントンのラケットを握り、写真@のようにソファーに浅く座ります。水平に振り、腕のローテーションを覚えます。胸の真正面でピュッとスピード良く振れるようになることがゴールです。

 写真Aのトップでは、左手の甲はまっすぐと水平、ラケット面も水平です。右腕は柔らかく左腕の下側に畳みます。左肩が上がらないよう注意しましょう。

 写真Bのダウンスウィングは、ラケット面が水平のままグリップエンドをリードさせて一気に写真Cのフォローまでひっくり返します。その時、右手の甲がまっすぐに、ラケット面はまた水平です。右肩が上がらないように注意します。

 写真Dのフィニッシュでは、左肘が下を向くように左腕を柔らかく畳み、左手首は甲側に折れ、もちろん右手の甲はまっすぐ水平になるように収めます。この水平面が斜めに立ったのが理想のスウィングプレーンです。
 テーブルのご馳走などをひっくり返したりしないよう、室内でもマナー良く練習してみてください。


843号 2017年2月19日

(16)松山英樹プロ PGAツアー4勝目

 先日アメリカで開催されたフェニックスオープンで、松山プロが見事に連覇を達成しました。おめでとうございます。
 昨年もここに、リッキー・ファウラーとの激闘を取り上げましたが、今年もまたまたプレーオフの4ホール目で決着をつけ、日本人男子最多のPGAツアー4勝を成し遂げました。
 今年の4月に行われるメジャー第一戦マスターズがすごく楽しみです。

◆ゴルフで暴かれる?
 ところで、アメリカでゴルフといえば、今話題はトランプ大統領と安倍首相とのゴルフ外交です。大統領は「人を知るにはランチよりゴルフの方がいい」と言っていました。昔からよく言われてきましたが、私もそう思い、時々ジュニア生にこう問いかけます。

「どういう人と回りたくない?」

 プレーの遅い人。マナーの悪い人。スコアをごまかす人。ボールを一緒に探してくれない人。スタート時間ギリギリに来る人。コースの修復に努めない人。ルールを守らない人。人の失敗を喜ぶ人。失敗したらコースにあたったり機嫌が悪くなる人などなど。
 ゴルフには、自分のことしか考えていない、嘘をつく、困っている人を助けない、約束を守らない、ゴミを散らす、規則を守らない、不幸な人を笑う、失敗を人のせいにするなど、そういう人間性を暴く能力があるのかもしれません。
 「あの人とまた回りたい」と思ってもらえるようなゴルファーでありたいですね。あっ、そういえば最近お誘いがなくなっている(汗)。

椅子に座ってスウィングする椅子ドリル 徐々に腰を上げていきます

 腕振り、スウィングプレーンが良くなり、ヘッドスピードが上がる練習ドリル。腕振りが大事ですので、今回も同じようなドリル。Have a good one !


847号 2017年3月19日

(17)宮里道場へ

 3月6日、JLPGA第一戦ダイキンオーキッドレディスが終わった翌日の月曜日、沖縄県名護市にある大北ゴルフ練習場の宮里道場を訪ねました。

 久しぶりにお会いする宮里 優先生は、元気はつらつで、最近では4時間ほど練習する日もあるらしく、本当にとても驚きました。かつて私はそこで4年間、レッスンの「いろは」を学んでおり、2〜3週間に一度回るラウンドの前に5〜6球打って終わりというのが、以前の先生の姿であり、それをお手本にしている私でありましたが、これは改めなければいけません。

 

 
 ところで今回、宮里先生のジュニアレッスンも久しぶりに拝見することができました。小学生には笑いが多く、プロテスト前の生徒には、一つ一つ丁寧に指導をされていました。また、いつもの「最高(さ〜いこ〜)!」の声も聞け、とても懐かしかったです。
 また、私自身の子どもへの時々厳しすぎる指導の話題になったときは、「そうだよね。他人の子どもとの間には一枚壁があって冷静になれるが、自分の子どもにはその壁はないもんな。でも、自分でやってもゴルフは思い通りにならんだろ。焦らずじっくり教えてやんないとな」と、優作プロがまだ小さかった頃のエピソードを交え、アドバイスをいただきました。
 いつか近い将来、宮里三兄妹とうちのジュニアたちが戦えるようになって、ご恩に報いたいと思います。


