潟Gフ・アンド・ピーグリーンセンター(新山区)
(31)夏野菜の育苗管理
4月に入り、夏野菜の種やポット苗を多く目にするようになってきました。そこで今回は各野菜苗管理についてです。
◆マメ科
エダマメ、スナップエンドウ、サヤエンドウなど、マメ科の野菜は成長が早いので、苗を購入したらなるべく早く定植してあげましょう。根を深くしっかりと張らせることが大切です。根が深く張らないと上背が育っても収穫期間が短くなってしまいます。窒素肥料のやり過ぎは禁物で、窒素が多いと葉は茂っても実がならなかったり、小さかったりします。ただソラマメはちょっと特別で、花が咲き始めたら様子を見ながら少量の追肥を与え、脇芽を落として3本仕立てくらいにすると大きな実が長く収穫できます。マメ科はいずれもカルシウム肥料を多めに与えると甘みが増すので、元肥にカキ殻石灰などの肥効が長く、穏やかに続く物を与えるとよいでしょう。
◆ナス科
トマト、ナス、ピーマンなどは寒さに弱いので、夜温が低下する時は、寒冷紗やビニールなどをかけて防寒しましょう。苗の色が赤味を増したら、苗が寒がっているサイン。枯れるまではいかなくても、成長が鈍くなります。アブラムシなどの害虫もつきやすいので、葉裏などを良く観察して防虫に務めましょう。ナス科の野菜は追肥で収穫量・期間が大きく変わります。花数が減ってきたら「リン」不足。尻腐れなどが発生したらカルシウム不足の可能性がありますので、追肥で補いましょう。ナス科は最初の花を落とすと、そのあとの成長が良いので、ちょっともったいない気もしますが、つぼみのうちに落としてしまいましょう。
◆ウリ科
キュウリ、スイカ、ニガウリなどは大変アブラムシがつきやすい野菜です。よく「牛乳をスプレーして駆除」という話を聞きますが、牛乳の濃度が濃いと葉の呼吸孔も塞いでしまって葉が枯れてしまうことがあります。10倍程度に薄めて使うようにしてください。ウリ科は水分が多い野菜。キュウリの変形は水分不足か、水を根から吸い上げる働きをさせる「カリ」の不足が考えられます。実がつき始めたらたっぷりの水とカリの追肥をしてあげましょう。 |