ワンネス 1084号  2024/05/26発行

懐かしい想い出の一曲
ナツメロ歌謡彩

 ほかむら歌謡教室「ひ・ふ・み会」(外村信子会主)が主催する2024チャリティー第11回 ナツメロ歌謡彩〜昭和時代の心に残る想い出の曲〜が4月27日(土)、菊陽町図書館ホールで開催されました。
 5年ぶりに開催された歌謡彩は、菊陽武蔵剣豪太鼓の力強い太鼓の演奏で開演。歌謡教室の生徒と一般出演者で約130人が「好きになった人」や「空港」など昭和の名曲を熱唱しました。また、肥後ちょんかけ独楽を披露した高見忠尚さんや日本大衆音楽祭 内閣総理大臣賞を受賞した益田勝志さんが友情出演し、舞台を盛り上げました。
 同会は、菊陽町社会福祉協議会へ高齢者のためのレクリエーション室内用具を寄贈。会場では能登半島地震復興支援募金活動もあり103,772円が集まり、集まった募金は、町社会福祉協議会を通じ被災地に届けられます。

 


マナーを守り交通安全
春の全国交通安全運動

 春の全国交通安全運動が4月6日(土)から15日(月)まで行われるのに先がげ、大津町・菊陽町・西原村の2町1村合同で、出発式が4月5日(金)、菊陽町総合体育館玄関前広場で行われました。
 出発式では菊陽町  町長、大津警察署水島 護署長のあいさつの後白バイ隊、パトカーによる部隊の出発が行われました。また、大津地区交通安全協会菊陽支部と菊陽町地域女性の会のメンバーによる啓発活動が菊陽町役場近くの菊陽バイパス交差点で行われ、交通安全の旗やプラカードを持ち交通安全をPRしました。

 

 


麹の魅力を発信

 創業273年の歴史を持つ老舗味噌・醤油製造会社やまうち本店は、麹の魅力を発信する施設「日々麹舎(ひびこうじや)」をオープンし4月26日(金)〜29日(祝・月)まで、楽しいイベントが開催されました。
 「日々麹舎」は元々あった味噌・醤油資料館を改装し、食事やお買い物、味噌作りを体験する施設にリニューアル。味噌・醤油を使ったおにぎりやだご汁、みたらし団子ソフトが提供され、来場者は美味しそうに食べていました。
 記念イベントでは、チアダンスやフラダンス、楽器演奏などが披露され、やまうち本店工場見学や味噌詰め放題、大抽選会もあり盛り上がりました。

 

 


  かいご太郎

(14)父が脱走

 「父が脱走したんですか!?」お見舞いに行ったとき、看護師さんからの報告で驚いた。『向かいの居酒屋に行っておられたそうです』『四回目の脱走で判明しました』『病院始まって以来の伝説です』呆れて聞いていた私の隣で息子は爆笑。『じいちゃん伝説の男やん』と言う息子に得意げな父。お前らアホか!と、“小声で”怒鳴ってやった(笑)。
 『ご家族も心配しますのでお酒はやめましょう』と医者から言われ、“禁酒の誓い”という念書を書かされて病室に貼った父。脱走しなくなり、病室で何やら書き物をすることが多くなった。聞くとエンディングノートを書いているらしい。銀行口座や保険、株、各種サービスの暗証番号、葬式の規模や予算、そして趣味で撮り貯めた写真や動画のデータに関する事。それらは全て、以前に『かいご太郎』から聞いていた項目だ。遺書や遺言と違いエンディングノートという響きを父は気に入ったようで、『立つ鳥跡を濁さず!』としたため始めたそうだ。『お前たちの為にしよっとぞ。面倒くさか』というので、写真の整理を手伝うと言うと『そら自分でする!』と、人に任せられない性格は変わっていなくて可笑しくなる。
続く


  碓井秀典(東京都大田区在住 原水出身)

(52)徂徠豆腐

 今回の「徂徠豆腐」、元は忠臣蔵のエピソードの一つで、講談で読まれていたモノが落語に移植されたものです。登場する荻生徂徠は江戸期の儒学の大家で、幕府の政策の決定にも預かっていました。赤穂浪士の切腹の決定にも関与していて、講談や他の噺家のものではそこが中心になっています。その荻生徂徠の不遇時代からこの噺は始まります。

 三遊亭兼好は、笑点のピンクの着物 好楽の2番弟子(1番弟子は熊本県出身三遊亭好太郎)で、「軽いなぁ」と思わせるほどキャラクターが明るいのです。赤穂浪士たちを切腹させたことに納得いかない江戸っ子の豆腐屋が文句を言うくだりは、兼好は思カットして演じています。教訓めいたちょっと押し付けがましい(個人の感想です)噺が、これによって、また兼好のキャラによってとても面白くなっていると思います。立川志の輔も同じ噺がありますが聴き比べると、その違いは歴然としていると思うのですが。


  保護司会菊陽支部長 熊谷和信

(28)更生とはどんなこと?