 
 宮里先生から「村松〜、これがいいよ」といただいたのがM.magic(写真)。グリップに装着し、小鳥を包むような柔らかいグリップを体感できます。ヘッドを走らせるためには柔らかいグリップが必要です。
  グリップにタオルをクルクル巻きつけてもできます。短いクラブで、アプローチ〜ハーフスウィングでやってみましょう。遅れてきたヘッドをタイミングよく先に行かせるようになってきます。
  なんくるないさー
(正しいことをしていれば必ず良いことがある、報われるというのが本来の意味)


851号 2017年4月16日

(18)ゴルフで成長

 マスターズ、そしてバンテリンレディス、熊本にゴルフシーズンがやってきました。新緑のフェアウェーを歩くのは「最高〜」の気分。どんどん出掛けて行きたいですね。
 さて、「目に入れても痛くない」ほど可愛くてたまらないのが孫ではないかと思っておりましたが、先日とてもショッキングな場面に出くわしました。
 天草でのジュニア大会で、おじいちゃんが、ハーフラウンドをプレーし終わって上がってきた小学生の孫娘を叱り飛ばしていたのです。少女はわんわん泣きじゃくっていて、3回叩かれたようでした。おじいちゃんをなだめ、少女を励ましましたが、まだ私の背中越しに「パター練習でもやっとけー!」と叫んで去っていきました。私が競技委員長なら、技術的なことも大声で注意していたので、この少女を失格にしなくてはいけません。もしそんなことになっていたら、どうなっていたでしょうか。
 2日目の最終日は大荒れの天気、全競技が終わった後、スコアボードを眺める少女の姿がありました。初日より良いスコアでした。「こんなに天気が悪かったのに、すごいじゃん!」と声を掛けると、笑顔を返してくれました。あのおじいちゃんの姿はありませんでしたが、どこかで信じて待ってくれていたことでしょう。

  

 右手一本ドリル。トップから右脇を締め、グリップエンドを右太ももに突き刺すように下ろし、ヘッドをタイミングよくボールにぶつけます。支点が順番に、右肩→肘→手首と移ってヘッドが左足前に走るように。

◆スナッグゴルフ
 ゴルフをやったことのない子でも手軽にできるスナッグゴルフの熊本大会が、日本ゴルフツアー機構の主催で、熊本空港カントリークラブで開かれます。県下の小学校には案内が配られるようです。開催日は5月13日(土)です。

◆「なんばショット会」始めます
 ゴルフ仲間の会を作りたいと思います。一緒にゴルフを通して人生を楽しみませんか。ゴルフ未経験の方も大歓迎です。


855号 2017年5月21日

(19)優作プロ、ジュニア生大活躍

  沖縄出身の宮里優作プロが、地元沖縄で開催された第85回日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯で、中日クラウンズに続き、見事2戦連続優勝を飾りました。今年は頑張って賞金王になって、来年のマスターズにお父さん(優先生)を連れて行って欲しいと思います。
  さて、わがスクールのジュニア生たちも頑張っています。合志中出身で国府高校2年の緒方大樹君は、5月11日(木)、阿蘇リゾートグランヴィリオで行われた「県体協ゴルフ大会ジュニア」第1戦で、1オーバーでトップタイにつけており、5月30日(火)に行われる決勝に臨みます。小学4年の時から大好きなゴルフに一生懸命取り組んできました。高校に入学してからは、自転車で片道7kmの通学も苦にせず、毎日練習を続けています。その努力で少しずつ成果が出てきました。そのままカメさんのようにコツコツと目標に向かって欲しいと思います。

  
緒方君の小学5年生の時(左)と現在のショット(右)

 他のジュニア生も頑張っています。5月13日(土)に熊本空港カントリークラブで行われた「第1回くまもとスナッグゴルフ大会」では、小学2年の部で荒木君が優勝し、3年の部では渡邊君が優勝しました。4年の部では荒木君(兄)が3位タイのスコアで好成績を収めました。そして、なんと荒木兄弟を含む菊陽西小学校チームが、チーム内上位3人の合計スコアで競うチーム戦(3チームが同スコアで、規定により1〜3位を決定)で見事準優勝し、全国大会出場権を得ました。
 「Good job! み〜んな頑張って、先生をマスターズに連れて行ってくださ〜い」詳しい内容は、JGTO(日本ゴルフツアー機構)のホームページに載っておりますのでご確認ください。
 ところで、宮里優作プロの優勝副賞に「カップヌードル10年分!!」ふっふっふ、良かったな聖志(優作プロの兄)、しばらくは困んなくて済むぞ!


