矢原正治 E


969号 2019年11月3日

(151)ミツバアケビ アケビ科

  

 花は4月末頃から5月に咲きます。アケビ(葉が5枚)、ミツバアケビ(葉が3枚)、ゴヨウアケビ(アケビとミツバアケビの交配種)、ムベ(果実が割れない、葉に光沢があり、枚数は5〜7枚位の不規則)が身近になります。9月末に割れて、鳥に食べられたアケビの実を見つけました。 
 山口県山陽小野田市の江汐公園内に作っている「薬用植物園」のミツバアケビの実が、10月24日から割れ始め、食べごろになりました。20個ほどなっているムベ実は、食べごろになるのはもう少しです。

(1)ミツバアケビの中身(種の多い果肉)を食べた後の、残った皮の外の硬いところをピーラーで除き、中に肉と野菜を詰めて、蒸すか焼くなどして輪切りにし食べると皮の苦みがあり、美味しいという酒好きな方がいます。
(2)果実の皮の油味噌炒め:皮を熱湯で茹で、一晩水にさらし、細かく切り油で炒め、味噌、味醂、お好みで蜂蜜味付けをする。
 薬用としては、アケビ、ミツバアケビ、ムベ、ゴヨウアケビの蔓を、生薬名「木通(もくつう)」といい、消炎利尿などの尿路疾患、浮腫による疾患の水を尿として出す等に用いられます。漢方処方では、竜胆瀉肝湯(リュウタンシャカントウ)、当帰四逆湯(トウキシギャクトウ)に配合されています。
 民間薬では、種子も用い「木通子(もくつうし)」といい、腎炎、尿道炎、膀胱炎などに良いと言われています。利用の仕方は、木通か木通子(種をつぶして用いる)、それぞれ3〜5g位に水400ml位を加え、弱火で半量位に煎じ、ろ液を3回に分けて利用してみて下さい。
 最近、咳が出る風邪が流行しているようです。気温、湿度の変化が大きいか、火山灰等のホコリのせいでしょうか? 私は咽に違和感を感じたら「プロポリス スプレー」で抗菌、抗炎症を行っています。背中を冷やし風邪(感冒)かな?と思ったら、すぐ葛根湯を飲むことにしています。関節などの節々が痛い等、もしインフルエンザかな?と感じたら、少し発汗力の強い「麻黄湯」をすぐ飲むようにして予防しています。私はまだ体力があるので、ゾクッとしたら葛根湯か麻黄湯、次の一包は2時間後に飲むと効果がきちんとでます。一日三回(6時間位おき)の服用では、漢方薬は効かないと言われる由縁です。その理由は二千年位前の「傷寒論(しょうかんろん)」に書いてあります。昔の方は科学がなかったのに凄いです!!


972号 2019年12月1日

(152)アシタバ セリ科

  
アシタバ       宴Aシタバの花

 「切っても明日も葉が出る」からアシタバとついたと言われています。東京都の南の島の八丈島、伊豆七島や本州の温暖な海岸線に自生しています。
 昔、知人から、八丈島で乳牛が食べてミルクが沢山出るようになったという話を聞きました。切ると黄色い汁が出てきます。これはポリフェノール類フラボノイドの仲間のカルコン(Chalcone)類の黄色い色に由来します。1970年代から成分・機能性の研究が行われ、機能性に関する多くの成果が得られています。
 民間薬としては、高血圧の予防、強壮・強精、食欲増進、疲労回復などで利用されています。また、野菜としても用いられています。
 何度も言いますが、良いからと取り過ぎないでください。また、合う人と合わない人がいますので、「試してみませんか?」とお勧め下さい。
 11月の前半は、山口の小野田にある江汐公園内の薬用植物園で、薬用植物の管理の仕事(野良仕事)をしていました。
 日に日に日没が早くなっています。太陽が当たっている時は、動いていると汗をかくほど温かいのですが、陽が陰ると急に寒くなります。太陽が西に傾く2時頃から陰が伸びだし、3時を過ぎると園全体が完全に日陰で寒くなります。汗をかいてジャケットを脱ぎ、仕事を続けていると、体が冷え、16時頃には何となく風邪気味だなと感じ、おかしいなと思ったので「葛根湯を一包」、2時間後位に更に一包を飲み2日間続いた風邪気味だったのを防ぎました。 
 12月は落ち葉の季節ですが、11月に入り、紅葉が始まりました。皆様はどのような木の葉の紅葉が好きですか?少し変わった紅葉の木をご紹介します。落羽松(らくうしょう ヒノキ科)で、別名「沼杉」といいます。水の中に生えることが出来るので、この名前がついています。幹の周りに呼吸のための呼吸根≪気根、膝根(しっこん)》が出ます。私が薬用植物園を作っている山口県山陽小野田市の小野田IC近くの江汐公園内の薬用植物園の北の池の中に生えています。
 風邪&食中毒に気を付け、元気で、年末&新年をお迎え下さい。


