三里木区 たわらや酒店 宇野功一
(143)お月見に『得月』究極の純米大吟醸はいかが
◆お月見
♪う〜さぎ・うさぎ 何見て跳ねる… 十五夜お月様 見て跳ねる♪
ご存じ、童謡「うさぎ」です。この童謡、誰が作詞・作曲をしたのか分かりませんが、中秋の名月の時に、母が子をおんぶして、歌う、そんな歌ですね。
旧暦の8月15日は中秋の名月です。今年の中秋の名月の日は、9月24日(月 振替休日)です。日本人は古くから、中秋の月を愛でてきました。月の見える窓側に、ススキを花瓶にさし、三方に月見団子、栗、里芋(きぬかつぎ)、芋などをお供えします。そして、翌月の十三夜(栗名月)まで月を愛でたのでしょう。
◆得月の酒名
『得月』は、中国の蘇鱗が詠んだ詩「近水樓台先得月(水に近き楼台は、先(ま)ず、月を得る)」に由来するそうです。
「得月」には、水面に映った月を見るという意味を含んでいますが、広く“お月見”においてお楽しみいただけたら、という思いを込め、引用したそうです。
◆お月見用の究極の純米大吟醸酒『得月』
『得月』の精米歩合は28%です。お米の芯だけで仕込んだ究極の純米大吟醸なのです。『久保田』を醸(かも)す朝日酒造鰍フ中で、原料米を最も白く磨いている酒が『得月』なのです。
久保田の原料米は「五百万石」という酒米です。この米ですと35%まで磨くのが限界です。これ以上磨くとなると粉々になってしまうのです。ちなみに、久保田萬寿の精米歩合は35%。「得月」の原料米は「ゆきの精」です。母系に「越路早生」、父系に「コシヒカリ」を掛け合わせて生まれた品種です。「ゆきの精」は、「五百万石」以上に高精白が可能な米です。さらに磨き、28%まで磨きました。真珠のように真っ白な米粒。実に神秘的。これで酒を醸すとは、贅沢の極みであります。
9月になりますと空気が乾燥し始めます。空気が澄んで、お月さまがとっても美しく見えるようになります。外に出てみても、しのぎやすく気持ちがいい。ご自宅の縁側やテラスで、『得月』を飲みながら、今年はお月見をしてみませんか?
朝日酒造梶@『徳月』
原料米 ゆきの精
精米歩合 28%
日本酒度 +2.0
酸 度 1.3
酵 母 金沢酵母
価 格 720ml 4370円(税別)
※9月10日ごろ入荷します。 |