859号 2017年6月18日

(20)「意志あるところに道は開ける」

 これは先日、今シーズン限りで引退を表明した宮里 藍プロの座右の銘です。
 2004年5月、沖縄の名護市にある大北ゴルフ練習場で、その「小さな巨人」に初めて会いました。プロ転向後、シーズン初戦のダイキンオーキッドレディスから勝ちを重ねた年でした。
 その後の彼女の活躍は、皆さまもご存じのとおりですので、今回は4年間、宮里 優先生の下におりました私の目で見た、藍ちゃんを少しだけ紹介したいと思います。
 ある夜、藍ちゃんは、練習場の片隅でお父さんの優先生にパターのレッスンを受けました。その後、先生と私は移動しながら他の生徒さん達にレッスンしました。2時間ほど経って元の場所に戻ってみると、藍ちゃんはまだパターの練習をしていました。私は「うわ〜」と驚きました。先生から受けたアドバイスをマスターするため、2m程しかないパターマットで、飽きもせずにずっと。
 言葉を失った私に、先生は「だろ〜!」
 その言葉に、「長男の聖志は5球で感じを掴んだら終わる。次男の優作は、素直に聞いてくれない(でもあとでやってみる)。藍は想像を超えるだろ!」という意味を私は感じました。

 

 また、夜11時に練習場が閉まると球拾いのお手伝い。これは三兄妹ともよくやっていましたが、誰も信じてくれないでしょうから、撮っておいた写真を掲載します。
 藍ちゃんがカラオケで歌った「涙そうそう」は最高でした。
 今シーズンが終わって、どんな「意志」を示してくれるのか、早くも次の藍ちゃんのステージが楽しみでなりません。

 

  パタードリル

 1m程の距離から、小さいコイン(1円玉か1セント)の上を通すドリル。カーペットの上でも練習できます。
 10球中何球できるかやってみましょう。まっすぐ構え、まっすぐ打てるようになってきます。また、的が小さいので、カップが大きく感じるようにもなって短いパットが上手くなりますよ。
 2時間続けろとは言いません!


863号 2017年7月16日

(21)第1回『なんばショット会』例会開催

 「下手なあなたが主役です!」をモットーに、ゴルフを通じて親睦を深め、ゴルフの知識・マナー・技術の向上及び、健康の増進を図ることを目的として立ち上げた「なんばショット会」の第1回例会を、6月18日の日曜日、阿蘇リゾートグランヴィリオホテルゴルフ場(西コース)にて、10人が参加して開催しました。
 私は1オーバーの73でしたが、90台が3人、100台が5人、ボウリングのスコアみたいな方が1人。まさに「下手なあなたが主役です!」のコンペでした。
 次の例会は9月、新たな主役の出現が楽しみです。

◆ジュニア競技
 7月8日(土)、くまもと中央カントリークラブで、日本ジュニアゴルフ協会主催のジュニア競技が開かれ、競技委員長を務めました。
 小学生から高校生までの男女41人が参加して、ベストスコアは中学生男子が69。そして、70台は13人、80台は18人、90台は7人、100台はたったの2人でした。
 かなり「なんばショット会」とは違いますが、い〜〜んです。打ち上げのにぎやかさは勝っていました(笑)。

 ラウンドのスタート前に良い準備をしましょう。
@ アプローチ、バンカーショットなど 20分
A ショット 20分
B パター 20分

 @〜Bの順に行いますが、練習場などの配置によっては順番を変えてもOK。
 ルーティーン化すると、スターティングホールでのプレッシャーも軽減され、良いリズムでラウンドすることが出来るようになります。


867号 2017年8月20日

(22)日本人初のメジャー制覇!?

 アメリカ時間の8月13日、今年最後の男子メジャー、全米プロゴルフ選手権が幕を閉じました。
 松山英樹プロ、日本人初のメジャー制覇、すばらしかったです。おめでとうございました。と言いたいところですが、大人の事情で、この原稿は8月9日に書いており、まだその選手権は始まっておりません。ここで優勝予想?…。もちろん、実力も調子もただ今ナンバーワンの松山英樹プロが、その勢いのまま勝ってくれるのではないかと思っております。ただ、無欲の勝利と違い、周りの予想と期待、自分自身への期待は今までにない大きなプレッシャーになっていることでしょう。一番の強敵はアメリカの若き帝王ジョーダン・スピース。ずば抜けて心技体のバランスが優れた選手です。ぜひ、彼と優勝争いを展開しメジャータイトルを勝ち取って欲しいと思います。

