ワンネス 1092号  2024/09/22発行

楽しい夏祭り

7月20日 三里木区 7月27日 青葉台区
8月17日 大堀木区 8月17日 東ヶ丘区
8月31日 音ねの森・さんさん保育園

元気にあいさつ
菊陽町青少年健全育成町民会議

   

 菊陽町青少年健全育成町民会議による「早朝あいさつ運動」が小中学校の前期後半の始業に合わせ8月27日(火)菊陽中学校、28日(水)武蔵ヶ丘中学校で行われました。
 早朝から登校してくる生徒たちと「おはようございます」と元気よくあいさつを交わしました。

 

  かいご太郎

(16)余命

 奇跡的に元気になって自宅に帰って来た父だったが、かいご太郎のアドバイスで「リビングが見える位置に設置した介護ベッド」から降りる回数はだんだん減っていった。父が散歩に出かけたとき、息子が「じいちゃん、ストレスは体に良くないって先生に言われたんだって」と話してきた。おじいちゃんにとって一番のストレスって何だろうね?と言うと「お母さんが“お酒飲むな”ってギャーギャーおめくことだって言ってたよ」と教えてくれた。二人で笑いながら、もう父にお酒を飲むなと言うのはやめようと決めた。その日の晩から父は晩酌を再開した。ニコニコしながら「あー、こっで寿命がまた延びるばい」とお酒を飲み始めた父だったが、ふと悲しそうな顔になり「お前がもう少し大きかったら一緒に飲めたとにねぇ」と息子に言った。
 日に日にやせ細っていく父は、ずっと旧友に合うことを避けていた。しかし、強引に訪ねて来た旧友からの『何や。思ったより元気そうたい』という言葉に父の方が元気をもらったようだ。それから父は他の友人に連絡を取り始め、余命半年と宣言されて7カ月が経った頃から、うちには父の旧友がよく訪ねてくるようになった。
〜続く〜


   碓井秀典(東京都大田区在住 原水出身)

(56)寝床

 桂文楽(8代目)は、志ん生(5代目)圓生(6代目)と並ぶ昭和の大名人で、住まいから「黒門町」とも呼ばれています。今回の「寝床」は多くの噺家が高座にかけていますが、くすぐりを多用したり大げさに演じたりで、爆笑モノに仕立てています。一方、落語には「本寸法」という言葉があります。奇を衒わない、崩さない、正統派である、などの意味ですが、この文楽の寝床こそ、ちゃんとやれば面白く完成するという意味で、この言葉にふさわしいものかと思います。

 内容は、権力を持った(長家の大家であり大店の主人である)旦那が義太夫に凝って、長屋の住人や奉公人に聴かせようとするところで始まる一騒動です。義太夫のことはあまり知りませんが、他の噺に出てくるのを聴けば、奇妙奇天烈な発声で、プロがやればともかく素人がやるのはまぁテロみたいな位置付けになっています。聴かせどころは招待を断る言い訳や、結局出席した店子や奉公人のド下手な義太夫に対する文句ですが、番頭に説得されてだんだん機嫌を直していく旦那の描写が、ここいいなぁと思います。


  保護司会菊陽支部長 熊谷和信

(32)協力雇用主になっていただけませんか?

 私たち保護司は、刑務所を仮釈放になった人や、少年院を仮退院した人たちの社会復帰を促し、更生に導く支援活動が主な役割です。その社会復帰をめざす上で最も重要なことは就労です。一方、悪いことをした人には厳しく罰し辛い生活を強い反省に至らせるのが、最もではないかと思われる方も多いのではないでしょうか。ましてや就労の支援までもと、違和感を持たれる方もあるかもしれません。
 しかし、厳罰化だけでは「逆効果」を生むことが分かっているのです。しかも、罪を犯した人を永久に排除する訳にはいけません。社会から排除し孤立させるのではなく、責任ある社会の一員として彼らを再び受け入れること。このことが社会環境を整える上で不可欠なのです。排除を続けると再び罪を犯すなど、問題が複雑化します。
 そこで、彼らを積極的に受け入れ自立や社会復帰に協力される事業主の方を協力雇用主と呼んでいます。こうした志のある協力雇用主の存在が、安心して暮らせる安全な社会づくりにも貢献してもらっているのです。
 現在、菊陽町内には9社が協力雇用主として登録されています。協力雇用主として彼らを雇った場合には、事業主の方に国から就労奨励金の支給もあります。関心のある事業主の方には説明に伺います。よろしくお願い致します。


  神田みゆき

(18)Demopoly体験会

 NPO法人SDGs Association熊本代表理事、Universe Quest代表の神田みゆきです。
 今回は、ワンネス3月号「SDGsは世界を見る窓K」でも紹介させていただいた「これからの民主主義について考えるゲーム「Demopoly体験会」」開催のご案内です。
 今回、私がファシリテーターとして登壇させていただきます。会場は、熊本駅前の目の前にある「森都心プラザ」です。菊陽町からは、JR豊肥本線一本で行けます。

※体験会は終了しました※

【2024/9/28(土)中学生〜大学生集まれ  ボードゲームで民主主義!?デモポリー体験会】
 架空の街「アニマルタウン」の一員として、お店を経営しながら税金を納め、選挙に参加し、みんなで暮らしやすさを追求し、民主主義について考える、深くて面白いボードゲーム「デモポリー」の体験会を行います。
日時:令和6年9月28日(土) 14:30〜16:30
場所:くまもと森都心プラザ 6階D会議室
主催:熊本市教育委員会
〜対象・定員等〜
(1)学生(中学生〜大学生)先着20人
(2)社会人参観者 先着10人
参加費 無料
【こんな方におすすめ!】
○みんなでワイワイ楽しむのが好きな方
○民主主義をボードゲームで考えるって何?と思った方
○ふだんとは全く違う人生、違うキャラを体験してみたい方

※体験会は終了しました※


  馬場口 一利 熊本市

(2)日本と台湾の深い関係

 2019年に訪日した台湾人は489万人で、人口の20%の人が来日するほど日本は人気の訪問先となっています。一方、同年に訪台した日本人の数は217万人です。これは人口の1.7%にあたります。人口比ではナント10倍以上の開きがあります。ここだけ見ても両国の交流はアンバランスだという事が分かります。今回のように経済面をきっかけに急速に関係を縮まるにもかかわらず、私たちの方は台湾の事を良く知らないという現状があるのではないでしょうか。
台湾は先史時代から原住民で構成されていました。今でも政府により原住民として16部族が認定されています。17世紀の大航海時代以降は、オランダ、鄭成功(鄭氏政権)、大清帝国(清朝時代)、大日本帝国、中華民国(現在)と、次々に統治者が入れ替わりました。
日本統治時代より以前はマラリア蚊や毒蛇が棲息する「化外の地」とされて外国人からは立入が敬遠されてきました。日本人はそんな土地を開拓し、現在の台湾発展の基礎となる様々なインフラを整備しました。いまでも当時の台湾総督府庁舎が、現在の中華民国の総統府として使用されているように、日本統治時代の痕跡を台湾各地で見ることが出来ます。
私の訪台の目的のひとつは、そんな統治時代に命がけで台湾開発に携わった日本人の偉功を訪ねることです。このコーナーで一人ずつ紹介していきますのでお楽しみに。

 

二国間 訪問人口比
台湾人  20% → 日本 
日本人 1.7% → 台湾


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