975号 2020年1月1日

(153)ホップ  Humulus lupulus L. var. lupulus
アサ科(旧クワ科)

 新年明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いいたします。

 年末年始、色々なアルコール類を飲まれた方も多いと思います。今月はビールの製造過程で用いる「ホップ」にしました。別名をセイヨウカラハナソウ(西洋唐花草)と言います。

 ホップ(写真)は、ヨーロッパ原産といわれ、古くからビールの醸造の原料として利用されています。北半球の冷涼な地域に広く生育している雌雄異株の蔓性多年草です。日本には明治初期にビール醸造の目的で雌株(めかぶ)が北海道に導入されたのが最初と言われています。雄株(おかぶ)は日本では目にする機会はほとんどありません。
 震災被害の復興中の「サントリー熊本工場」から2017年末に頂いたホップの雌株を、山口県山陽小野田市の小野田IC近くの、江汐公園内の山口東京理科大学薬学部附属の薬用植物園で栽培しています。2年になり大分大きくなり、今年も、淡緑色で鱗状の苞葉に包まれた「毬果(きゅうか)」をたくさんつけました。
 薬用では、毬果に、健胃、利尿、抗菌、抗酸化等の効果があります。ビールの醸造の過程で、酵母で発酵して出来るタンパク質の濁りをホップの成分のタンニンで沈殿し、苦み、香り等の風味を添加します。また、ビールを飲むと尿(小便)が出やすくなるのはホップの成分の利尿効果です。
 現在のビール醸造過程は、細菌(雑菌)の侵入は(ほとんど)無い衛生管理の元、製造されています。しかし、昔は、大麦を粉末・加熱し、アルコール発酵させていたので、これでは雑菌が入り、美味しいビールが出来ないことが多かったようです。そこで抗菌性のあるホップを利用するようになりました。理由は「風味付けと、雑菌を抑制する」を目的で用い、美味しいビールが飲めるようになり今日に至っています。
 酒は百薬の長(適量の酒はどんな良薬よりも効果がある)と言われますが、日本人の半数は、アルコールを解毒する酵素が欠損している人がいます。何事もホドホドにし、元気(普通のエネルギー状態)で普通に「食べ、寝て、出す、動く」を自分で行い(寝て:寝るには体力が必要、脳を休める。出す:汗、大便&小便をきちんと出す)、寝たきりにならず、動く:関節&筋肉を動かす運動をし、ピンピン・コロリンを目標に健康な一年をお過ごし下さい。

 お時間がありましたら、山口県山陽小野田市にある江汐公園内の薬用植物園(小野田IC近く)に見学においで下さい。


978号 2020年2月2日

(154)アスパラガスAsparagus officinalis L.
  キジカクシ科(旧ユリ科)