   姿勢の作り方

 基本中の基本に戻ってみましょう。メジャーを争うプロの選手も基本を大事にします。『千里の道も一歩から』です。

@ まずは、中段の構え。

A お尻を後ろに引きながら前傾。背筋を伸ばし、膝も伸ばしたまま行います。

B 前傾姿勢をキープしたまま、膝を軽く曲げます。

C 体の位置をキープしたまま、腕とクラブを下ろします。

 元の構えと比べるとボディーターンも、腕振りもしやすくなるバランスのとれた構えです。自分の姿勢をビデオで撮るなどして比べてみてください。

元の構え


871号 2017年9月17日

(23)ゴルフの秋 到来!

 夕暮れの、涼しくなった空気の中にひとりでいると、胸がキュンと鳴る。部活動や体育祭、文化祭の練習に汗を流した友との時間が蘇るのだろうか。
 ワクワク、ドキドキしてなかなか寝付けなかった運動会前夜。皆さんも経験があることでしょう。何でもできそうに思えていたティーンエイジ。あの頃の姿(細っ!!)が目に浮かぶ。ゴルフコンペ(試合)の前日、ドキドキして寝付けないのはあの頃と同じだ。秋のゴルフは、キュンとしてドキドキ、ワクワク。無垢な「ボク」に戻る。

 グリップ(握り方)を見ただけで、大体その人のゴルフが分かります。写真を見て、皆さん自身のグリップと比べたり、参考にしてみてください。

◆写真@グリップ左手◆

 写真のように握り、親指の先から付け根にかけて線を描きます。

◆写真Aグリップ右手◆

 右手生命線のところに線を描きます。

 

◆写真B左と右の線を合わせながら右の指をかけます◆

 左と右の線を合わせながら右の指をかけます。うまい具合に凸凹が合い、ずれにくくなります。

   

◆写真Cグリップ全体像◆

 包帯が巻きつくように握ります。グリップ(ラバー)には、左は手のひらと指が接触するため、通常、汗で滑らないようにグローブをつけます。右は、指しか接触しないことと、左手にグローブをはめているので通常は右手にはグローブをしません。

 

 9月10日(日)は第2回「なんばショット会」例会(コンペ)が行われました。見た目は大人の子どもたちが集まりました。


875号 2017年10月15日

(24)間違った練習をすると下手になる!

 自称「百獣の王」、1日の平均睡眠時間45分、陸上十種競技の元日本チャンピオン、ケーブルテレビでゴルフ番組も持っているタレントの武井 壮さんが、「努力しても、伸びない人は伸びない」の一言に切り返した答えが、最近ネット上で話題になっています。武井氏は「上手くなる方法や、成功するための方法を考えず、闇雲に頑張ることを努力とはいわず、ただやってるだけ」「才能がないと嘆くのではなく、方法さえ間違わなければ努力は実を結ぶ」というような内容を語っています。
 私が師と仰ぐ宮里 優先生も、「ゴルフは難しいよ〜。ただ球数を打っても、上手くなんないさ〜。下手を固めるだけさ〜」と常々おっしゃっていました。先日、レッスン中に生徒さんに「先日のラウンドはどうでしたか?」と尋ねたら、生徒さんいわく「もう『チョロ』が多くてフェアウェーをゴロゴロ転がるばかり、そうかといえば、林の中からはボールを低く出そうとしたのに、上の枝に当たってしまい、またトラブル…」と落ち込んだ様子。
 この生徒さんと同じような体験をされた方は多いと思います。ゴルフをしたことがなくても、勘の良い方は分かると思います。そうなんです。この生徒さんのショットは、その思いとは全く反対の球質になってしまったのです。
 ここに上達のヒント、努力の仕方があります。フェアウェーの良いところからボールを上げようとしたら(本能的にそうなりやすい)低いゴロ。これはクラブヘッドがボールより手前で最下点を迎え、上がりながらボールと当たるので、その接点はクラブのエッジ(刃)か、ソール(底)とボールのトップ(頭)になり、すなわち結果はチョロ。一方、林の中からは、低く打ちだそうとしてヘッドを上から下ろしたので、クラブフェースにボールが接触し、さらにそのヘッドは下向きに動くので、ボールはフェースをさらにのし上がり、故にボールは上がります。
 さて、どういう風に練習をしたら良いかは分かりましたでしょうか?私の持論ですが、やりたいように素直に動くと逆の結果になるから「ゴルフは難しい」といわれると思います。上下関係のことしか触れませんでしたが、左右も同じことが起こります。もう池越えも恐くありませんね。
 9月10日開催の「なんばショット会」には、14名のご参加をいただきました。ラウンド・懇親会とも、とても盛り上がり楽しかったです。スコアは100を切った方は5名で、100台が4名、110台が4名、150以上が1名。110くらいで回れると、自分も楽しく、他の人にも迷惑がかからないと思いますので、「110の王」を目指しましょう!


