 三里木区 たわらや酒店 宇野功一
(218)地酒途中下車
旧国鉄・宮原線
肥後小国駅(熊本県)
「花雪」純米吟醸
◆小国まで通じた高原鉄道を歩く
2025(令和7)9月8日(日)。熊本県小国町の旧国鉄宮原(みやのはる)線の跡を歩いてみました。宮原線は、大分県・恵良駅(九大本線)から分岐して肥後小国駅まで通じた26.6kmのローカル線でした。肥後小国から更に、菊池市隈府の菊池駅(当時・熊本電鉄)を結ぶ予定でしたが、未成のまま、1984(昭和59)年11月30日を最後に廃止されました。
廃止されてから41年。線路跡地は、レールや枕木こそありませんが、トンネルや鉄橋は、ほぼ廃止後も現存しており、鉄橋は手すりが設置され、トンネルは電灯が設置され、散策できるようになっています。残念ながら舗装はされていません。鉄道線路跡らしく、バラス(玉砂利石)の上を歩きます。肥後小国駅から、お隣の北里駅まで、約4kmを1時間半程度で、ゆっくり歩きました。途中トンネルが2つ。鉄橋が3つありました。鉄橋は、鉄不足の時に建設されたので、鉄筋橋ではなく竹筋橋です。ある意味、鉄道の文化遺産であると思いました。
◆小国の銘酒・河津酒造「花雪」
天領・日田杉が幕府直轄でありますが、肥後藩・小国杉も、銘木として全国に名を轟かせていました。
町が賑わえば当然、酒蔵があります。河津酒造は、昭和7(1932)年に初代・河津泰雄氏が小国町にあった酒蔵を事業継承する形でスタートしています。小国郷にはいくつかの酒蔵があったそうです。
現在、河津酒造を切り盛りしているのは3代目・河津宏昭氏。日本酒の需要は、昭和48年をピークに右方下がり。現代人の生活スタイルにフィットする酒づくりを探求した先に、河津酒造でしか表現できない日本酒をついに編み出した。伝統的な製法を受け継ぎ、現代の方にフィットする香味の酒・花雪誕生。「白銀の世界に花が咲くかの如く、食卓に彩りる一献」との想いを込めて「花雪」と命名。
伝統的な熊本酵母で仕込んだ「花雪」は、口に含むと優しい旨味と甘味が広がります。地元産米・山田錦と熊本酵母で仕込んだ純米吟醸「花雪」は、現代の食生活に合わせて「とことんまで振り切った」という日本酒度マイナス20の超甘口。数字上は超甘口かもしれないが、酸味や旨味を工夫することによって、料理と共に彩りを添えてくれる日本酒です。
冷やがオススメですが、純米吟醸酒は温度によって香り・味わいに大きな変化があり、特に熱々に温めた「飛び切り燗」にすると甘さが際立ち、甘党にはたまらない味わいになるそうです。九州の甘く味付けた料理と相性が良く、羊羹などの和菓子、フルーツ、スィーツなど食前・食中、そして食後酒として、どの場面でも美味しく召し上がれる逸酒。
【花雪 純米吟醸】
※次の発売は10月上旬より。現在仕込み中。(予約受付中)
原料米:熊本県産 山田錦
精米歩合:55% 日本酒度:−20.0
アルコール度数:15.6%
価格 720ml ¥2,250(税込) 1800ml ¥4,230(税込) |