 七草粥(【ダイコン(スズシロ)、カブ(スズナ)】以外の5種は、雑草で薬草です)は、食べられましたか?(※2017年4月9日発行ワンネス850号の「ハコベ」を参考にして下さい
 早いもので2月ですが、1月22日に自宅を出発し福岡空港からバンコク経由で、1月23日からネパールの首都カトマンズ盆地の南にあるパタン地区にいます。2016年から毎年お世話になっている、ゲストハウス(1泊:500円、朝夕食:500円位)に約1ヶ月宿泊し、AITM大学と、KVC大学で、講義と実習をさせてもらいに来ています。
 今月は、ワンネス815号の「花だより」で紹介され、皆さん食用で良くご存じの「アスパラガス【別名:オランダキジカクシ(阿蘭陀雉隠)】です。江戸時代にオランダから日本に入り、オランダキジカクシの名前があります。キジカクシは阿蘇の草原に自生します。
 表題に「植物名のラテン名:Asparagus officinalis」を書いたのは、officinalisは「薬用」という意味です。薬用としては、根茎を「利尿、膀胱・肝臓疾患に」、小児の回虫等の寄生虫駆除等に用いたと言われています。フラボノイド類等のポリフェノールも含まれていますので抗酸化活性も報告されています。ラテン名のAsparagusの名前から由来する、水溶性のアミノ酸のアスパラギン酸、アスパラギンが多く含まれ、疲労回復などの効果があることが報告されています。
 食用には新芽の柔らかい部分を食べますが、ある程度伸びた葉先の手で折れる部分も食べることが出来ますので、お試しください。緑アスパラと白アスパラがあるのですが、白アスパラは遮光して栽培したもので、緑の葉緑素が、ほとんど含まれていません。
 食品には、水溶性成分、水に溶けにくい成分(脂溶性成分)があります。煮たりすると、水溶性成分が、汁に出ますので、汁も飲まれるのがベストです。料理をする時に、味付け等で、塩・砂糖などをたくさん加えないで、食品それぞれの味を、舌(味)・鼻(香り)を使って、感じて下さい。いろんな調味料で味を濃くせず、ごまかすことなく、食品本来の味を汁まで飲んで味わい、いろんな栄養を摂取してください。(食塩、砂糖は少なめに!)
冷えは、筋肉の減少で起こります。日頃から運動を心掛けて、肉・魚などのタンパク質類も野菜類とともに摂取してください。野菜・海草スープをミキサーで潰したものも良いと思います。
 昨今、便秘にお腹が痛くならない下剤で、「マグネシウム」が良いと言われています。マグネシウムは、葉緑素に含まれますので、緑の野菜(青物野菜)を摂取すると、葉緑素(マグネシウムを含む)と植物繊維で、便秘が改善します! お試しください。
 また、マグネシウムは、苦汁(海水から)に含まれますので、料理に少量の苦汁の使用も良いかもしれません(まず数滴から)。苦汁(マグネシウム)は豆乳を豆腐に変える凝固剤に用い、豆腐にも苦汁が含まれます。


981号 2020年3月1日

(155)トウキンセンカ(Calendula officinalis L.)  キク科

 キンセンカは橙色の太陽に輝く花を咲かせます。高地で見ると涼しそうですが、日本で見ると暑そうに感じる花です。
 アロマをしている女性の要望でネパールの標高1500mぐらいの民家の畑で探したことがあります。普通は園芸で植えているので、薬用とはあまり思いませんが、ヨーロッパ等ではハーブとして薬用に用います。花、葉には消炎作用、抗菌作用があり、ヨーロッパの民間薬では外用薬として皮膚の炎症、内服では胃潰瘍、胃炎などに用いるようです。「いろんなものが薬用に用いられてきたのだな」と、調べるたびに感じています。現在は各種炎症には、ステロイド系抗炎症薬が開発され、治療薬の主流になっています。
 しかし、昔ながらの植物の方が副作用も少なく、皮膚に優しいといって利用している人もいます。身近な薬用植物を利用した民間療法も捨てたものではありません。ただ副作用もありますので注意して下さい。

 今年も、1月22日の早朝に出発、福岡空港〜バンコク経由で、23日にネパールのカトマンズ空港に到着しました。天候は晴れで、スモッグの影響により、ヒマラヤの山は見えませんでした。2月17日にカトマンズを出発し、18日の早朝に福岡空港に帰り着きました。3週間、AITM大学(Asian Institute of Technology & Management)薬学科とKVC大学( Kantipur Valley College ) Biotechnology学科で、講義(1時間x2回/日、2大学で5日)と実習(3時間/日、5日1大学)を行いました。
 宿泊は、2016年からお世話になっている、両大学のだいたい中央のカトマンズ盆地南のPatan地区にある「Muhabuddhaゲストハウス」です。食事はゲスハウスの奥さんのご配慮で、私のために、油を減し、トウガラシの辛味を抜いた食事(カレー等)を作って下さいました。お陰さまで、中性脂質(TG)は変化なく、体重も2kgほど減りました。
 新型コロナウイルスで大変です。基礎体力・免疫力を維持し、ウイルスに負けない免疫力を維持して下さい。

    
ネパールでの食事 (ゲストハウスにて)