880号 2017年11月19日

(25)熊日学童オリンピック

 11月3日の文化の日に「あつまる阿蘇赤水ゴルフ倶楽部」で、熊本県内の小学生対象の「第43回熊日学童オリンピック ゴルフ競技」が開催されました。
 4〜5年生の高学年は、外輪コース9ホールを2回まわる18ホールで、男女に分かれ競技。1〜3年生の低学年は男女混合で9ホールで競います。
 年々参加者が減少するなかにあって、我がスクール生が5人、うち4人はほとんど始めたばかりですが、頑張って参加し、大会を盛り上げてくれました。
 当日は私も、見守るように応援するお家の方たちと、子どもたちの成長を支える手伝いができる幸せと、これからもずっとその成長を見届けたいという思いを噛みしめながらコースを歩きました。
 ところで成績の方ですが、6年生男子の冨田くんが2位入賞。最終ホールで惜しくもバーディーパットがカップに蹴られパーとし、1打差(スコア80)での2位でした。でも、本当に素晴らしい、プロ顔負けの優勝争いでした。16番を終え、1打リードしていましたが、17番で争っている相手がバーディーをとり、追いつかれ、並んだ18番で先にピン横2mにつけるも、相手が更にその内60cmの距離につけ、そしてパットで決着がつきました。小学男子の『名勝負』でした。一方、低学年の部では、3年生男子が3位と、期待以上の頑張りで驚かされました。
 また次の大会に向け、指導に力を入れて行こうと思います。小学生だけではありません。中高生もいます。あ、中高年も忘れてはいけませんね。

  練習場で、より良いインパクトの作り方

  

  

 ダウンブローにボールを捉えられるよう、写真@のようにボールの先(ターゲット側)にガムテープを貼り、それを剥ぎ取るつもりで打ちます。まずは、短いクラブ(PWなど)で行ってください。すくい打ちなどでダフったりするとガムテープは取れません。スウィングを作るうえで、ボールを捉えるイメージや感覚はとても大事です。スウィングを作る第一歩かもしれません。


884号 2017年12月17日

(26)優作プロ

 男子ツアーのゴルフ日本シリーズJTカップ(11月30日〜12月3日)では、宮里優作選手が見事な優勝で、賞金王の座を射止めシーズンを締めくくりました。
 昨年には、地震後に熊本を元気づけるために、県出身の重永亜斗夢プロや永野竜太郎プロらと一緒にジュニアゴルファーのレッスンイベントのために2度も熊本に来てくれました。選手会長としての仕事だったかもしれませんが、彼は昔から、とっても優しく、本当にサービス精神にあふれていたので、熊本でも子どもたちに、笑顔で楽しく接してくれていました。
 今年はその選手会長として2年目、低迷する男子ツアーをけん引すべく大きな責任を背負い、またプライベートでは、妹・藍さんの引退やお父様のお体のことなどが重なり、本当に大変だったと思います。それを乗り越え、力に変え、精神的にも成長できたから、賞金王となれたのかもしれません。が、私は別の考えがあります。以前、私はツアーでなかなか勝てない優作プロに「アメリカのメジャーみたいな超難しいコースでやったら勝つと思うんだけど。日本のコースや環境じゃ物足りないんじゃない?」と言ったことがあります。
 今年のプレーを見ると、本当に勝ちたい試合にだけ、勝ちに行って勝っています。大変なこの環境だからこそ、やっと優作の“やる気スイッチ”が入るようになったのです。全国のファンが初めて彼の真剣に立ち向かう姿を目にできました。私は幸せです。そんな彼を知っていたので。
 さあ優作、次のターゲットは松山英樹です。そうしないとすぐに真剣が竹刀に変わるでしょ。

 優作プロのようにしなやかにスウィングできるように、水道ホース(1m)を振りましょう。ホースの先が、地面をスピード良く擦るように力まず振りましょう。10回ほど振ったら同じようにクラブでやってみましょう。力を入れなくても、クラブヘッドが走るのが分かると思います。

