三里木区 たわらや酒店 宇野功一
(124)究極の日本酒をめざして八海山・金剛心
◆1年に一度のぜいたくな酒
普段はなかなか口にすることができない、とびっきりの日本酒が師走に発売されます。お客様から「一番、ぜいたくな日本酒はどれですか?」という質問がきます。難しい質問です。一年に一度、クリスマスやお正月にとびっきりぜいたくな日本酒を飲むとするならば、私は迷わず、八海山・金剛心(こんごうしん)純米大吟醸をおススメ致します。
◆新潟の銘酒・八海山
米どころとして名高い魚沼。霊峰八海山の麓、清らかな伏流水で醸す酒蔵があります。戦前、灘酒が有名だったころから灘酒を越える美味しい酒を醸そうと意気込んだ当主・蔵人がいました。現在、八海山は全国的に銘酒として名高いブランドになりましたが、当時は300石程度の小さな酒蔵でした。
灘酒の味わいのある男酒に対抗するために、淡麗辛口の酒質を追求しました。スイスイといくらでも飲め、料理の邪魔をしない、そんな八海山の清らかな伏流水のごとき酒質を目指しました。
この酒質が受け入れられるようになったのは昭和50年代以降。酒がベタベタに甘かった時代、米を磨き冷温で長期醗酵した八海山の酒は、東京を中心に人気を集めました。日本酒ファンの間で、口コミで酒名は一躍有名となり、新潟酒ブーム、地酒ブームの引き金となりました。
◆究極の日本酒・金剛心について
限定純米大吟醸「金剛心」は、そんな純米造りに挑戦するために原料米の選定から始めました。兵庫県特A地区口吉川産(くちよかわ)の山田錦と、日本一の米どころとして有名な地元六日町城内地区産の五百万石の長所を融合させるべく、両者の高度精白米の絶妙な配合と大吟醸造りの手法を駆使して醸し上げました。
氷点下(−3℃)の条件で2年間、穏やかに貯蔵熟成させたもので、若すぎることもなく上品でまろやかに成熟したものと思っております。
◆ゆるぎない心は八海山の酒づくり姿勢(心)です
「金剛心」の意は、「ゆるぎない一元の心」と聞いておりますが、まさに八海山が創立以来迷うことない酒造方針の信条として守り続けている心と相通じるものとの考えから、その名を拝借させてもらったものであり、酒を仲立ちとしてこの思いをお客様にお届けできればと願っているそうです。一年の締めくくりのこの季節、ぜひ飲んでもらいたい究極の日本酒です。
【八海山 金剛心】800ml 11,880円(税込)
※限定6本入荷します
たわらや酒店 232−3138 |