984号 2020年4月2日

(156)ワサビ アブラナ科

  

 今月は、ワサビです。写真は陸ワサビです。大変身近な植物ですが、花を知らない人がほとんどではないでしょうか?
 ワサビには、非常に強い抗菌作用が有ります。その作用を巧みに利用したのが日本人です。生の魚介類を食べるときには、食中毒が大変恐いので、抗菌作用の強いワサビと一緒に食べるわけです。またワサビには食欲増進作用、血栓の生成を抑制する効果等が有ります。
 ワサビと言えば根茎の部分だけを思い浮かべるでしょうが、茎葉・花も大変美味しく、ワサビ茎葉を醤油で和えると格別です。作り方は、@ワサビ茎葉を水洗いする。A60度位のお湯にワサビ茎葉を入れ、B1分ぐらい鍋の蓋をしたたま保ち、お湯を素早く捨てる。C鍋に蓋をした状態で蓋と鍋の底に当たるように強く振る。D開けるとツーとした香りがします。適当に切り、醤油・味醂などで味を調え、密封出来る容器に保存します。
 ワサビは、そのままでは辛くありません(シニグリンなどを含む)。すりおろすことで、細胞が壊れ、中にある酵素(βグルコシダーゼの仲間のミロシナーゼ)が働き、シニグリンが、アリルイソチオシアネートという化合物に変化し、辛みのツーとした香りがします。酵素は35度〜40度位の温度で良く働きます。それを利用したのがワサビ茎葉醤油漬の作り方です。温度と巧く細胞をこわすことがコツです。口に入れて噛む時は、唾液とよく混ぜながら噛むと、香り・辛味が出ます。
 鏡餅のカビが生えやすいところに薄くワサビ(練りワサビで良い ※ワサビ大根より作る)を塗っておくとカビが生えにくいです。今年の暮れにでもお試しください。
★注意:もし山に行ってワサビの茎葉を取るときに、根茎は絶対に取らないでください。取ってしまうと来年は茎葉を取ることが出来ません。また、野生の根茎には線虫が入って黒くなり、美味しいすりワサビは出来ません。目先のことだけを考えないで、長く楽しむ方法で美味しい食事をしましょう。
 4月8日は、お釈迦様の誕生日を祝う”花祭り(灌仏会)”です。アマチャのお茶でお祝いをしましょう。
 特効薬・予防ワクチンが無いので、新型コロナウイルスで大変です。咽がおかしいかなと感じたら、渋茶でうがいをして予防して下さい。
 私は、プロポリススプレー&プロポリスキャンデー、麻黄湯で予防し、「最強の野菜スープ(前田浩著)」を参考にした野菜スープで免疫を上げています。お試しください!


986号 2020年5月17日

(157)ツルニンジン キキョウ科

 南阿蘇の草原・林に散策に行くと、木に蔓性の植物が沢山はえています。ヤマノイモ、マタタビの他に、少ないですが「ツルニンジン」を見つけます。特に9〜10月の秋に、釣り鐘状の花をつけ、受粉を助けると言われているマルハナバチが花の周りを飛んでいます。冬は地上部が枯れ、5月位から新芽を出してきます。
 根を薬用・食用に利用、収穫は、根が充実し地上部が枯れた12〜2月位です。根は薬用人参に似ていて、地上部が蔓性なので「ツルニンジン」の名前がついたようです。「トトキ」とも言われ、韓国ではキムチに入れられていました。外国で、これらの根を使って薬用ニンジンに似せて偽物を作り、売っていることがあります。
 薬用として、根を用い、腫れを消す、解毒、膿を排す、咳を去る等の効果があると言われています。
 機能性食品、ハーブ、薬用植物、薬味(香辛料等を含む)は、XX薬と『薬』の字が入った薬用植物が用いられます。『薬』とつきますと、身体に対しての作用が、普通の食品になるものより強いわけです。これを毎日多量に飲食すると、身体が機能性成分を代謝出来なくなり、身体に毒を入れるような状態になります。(薬は多く摂ると毒になります)特にドリンク剤等での“多量の摂取は注意”して下さい。
 身体を冷やさないようにして下さい(筋肉は最も多くの熱を出す臓器です)。冷えは、免疫力を落とし、感染症に罹りやすくなります。身体を温める食を食し、少し身体を動かし筋肉を減らさないようにし、色んな病気に罹らないようにして下さい。
 昨今、医療従事者・その家族等に対し、新型コロナウイルス感染の元になるのではと言われ、バッシング傾向があります。一生懸命、人の命を守ってくれている方々に対して、心ないことを言わないことが大切ではと思います。
 私達の出来ることは、「三密を避け」(パチンコ、温泉など着替えのロッカールーム、長時間の買い物等々)、むやみな出歩きはしない。もし出たいのなら、人のほとんどいない所に散歩に行く等してください。熱・咳が出て、おかしいと思ったら、掛かり付けの医者に電話してください(発病していなくても、他人にうつすことがあります)。
 私達は人と話をしなくても、植物君達・鳥達・昆虫等と話をしたらどうでしょうか?私は、植物君達と話をし、楽しんでいます(返事は来ませんが、綺麗な花を咲かしてくれてありがとうと!)
 6月まで、何かとストレスが溜まる毎日です。少しでも楽しいことを考え・行動し、人に迷惑をかけず、ストレスを溜めないように、危機管理を行い、心身のバランスを普通に保って下さい。
 どこに罹患者がいるか分かりません、免疫力をUPし、「罹らない」ように、ご自愛下さい。皆様のご健康を祈願しています。