 最後に、今年一年ご愛顧をいただき誠にありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
 年末年始、飲む機会など多いと思いますが、羽目を外しすぎないように心よりお願い申し上げます。
「生活の乱れは、ゴルフの乱れ」


888号 2018年1月21日

(27)ゴルフ規則の本質と精神について

 見出しのタイトルは、「ゴルフ規則」(写真)のはじめの方に書かれています。一部内容を紹介します。「数あるスポーツの中でゴルフ競技の大きな特徴の1つは、通常、レフェリーが立ち会わないということです。それはゴルフがフェアプレーを重んじるスポーツであって、『ゴルファーは皆、誠実であり、故意に不正を犯す者はいない』ということが基本的な考え方になっているからです。(〜中略〜) ゴルフ規則の中にも罰則はありますが、(〜中略〜) 競技全体の公平を図る観点から決められたものです」とあります。
 また、その「ゴルフ規則」の第1章「エチケット」にはマナーについてのガイドラインがあります。「ゴルフゲームは、プレーヤーの一人ひとりが他のプレーヤーに対しても心配りをし、ゴルフ規則を守ってプレーするというその誠実さに頼っている。プレーヤーは皆、どのように競い合っているときでもそのようなことに関係なく、礼儀正しさとスポーツマンシップを常に示しながら洗練されたマナーで立ち振る舞うべきである。これこそが正に、ゴルフの精神なのである」を基に具体的には、素振りをするときに周りの確認、前の組へ打ち込み厳禁、打った球が人に当たる危険性のあるとき「フォアー!!」と大声を向けるなど安全の確認を怠らない。また、他のプレーヤーの邪魔にならないようにすること、スコアを記録するなど他のプレーヤーに対する心配りを忘れない。他に、プレーのペース、コースの先行権、コースの保護について規定しています。
 そして、結びには「プレーヤーが皆、この章のガイドラインに従ってくれれば、全ての人にとってゴルフはもっと楽しいものになるだろう」とあります。
 球をただ打つのではなくゴルフの精神を身に付け、他に優しく振る舞えるようなゴルファーを目指しましょう。日本ゴルフ協会のホームページで「これだけは知ってコースへ」(写真)をぜひお読みください。

 寒い冬は、よく身体を温めて、徐々にスウィングを大きくしたり、スピードを上げたりしましょう。
@太極拳スウィング(1分間スウィング)
火の国ゴルフスクールのフェイスブック(2014年9月20日投稿)で私のものが見れます。
Aスロースウィング(フルスウィングの型)で球を打つ。例えば、PWのスローフルスウィングで50ヤードの距離を打つ。
@Aの両方、筋肉の動き、バランス、タイミング、シークエンス(順番)などを学べます。どこか少しでも悪いと、@もAも全くできません。さあ、チャレンジ!


892号 2018年2月18日

(28)沖縄生まれの君

 2004年11月、君は沖縄県名護市で産まれた。3,850グラム、頭の大きな赤ちゃんだった。
  3歳を過ぎた春、菊陽町に越して来た。親父のわがままだった。
  あれから10年。今13歳、170cm、60sの身体で沖縄の地に立っている。大きくなったと思う。親父にやらされたゴルフ。イヤイヤながらの練習でも少しずつ腕が上がり、小学生の大会に出て、同じ歳の子たちと競い合った。
 ドラコン日本一になったこともある。友達もたくさんできた。ゴルフが好きになり、夢となった。そして「自分の貯めたお小遣いを全部出してでも、沖縄の試合に出たい」と『シーサーカップ』(2月11・12日)にやって来た。
 沖縄県外からの実力者も参加している大会。中学1年ながら大学生や高校生と同じ土俵で戦う。
 コースもゲームの世界のよう。先が見えない。狭い。グリーンは平らなところはなく、ボールが止まらない傾斜だらけ。その上、沖縄特有の風である。16℃で北風9m、まさに空中のハザード(障害)。さらに、耳元でブォブォブォ〜と音を鳴らす。これが感覚的にも狂わせる。プレッシャーがかかる。恐くて心配で上手く打てない。自信を失い、ますます不安が募る。初日に92を叩いた。42人中28位。明日、最終日。
 『息子よ、下を向くな。人事を尽くして天命を待て! やれるだけのことをやって、あとは運に任せる覚悟を持て。お前はかなりのことができる。自信を持て、不安がることはない。努力を積んで、夢をもってこの地に帰って来たんだ』
 そうさ「なんくるないさぁ!」