 私たちがイメージする更生とはどんなものでしょうか。「反省なくして更生なし」と言われているように、加害者が自分の行いを深く反省し、被害者へ謝罪し、健全な社会生活を営むこと、この様な姿ではないでしょうか。そんな姿を目指し、活動しているのが保護司です。
 保護司は非行のある少年や犯罪をした人の立ち直りを地域の中で支え、改善更生を助ける活動をしているボランティア団体です。非行少年や犯罪をした人に直接会って、適切な処遇をすることでその再犯を防ぎ、非行をなくし、社会の中で立ち直りを助けようとしているのです。
 でも、彼らの立ち直りを助けるためには保護司の力のみでは無理があります。彼らが立ち直ろうとする過程で、日々直面する困難を一つ一つ解決していくには、日常生活の場である地域の皆さんの更生保護に対する理解と協力がどうしても必要なのです。
 立ち直ろうとする人に対し、排除し孤立化させると問題は複雑化し、更生にはつながりません。再び社会を構成する一員となるよう地域でも支援することによって、これらの人が円滑に社会復帰できると思うのです。社会の一員として受け入れられない状態では、たとえ再犯しなくとも社会復帰したとは言えないのではないでしょうか。


  神田みゆき

 NPO法人SDGs Association熊本代表理事、Universe Quest代表の神田みゆきです。
 今回は、SDGs11に関連する話題をご紹介したいと思います。
 漫画ONE PIECEの作者、尾田栄一郎さんは熊本県出身。熊本地震復興プロジェクトとして、県内各地にONE PIECE像が建てられています。5月17日から周遊ガイドブックの配布もスタート。実は、たまたま開始初日に県庁に用があって訪問したときに知り、受け取ったのがこちらです。

 また、熊本県立大学の飯村研究室の方々が作成した、熊本地震震災遺構周遊アプリ「IKOU」があります。震災遺構等と行こうの意味が込められた、熊本地震の記憶の継承を目指したアプリとのこと。
 熊本の各地に残されている震災遺構等とONE PIECE像の近くに行くと、GPSで反応し、スタンプがもらえるというスタンプラリーになっています。私自身も、さっそくアプリをダウンロードして週末にスタンプを6つゲットしてきました。
 これを機に、県外や海外からたくさんの方が来て下さるのも嬉しいことではありますが、熊本県内の方にも是非像や震災遺構に足を運んでいただきたいです。実際に足を運んで見ることで、震災の備えの大切さを再認識する機会になると思います。実際、私自身も震災遺構のひとつである東海大学の割れた校舎を目の当たりにした時に、もしここに自分がいたときに、あの地震が起きていたら…と息をのみました。
 また、周辺の施設等にも足を運ぶきっかけとなり、熊本の魅力を再発見できます。詳細は【熊本復興プロジェクト】のHPに記載されています。
 夏休みの自由研究の一環として足を運ぶのもよさそうです。


  自家焙煎珈琲しゃらん  舩元 優二

(84)女性生産者の支援プロジェクト

  コーヒー産業に携わる女性たちの生活に、変化をもたらそうという強い意志のもと、長年ブラジルのスペシャルティコーヒー市場をけん引してきた、SMC社と大手農協が「Donas do Cafe」プロジェクトを立ち上げました。両社の組合員やパートナーに、市場の情報提供や技術的トレーニング、カッピングを通した品質評価、そして農園の管理方法などのノウハウを提供し、時には農技師を派遣し、フォローアップしながら女性生産者に対して、プロフェッショナルとしての成長を促すとともに、スペシャルティコーヒー市場についての知識を、深めてもらおうという取組です。SMCのマネージャー達らが、ブラジルのコーヒー産業を支えてきた女性リーダーたちと先頭に立ち、自身の経験を伝え、コーヒー産業に関わる多くの女性がキャリアを形成できるように、懸命に活動を行っています。ここ数年、コーヒー業界における女性の活躍は目覚ましく、彼女たちが生産するコーヒーへの需要も国内外で同じように高まっています。
 「Donas do Cafe」プロジェクトは、彼女たちのスペシャルティコーヒー市場への参入を後押しし、強いパートナーシップを構築しながら、女性生産者の成長と活動を支えていこうとしています。Donas do Cafeのブランドを通して、強い意志を以って未来を見据える女性生産者を紹介し、活躍できる市場を作り出そうとしています。まさに、コーヒー生産者の現場にも、女性の活躍の場が期待されてきています。男性とは、また違った視点で生産できる過程を見れることが楽しみ、ワクワク感がでてきます。全世界の女性にアッパレ!!


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