988号 2020年6月14日

(158)セッコク ラン科

  梅雨に入り、ジメジメし、細菌(微生物)が増えますので、食中毒に気を付けてください。心身のバランスを崩し、免疫力を落とさないように!
 今月は、5月中旬から、私の庭で花が咲いている「セッコク」です。根元を水苔で巻き、庭の木(トキワマンサク)にくっ付けています。水もやらないのに、毎年花を咲かせてくれます。
 花が咲く前の全草を日干しにしたものを、石斛(セッコク)といい、健胃、解熱、消炎、強壮・強精を目的に用いられます。中国では、薬用人参と並び、強壮・強精に今でも珍重されています。
 中国の古書『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』の上品に収載された生薬(しょうやく)で「味は甘・平。中傷(身体の中心部が弱る)を主治し、痺を除き、気を下し、五臓の虚労による羸痩(るいそう、衰えやせる)を補い、陰を強くする。 久しく服すれば腸胃を厚くし(普通に近づけ)身を軽くし、年を延ばす」と記載され、古来虚弱体質者の強壮を目的に用いられてきました。野生品種が乱獲され、ワシントン条約での規制に石斛も含めています。他に、動物生薬の麝香(じゃこう)、熊胆(ゆうたん 熊の胆のう)、虎骨(ココツ 虎の骨)、犀角(サイカク サイの角)、羚羊角(レイヨウカク ウシ科サイガ属 カモシカの角)が国際取引禁止となっていますので、石斛は、栽培種が生薬として流通しています。
 阿蘇・脊梁などに野生する植物・昆虫などをむやみに採取しないようにしましょう。
 新型コロナの緊急事態宣言が全国で解除になりましたが、自分は大丈夫だと思い込まず、これまで通り、十分に気を付け罹らないように注意して下さい。これから蒸し暑くなり、胃腸を弱らせる方が増え、免疫力が落ちてくる人がいます。心身のバランスを普通に保ち、免疫力を落とさないようご自愛下さい。ラオスからの留学生が言っていましたが「室温の飲み物を飲む。胃腸を普通に保つには、冷たい飲食物を取り過ぎない。辛いモノ等、香辛料を取り過ぎない」など、胃腸を十二分にいたわって下さい。秋から冬に新型コロナウイルスの波状攻撃が来る可能性があるとき、夏バテし胃腸を弱らせて免疫力を落とさないで、免疫力をアップして、三密を避け、乗り切って下さい。皆様のご健康と、楽しい生活をお祈りします。
 笑いは免疫力を上げる笑薬(しょうやく)。笑いを忘れず、楽しいことや嬉しいことを増やし免疫力を上げて下さい。
 胃は車に例えるとエンジンです。チューンアップをお忘れなく!!