25%、50%、75%、100%  スウィングトレーニング

 フルスウィングの型で、この4段階スウィングをやってみましょう。

 バランスやクラブの動き、タイミングなどを上達させるのはもとよりボールスピンのコントロールも覚えることができ、例えば、スピンの量を抑え向かい風に負けない低い球を打ったり、スピン量を増やし追い風に乗せて飛距離を出したりすることができるようになります。


896号 2018年3月18日

(29)プロのツアー並み

 先月は沖縄からの投稿でした。そして、熊本に戻って、また翌週には栃木。その次には広島。次男坊(中1)のチャレンジのため、プロツアー並みに各地を飛び回りました。
 沖縄では、初日のスコアが92、2日目の最終日が98で、トータル190、39人中30位タイ(優勝は高校2年生の男子。73・76の149)でした。閉会式、大きな円卓に、ひとり小さく突っ伏していた次男の姿が忘れられません。
 栃木の競技は、「石川遼カップ」で3日間の戦いでした。本番前日の練習ラウンドは積雪のため中止となり、代わりに18ホールを二人で歩き、攻略計画を立てました。とても良い時間でした。結果は34人中25位(88・84・85)。高校男子の部で優勝した選手と2日間一緒に回ることができ、とても勉強になったと思います。
 次の広島は、PGM世界ジュニアゴルフ選手権の中国・四国予選会でした。「あれ? 九州予選はないの?」と不思議に思われると思いますが、先の「石川遼カップ」と九州予選会(しかも熊本開催)の日程が重なっていたため、広島会場にエントリーしました。練習日のクラブハウスでも、大会スタッフたちが「熊本から来てる子、この予選通んないと意味ないよねー」と大笑いしていたのを、たまたま次男が耳にしました。さておき、18ホールの練習ラウンドは感触が良く、13〜14歳(7月時点の年齢。ほぼ中1と中2男子)のエントリー10人中4位(通過ライン)までは入れるだろうと思いました。
 翌日本番の朝7時45分、放射冷却の影響で冷え込んだ空気を切り裂き、フェアウェーど真ん中にドライバーをかっ飛ばしていきました。ショットは好調で、前半9ホールは38、トップタイで折り返しました。このままいってほしいと願った後半、フェアウェーウッドの不用意な2つのショットと、ショットが乱れてもアプローチとパターで粘る上級生のプレッシャーからくる焦りで、パター数を量産。後半42でトータル80。結果は5位。2打足りず、西日本決勝大会には進むことができませんでした。ですが、決して意味のないものではありませんでした。経験を積み、成長し、自信を持って臨んだ広島での大会。遠くまで来て、真剣に取り組んだからこそ、敗れた悔しさも本物で、足りないところも分かりました。

 『失敗は成功のもと』、次の大会に挑みます!

 

  手錠ドリル

 両手の前腕部をガムテープで縛って、からだと腕の動きをシンクロ(同調)させます。


900号 2018年4月15日

(30)ゴルフに学ぶ

 「熊日」紙面でも大きく掲載されていましたのでご存じの方も多いかと思いますが、4月2・3日の2日間、チェリーゴルフ宇土コースにて、熊日トーナメントが開催されました。
 当スクールからは、ジュニア(中高生)男子の部に3人(出場者19人)、同女子の部に3人(同45人)、小学生の部に3人(同14人)が出場し、上々の天気の中、36ホールを戦い抜きました。
 成績の方は、高校3年になる男子が2位入賞するなど、みんなよく健闘し、成長をみせてくれました。特に、喜びと感動を与えてくれたのは、小学生の3人トリオでした。入塾5ヵ月の小学5年になる男子と、入塾1年半と1年の小学4年の男子2人にとっては、18ホールの試合は初めて。それを2日間となると、本人たちにとっても、保護者の方たちにとっても大きなチャレンジだったと思います。
 結果は、それぞれスコアが(113、101)、(122、117)と(144、121)で下位でしたが、私の予想を上回る内容で驚かされました。まだひとりの力では回れない子どもたちに、ご理解とご協力をいただいたカート運転のボランティアの方や、運営スタッフ、競技委員の皆さまには本当に感謝です。
 表彰式を終え、いつもの練習場に戻ってレッスンの準備をする私に、ジュニア男子で2位に入った大樹くんが、優勝争いをしている自分たちの組のすぐ後ろで3人が回っていたので、「俺もあんな風に回りたいと思った。だって無茶苦茶楽しそうだったもん」と話してくれました。
 試合には出ませんでしたが、うちにはまだたくさんの子どもたちがいます。大樹くんがゴルフの楽しさを教えながら引っ張ってくれそうです。宮里 優先生が、いつも私に仰ってくれていました。「教えることは、学ぶこと」これからも、ゴルフを教え、学ばせていただこうと思います。

