三里木区 たわらや酒店 宇野功一
(205)夏の涼酒 おうちで簡単
『みぞれ酒』で楽しもう!
◆夏の涼酒「みぞれ酒」
例年になく、暑い暑い夏です。
日本酒の夏の楽しみ方を、多くの方に知ってもらいたいと思い、今回は「みぞれ酒」(=シャーベット日本酒)の楽しみ方をお伝えしたいと思います。
◆7月1日は氷室の節句
江戸時代、旧暦6月朔日(1日)を氷室の節句といっていました。今の暦でいうと7月1日に相当します。
この日、加賀藩では氷室から凍った雪を切り出し、桐製の二重造りの長持に入れて、陸路・氷室の氷を江戸に運んだといいます。
昼夜なく走りに走り、4〜5日かけて氷は江戸に運ばれ、将軍に献上されました。氷で冷やした日本酒を楽しんだといいます。
庶民は氷を口にすることはできませんでしたので、クズを氷に見立てたお菓子で楽しんだそうです。
◆おうちで簡単 みぞれ酒の作り方
お好みの日本酒で、みぞれ酒を作ってみましょう。
先日、ある夜市会場で、富山県の満寿泉辛口酒を、みぞれ酒として提供したところ、生ビールよりも売れました。バカうけでした。
【作り方】
みぞれ酒にする、お好みの日本酒を選びます。その日本酒の半分量を「ジッパー袋」か「ビニール袋」に入れて、−20度以下の冷凍庫へ。(度数が高い原酒は凍らないかもしれません)残った半分は、キャップを閉めて冷蔵庫へ。12時間放置します。この時、あとで混ぜ合わせるためのボールとお猪口も冷凍庫で冷やします。
12時間経って、ジッパー袋の日本酒が完全に凍っていたら、凍らせたボールに移して、冷やした冷蔵庫の日本酒を、1:1で混ぜ合わせます。これで、シャリシャリのみぞれ酒が完成です。あとは、フローズン状態のみぞれ酒を、スプーンで掬ってお猪口やグラスに移せば完成です。とても簡単です。
目にも涼しく、味わえばふんわりひんやり!お好みのフローズンフルーツでトッピングしても、より一層、美味しく楽しめます。
どうぞ、お試しになって、暑い暑い夏を乗り切りましょう! |