990号 2020年7月12日

(159)セイヨウワサビ(ホースラディッシュ) アブラナ科

 蒸し暑くなり、食中毒の季節です。刺身、寿司には、抗菌性のあるワサビを用います。
 本ワサビは、156号で紹介しました。今回は、粉ワサビ・練りワサビ等に用いられるホースラディッシュ(Horseradish、ワサビ大根、セイヨウワサビ)です。Horse-radishを直訳すると「馬の大根」、商品名で「山わさび」と呼ばれています。ヨーロッパ原産の多年草で、日本には明治初期に伝来し、北海道などで栽培され、辛味は本ワサビよりも強く、地下部が加工ワサビとして利用されています。
 辛味成分は、ワサビと同じシニグリンを含み、肉料理に薬味やソースの原料として、辛味・香りを楽しみます。効能としては、ワサビと同様に、消化促進、抗菌などがあります。
 食中毒の季節、香辛料(スパイス)・薬味を巧く利用し、抗菌、胃の状態を普通に保ち、蒸し暑い、梅雨・夏を乗り切って下さい。梅干しも抗菌性があります。
 発酵と腐敗は共に細菌の働きによるものです。食べれる物を「発酵」、害のある物を「腐敗」と言いますが、例えば「納豆、チーズ」のように、世界でその概念が違います。
 細菌(ウイルスも含む)は、空気中や私たちの身体の皮膚や口・胃・腸・肛門といっぱいいて、人は細菌と共生してきました。
 ばい菌“悪いヤツ(細菌)”が増えないように、良い菌も環境が悪くなると悪い菌に変わることもあります。ストレスを溜めず「免疫力を落とさないよう」、心身のバランスを普通に保って、この難局を乗り切って下さい。
 

@漢方薬の「麻黄湯」は、1000年以上前から、インフルエンザの予防に、用いられてきました。
Aおかしいなと感じたら、「すぐ一包を(頓服で)」、2時間おきに、1包を飲んで、3包(6時間で)も飲めば、普通は、予防できるはず。漢方薬の風邪薬(葛根湯、麻黄湯など)は、頓服で、2時間おきに、6時間で服用。3日分も飲めば、治るはずです。
Bまた「渋茶でウガイ」をして、咽についた「ウイルスを減らし・弱らせ」
C唾液を出して「抗菌」するなど
Dウイルス「1/100作戦」で、早め早めの対応、また、野菜スープの摂取で、免疫を力アップし、これからの蒸し暑さに備えてください。

 ぐっすりと良い睡眠を取り、胃を弱らせないように、コロナ禍・蒸し暑い夏を乗り切ってください。


992号 2020年8月9日

(160)トクサ クサ科

    

 今月は、“これが薬草? ”と思われるスギナと同じ仲間の「トクサ」です。このような植物が薬草と思われるかもしれません。利用は、春or夏に「地上部」を収穫、湯通ししたものを乾燥、生薬、木賊(もくぞく)といい、下痢、風邪、浮腫、腸出血などに用いられると記されています。
 和漢三才図解に、「物を磋(みがく)こと砥(といし)の如し、ゆえに砥草(とくさ)と称す」と記されているようです。トクサの茎は、表面に珪酸(けいさん)を含み、ざらつき、非常に堅く、細工物などを、砥(と)ぐ草という意味から、研ぐ草(とぐくさ)から「トクサ」の名前がついたとされています。
 いろんな植物は、薬用として用いられます。世界の植物の約10%が、薬用に用いられると言われていますので、私達の身近にも沢山の薬用植物があります。西洋薬の無かった時代、身近な薬用植物を用い、体調が悪い(疾病)のときに、利用していましたが、今は薬局に行けば薬があり、酷い時は病院で看てもらうことが可能です。
 充実した健康保健で日本は医療が受けられますので、良いですね。ただ薬で身体(心身)を壊すこともあるようですので、薬を服用し、おかしい時は、話をきちんと聞いて下さる、薬剤師・医師に相談して下さい。薬は続ける必要があるモノもありますが、解毒・排泄をする、肝臓・腎臓を弱らせ、薬の長期服用により、他の臓器も弱ってくる可能性があります。自分の心身の変化は、日記をきちんとつけ、おかしい時は、話をキチンと聞いてくれる薬剤師・医師に相談して下さい。
 私も2年半前から、ステロイド剤を服用し(1日:最大の50mg → 2mg → 現在はゼロ)、心身に大きな変化がありました。最初は精神的に怒りやすく十二指腸潰瘍を4回、血糖値が上がるため、血糖値を下げるためインシュリン注射 → 錠剤の服用。終盤は、酸化された油を使った料理で、湿疹が出る等、多岐にわたる副作用を経験しました。
 糖尿病の方が「咽が渇く」症状は、血糖値350位以上で。体力が落ちたとき(極虚証)寝るのに体力が必要だと教わり。食事をすると、体温が、1度上がる、太陽に5分位あたると0.5度位上がることを経験。シャワーを浴びるだけで、体力を使い疲れ、大便を出すと疲れて立てなくなる等々。
 元気で、普通に近い生活している今が、素晴しいなと感じています。一年後の2018年1?2月の21日間、体力を試すために、ネパールに出かけ、毎日片道、約2kmを25分位で歩けました。ネパールの医療を少し教えてもらいながら、ノンビリしたネパール生活を楽しみ、日本の良さを感じました。

