(53) XPサポート期間終了について
弊社には現在WindowsXP、Office2003のサポート期間が終了した件でのお問い合わせが急増しております。お話をお伺いしていると、情報がうまく伝わっていない印象を受けましたので整理しておきたいと思います。
●そもそもサポート切れとは?
WindowsにはWindowsUpdateという機能が付属しています。これによってプログラムの不具合や新たに発見されたウイルスの侵入経路の修正、新しい機能の追加などが行われます。今回のサポート終了というのはこの修正プログラムの配布が終わる、という事です。
●修正プログラムが配布されないとどうなるのか?
サポート終了後に発見されたウイルスの侵入経路などが修正されないままになります。お問い合わせの中で多いのが「XPは使えなくなったのか?」というのがありますが、パソコン自体は今まで通りに動きます。また「9日を過ぎたらウイルスが入ってくるのか?」という質問も多いですが、サポートが終了した瞬間に突然入ってくるわけではありません。サポート終了から使用している期間が長くなるほどセキュリティリスクが高まっていくという事です。
●ウイルス対策ソフトを入れておけば大丈夫なのか?
ウイルス対策ソフトはパソコンに侵入してきたウイルスを活動させずに隔離するための物です。一方WindowsUpdateは侵入経路自体を塞ぐ事が目的です。前者と後者では後者のほうがセキュリティレベルが高いと言えます。
●どうしてもXPを使いたいのだけど・・・
業務用ソフトウェアなどの関係でXPを継続して利用する必要がある方もいらっしゃいます。XPを継続して利用する場合は、最低でも以下のようにしてご利用ください。
@4月9日に配布された最終のWindowsUpdateを全て適用する
Aウイルス対策ソフトの定義ファイルを最新にしておく(ソフトごとにインターネットに接続せず更新する手法がありますのでそちらをご利用ください)
Bインターネットに接続しない
CUSBフラッシュメモリや外付けHDD等を利用しない
XPは10年以上前に発売され、現在のWindows7や8と比較すると設計自体のセキュリティレベルに格段の差があります。また安定性や機能面も向上しています。移行がお済みでない方は早めの移行をお勧めいたします。 |