 三里木区 たわらや酒店 宇野功一
(230)日本の月見文化と酒について
◆日本の月見文化について
日本人は古来より、稲作(米)を中心とした農耕を礎にして、国を造ってきました。農耕を行う上で大切なのは、暦(こよみ)です。
いつ種を撒く時期なのか、
いつ苗を植える時期なのか、
いつ収穫できる時期なのか…。
太陽の観測も大切ですし、月の観測も大切でした。日本最古の書物のひとつ古事記には、日本を創世した神、伊邪那岐(いざなぎ)と伊邪那美(いざなみ)は3柱の子を産みます。
長女・天照大神(アマテラス)、
次女・月読姫命(ツクヨミ)、
長男・須佐之男命(スサノオ)です。太陽が天照大神に対して、夜を支配する神が月読姫です。月を読むの言葉の通り、日本人は、月を観察しながら、農耕の暦を作って来たことが分かります。
◆今年は9月25日・中秋の月見の日
お月見=中秋の名月=旧暦8月15日の満月=今年は9月25日です。
古代より、秋の収穫を神々に感謝して、月の下でお酒を飲む風習があります。月祀り(つきまつり)です。素朴な農耕儀礼が全国各地に残っています。
平安時代から、中国から伝来した中秋節の風習が貴族社会に広まり、月を眺めて、和歌を詠み、酒を酌み交わす宴が月見の宴となりました。
時代は下り、武家の中にも、一般庶民へも月見の風習が広がります。江戸時代には、里芋や団子など、丸いものをお供えして月見を楽しんでいました。
◆月見に美味しい「ひやおろし」
日本酒は、米を原料としますので、月に密接な関りがあります。秋に収穫した新米を、旧暦11月(現在の12月ごろ)から酒づくりが始まり、厳冬期を隔てて、春先まで酒づくりをします。
春の新酒もフレッシュで美味しいですが、その酒を冷温な蔵の中で約半年ゆっくりと寝かせます。 秋、外気温と、蔵の中の内気温が等しくなる頃、熟成した美味しい酒が生れるとされます。それが「ひやおろし」「秋あがり酒」です。9月になりますと、全国各地の酒蔵が一斉に「ひやおろし」「秋あがり酒」の酒を発売します。春のフレッシュな酒と違って、香味が整って深い味わいの酒が楽しめます。
「ひやおろし」「秋あがり酒」の日本酒を買って、おうちで楽しんで見ては如何でしょうか。
飲んでみたいお酒を1本。好きなお団子を数個、そして食べたいおつまみ、ススキを揃えて、テーブルに並べます。日本酒を一口、飲んだ瞬間、数千年の時を越えて、いにしえのご先祖様と月を愛でることで一つになったような不思議な感覚になるような気がします。
〜オススメのいっぽん〜
泰斗 亀の尾
純米酒ひやおろし 朱ラベル
1800ml
¥2,726-(税別)
¥2,999-(税込)
720ml
¥1,363-(税別)
¥1,499-(税込) |