 新型コロナ等々で、ストレスが多いこの頃、ストレスを溜めると、「肝臓(肝)」が、弱り、酒が、まずくなります(旨くなくなります)ので、ご自愛下さい。
 胃を弱すと口内炎が起きやすく、夏バテし免疫が落ちます。肝腎要(肝心要)、肝、腎、心の臓器をいたわり、食べ物が最初に入る「胃」を弱らせないように、楽しい夏をお過ごし下さい。


994号 2020年9月13日

(161)デイゴ マメ科

 沖縄の「島唄」は「デイゴの花咲き 嵐を呼び 嵐が来た デイゴの花咲き乱れ 風を呼び 嵐が来た〜」ではじまります。今月は、沖縄の県花の「デイゴ」です。8月は猛暑で、新型コロナの感染者も増え、外に出るのも億劫でしたが、借りている畑の向かい、鉄砲小路の西の端の家の庭先に、九州?関東でも越冬する「アメリカデイゴ」が、6月初め〜9月に入っても赤い花が咲いています。(デイゴは、奄美以南、沖縄に自生します)
 「デイゴ」は薬用で、樹皮を「海桐皮(かいとうひ)」といい、味:苦辛、性:平、効能:風湿を去り、経絡を通す。リウマチのよる麻痺、歯痛、疥癬を治すなど、抗真菌・抗菌作用などがあると言われています。他に、樹木を、琴、下駄、漆器にも利用されます。
 海桐皮には、アルカロイド類という成分を含みます。アルカロイド類は作用が強いので、アルカロイド類を含む薬用植物を利用する時は、注意して利用して下さい。
 風邪・新型コロナ・インフルエンザに感染したかなと感じたら、すぐに、対応をして下さい。風邪かな・体調が悪いと感じたらなるべく早く、頓服で薬を飲む、などをして下さい。(私は、頓服で麻黄湯を一包、咽に違和感がある時はプロポリススプレー(森川健康堂)を利用しています)。
 手洗い、ウガイは、身体に入るウイルスの量を「1/100」以下に減すことができ、免疫力がきちんとしていれば、勝つことも出来ます。
 誰でも、インフルエンザと同じ、新型コロナに罹る可能性があります。ただ、夏バテしないように、十分注意し、運動、食事、睡眠、ストレスを溜めない、などに努め、免疫力をUP(普通に)して下さい。また、生活の中で、ホッと気を抜くと、「風邪に罹ること」がありますので、秋〜冬にかけて、十分注意しましょう。(夏は、腹を冷やして寝冷えします。腹巻きをして予防して下さい)
 9月に入りましたが、まだまだ暑い毎日が続きます。胃を弱らせて、夏バテの出る時期。胃腸の調子を普通に保ち、免疫力をUPし、冬の新型コロナ、インフルエンザ、風邪に罹らないようにして下さい。
 食欲の秋を迎えます。食べ過ぎに注意し、美味しく食べ、楽しい秋をお過ごし下さい。


