菊陽町図書館臨時職員の村崎修三さんが、少女雑誌の付録を集めた本を出版。そのお話をうかがいました。
◆本のタイトルは
「乙女のふろく」としました。私が収集し、菊陽町図書館の「少女雑誌の部屋」にある少女雑誌の付録に目をつけた京都の青幻舎という出版社から、声が掛かりました。付録の絵を描いた中原淳一や藤井千秋などの作家についての解説は、私が実際に見たり聞いたりした話を書きました。
◆文庫サイズですね
膨大なコレクションを7日間かけて撮影し、そのうち300点を今回の本に入れることに。320ページにもなり、このサイズになりました。紙質や色にもこだわって、資料としても貴重な本です。
◆村崎さんのコレクションは、2016年度ユネスコ「世界記憶遺産国内公募」に申請されたそうですね
はい。国内では16件の申請があったようで、これから審査が行われ、9月に選定結果が公表されるそうです。敗戦当時でも、戦勝国よりも豪華な付録つきの立派な少女雑誌を出版していた、日本の文化の高さを知らしめる貴重な資料として、申請する価値があると思います。菊陽町や熊本県からも支援を受け、個人のコレクションとしては先陣を切って申請をしました。
◆この本の出版も後押ししていますね
美術館や大学の研究者たちからも喜ばれるデータがびっしりと詰まった本になったと、自負しています。歌手で俳優の美輪明宏さんが、本の帯に文章を寄せてくれました。
◆掲載されている付録を見ることができますか
7月25日から11月2日まで、「少女雑誌の部屋」で「乙女のふろく展」を行っています。ぜひ、ご覧ください。 |