 
 片足ドリル 『すくい打ちの悪い癖を改善!』

 写真のように右足の下に台になるものを置き、左足加重でハーフスウィングで練習してみましょう。ダウンブローのインパクトで強いボールが打てるようになります。

◆気をつける点

@両膝がターゲットラインと平行になるように、右足の位置は左足より少し後ろに引いて構えます。
A上半身の前傾を保ち、低い飛球をイメージしましょう。


904号 2018年5月20日

(31)重永亜斗夢プロ 初優勝おめでとう!

 男子ツアーの国内開幕戦の東建ホームメイトカップ(4月12〜15日、東建多度カントリークラブ・名古屋)におきまして、熊本出身の重永亜斗夢プロが見事初優勝を飾りました。熊本を襲ったあの大きな地震からちょうど2年、アトムの頑張りは、空を越えて熊本にパワーを与えてくれました。10万馬力の。
 ありがとうございました。
 写真は、地震があった夏休みに開催されたスナッグゴルフ大会のひとコマ。菊陽町の子どもたちを元気づけようと、男子プロたちが来てくれました。もちろん、その中には亜斗夢プロも。そして、偶然にも私の子を指導してくださって、有り難くも楽しいひと時をいただきました。スクープカメラが捉えたアトムが飛び立とうとする決定的瞬間!(写真右)

   

  前傾を保ちましょう

 海外でのレッスンでも“maintain your spine angle”とよく耳にしました。
 上体の前傾が緩み、起き上がってしまうと、手元が浮き上がり、ヘッドが下がるので、あらゆるミスが出てしまいます。
 前傾を保つコツは、お尻を後ろにキープすることです。まずはクラブを持たず、シャドースウィングで、お尻をテーブルの端などに当てるように構えたら、フィニッシュまでお尻の一部がテーブルに触れておくようにします。トップでは右のお尻、インパクト以降は左のお尻が触れていること。

気になる方は、龍田ゴルフ練習場に来て私を見つけてください。

  


908号 2018年6月17日

(32)プロゴルファーである前に

 とても残念なニュースを耳にしました。男子ツアーのトッププロが、あろうことか、トーナメントのスポンサー関係者などを接待するプロアマ戦で、ゲストに不快な思いをさせたというものでした。
 自分のことしか考えず、ゲストをほったらかし、失礼な態度をとるなんて、あってはなりません。
 ルールブックの『第1章エチケット』は他を思いやる大切さを説いています。ゴルファーの一人一人が他を思いやれば、みんなが楽しくゴルフができるはずです。
 プロゴルファーもただの球打ち職人にならず、ゴルフを通して、第1章を胸に、人々に感動や夢を与える存在であって欲しいと思います。
  宮里優先生のお言葉
  「プロゴルファーだからといって偉いわけじゃない」

  バンカーショット

 通説と少し違います。企業秘密なのであまり公にしたくなかったのですが、参考にしてください。

・ボール…左足土踏まずの位置に。

・スタンス…ボールとターゲットを結ぶターゲットライン(青矢印)に対して左向きに開いて構える(写真の緑線と青矢印を目安にしてください)。

・肩のライン…ターゲットラインに平行(写真の赤線と青矢印を目安に)。


912号 2018年7月15日

(33・最終回)3年間お世話になりました

 2015年10月からスタートした 連載 「なんばショット」を終了いたします。 
 最初、半年で6回程度の連載を予定していたのですが、皆さまのご支援もあり、3年間・33回の長期連載となりました。
 ゴルフファンのみならず、ご愛読者の皆さまにゴルフのすばらしさの一端でもお届けできていれば幸いです。ジュニアからシニアまで、日々たくさんの人たちにゴルフの素晴らしさを伝える伝道師として今後も精進してまいります。
 私は龍田ゴルフ練習場をホームグラウンドに活動させていただいています。お声がけいただければ嬉しいです。ありがとうございました。

 
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