人類は今もなお戦争を繰り返し、また地球環境を破壊し続け、21世紀の中頃には、地球環境破壊は深刻になり危機的な状況になります。人類は幸せになるために現代科学文明を発展させてきましたが、現実は人類自らを破滅させる方向にすすんでいます。しかし、私たちは、現実から目をそらさず人類の犯したさまざまな過ちを真剣に検証し、未来への道をきりひらいていかねばなりません。 水俣病は、原因となった猛毒の化学物質「メチル水銀」だけでなく、さまざまな化学物質汚染の危険性を問いかけています。日本も含めて先進国では、人々は現代文明を享受し便利で快適な生活をすごしていますが、日常生活環境においては無数の化学物質を利用しています。特に各種有機塩素化合物(プラスチック、合成繊維、洗剤、溶剤、工業材料、農薬、薬品など)は日常的に用いられていますが、これらは扱い方いかんで地球規模の環境汚染となります。また、以前使用された水銀農薬、有機塩素系農薬は現在使用禁止になっていますが、環境中にそのままの形で残留しています。またPCBやDDTの分解産物やダイオキシン等の環境ホルモンは現在も環境汚染が進行中です。 水俣病は終わってはいません。水俣病は化学物質汚染による病気の始まりです。水俣病から学ぶことは多くあります。原田正純先生の提唱された「水俣学」のように水俣病をあらゆる観点や分野から捉え直す作業が必要です。水俣病を深く理解することにより、日本中に静かに進行するさまざまな化学物質汚染による健康破壊や地域破壊を知ることができます。そして今後同じ過ちを二度と繰り返さないよう対策をたてなくてなりません。 水俣では、深刻な水俣病の体験を人類への警告として行政・すべての市民が真剣に受け止め、二度と水俣病のような事件を繰り返さない事を誓いました。現在、水俣市は環境モデル都市(国際環境都市)として再生しています。行政と市民が一体となりまちづくりを推進しています。ごみの分別収集・リサイクル・減量化、市役所や事業所の環境保全、市内の全小中学校のビオトープ(生物が生息する場所)の整備、環境共生の地域づくり等々が行なわれています。私たちも水俣の人々に学び、日常の暮らしの中で環境について考え実践していかなければならないと思います。
両手でひざを抱えて座り、両ひざはぴったりとくっつけるようにします。重心は少し後ろにおきます。 背を丸めながら頭をひざにつけます。頭の重さをひざで支えるようなつもりでいると、肩の力が抜けてとてもリラックスします。 仰向けになり両ひざを立てます。両手を腰においてそのままの姿勢で静止します。できれば目を閉じて呼吸だけに神経を集中させます。
このストレッチングは力が抜けて疲れを取るにはもってこいです。精神を安定させるために呼吸を整えながら行いましょう。
木愛里(えり)さん 4歳 宮ノ上区
アバレンジャーごっこと自転車大好きな明るい女の子です。