996号 2020年10月11日

(162)カノコソウ スイカズラ科

 今月の薬用植物は“カノコソウ (Valeriana fauriei)”です。
 5月の連休過ぎから、阿蘇等の草原・道沿いの半日陰で、咲きます。今は、地上部も枯れ、見つけるのが困難です。
 薬用には、根及び根茎を用います。日本薬局方に“吉草根(きっそうこん)”で収載されています。北海道で栽培されていますが、野生のものは、日本各地の、やや湿った山地に自生していますが、少なくなってきました。5〜7月ごろ少しピンクの白い花を咲かせます。カノコソウには特異な香り(モノテルペノイドのbornyl isovalerate等)があります。
 効能は、鎮痛、鎮静、通経の作用があり、粉末をヒステリーの鎮静剤として婦人用の薬に配合します。また、カノコソウ チンキもあります。ヨーロッパでは西洋カノコソウ(Valeriana officinalis)(officinalis:薬用の)があり、ギリシャ時代から精神を鎮め、眠りを深める目的で用いられてきました。日本には江戸時代後半に渡来したようです。私が学生の時は、ヒステリーにはカノコソウと覚えました。ただし、香りは良くないので、効くのかなと思っていますが、男性には駄目なのかな?どこでもいつでも寝る自分には合わないのかなと思っています。
 昨今ストレス等々で不眠になり、眠りを深めるカノコソウが脚光を浴びるのかもしれません。
 眠れないときにウサギが1匹、ウサギが2匹と数えていると、脳が集中し、寝れなくなる人が多いのですが、1000匹位になると「脳があきらめて」きます。そうなるといつのまにか寝ています。「脳が疲れ・あきらめる」と眠りに入ります。講演等の時に寝る人は、聞いても分からないと、あきらめているから熟睡しているのかもしれません。
 睡眠不足は、免疫力を低下させます。また、新型コロナでストレスが溜まると胃を弱らせ夏バテし、低体温(36℃以下)も一層「免疫力を低下」させます。
 免疫力が下がると、「インフルエンザ・新型コロナに感染しやすく」なります。皆さん免疫力をUPし、今年の冬を乗り切って下さい。
 知り合いの薬局に、フェースシールドを買いに伺ったら、インフルエンザ・新型コロナの予防に「板藍根エキス」を売っていたので、少し高かったですが購入してきました。私は、3年前に「サイトカインストームで三途の川まで行き」ましたので、漢方薬でインフルエンザに用いられる「麻黄湯」の頓服と、プロポリススプレーで、予防しています。皆様も、正しく免疫力UPをし、元気に春の桜の花見を楽しみに、秋から冬をお過ごし下さい。


998号 2020年11月8日

(163)ヒメジョオン キク科

 今月は、雑草の、ヒメジョオンです。春先に咲く花が少し赤みを帯びたハルジョオンは、茎が中空・茎を抱くように葉が付き、ヒメジョオンは、茎が詰まり・葉は真っすぐにつきます。雑草は、人が不要とする草で、人中心の考え方ですが、効能を持った植物も沢山あります。雑魚(ざこ)も同じように、カルシウム・コラーゲンの塊で、素晴しい機能性食品です。
 話は戻りますが、どちらも同じような薬効があるとされ、『消化を助け、消化不良に、清熱解毒に、腸炎の下痢の改善』等に用いられます。また、別の本には、糖尿病の予防、浮腫の改善などに用いると書いてあります。
 暑くなると、生ものが腐りやすくなります。日本人の知恵で、生ものには、薬味を用います。または火で細菌を殺し、それに薬味を加え料理し、食べる、中華料理等があります。ただ、細菌が死んでも毒を残す菌も居ますので、熱をかければ安全ではありません(例えば:O-157大腸菌のように)。
 買い物袋を自分で持って行く時代、たまには、買い物袋を洗い、太陽の光に当てて干し、除菌して下さい。細菌は私達の周りにいて、『共存』しています。巧くつきあいましょう。
 石油から作られる、多くの「ビニール製品」は便利ですが、自然分解しにくいので、環境を汚染しています。海や山に行くと、多くのビニール製品が散乱しています。きちんと持ち帰り、分別して、リサイクルしてください。
 ネパールは、5年位前から買い物に行くとビニール袋ではなく、エコ袋に入れてくれるか、紙で包んでくれるようになりました。電球はLED、懐中電灯の電球もLEDです。ヒマラヤの山小屋の電灯もLEDです。文明はマダマダですが、考えは日本よりも進んでいるかもと感じながら、行くたびに、生活をしています。今年も、新型コロナが流行する前、1月〜2月に23日間行ってきましたが、この新型コロナで、外国にも行けません。ネパールは、インド・中国からの新型コロナの流入で感染者が16万人を越え、さらに大雨の被害、アフリカからのバッタの襲来で農作物の被害、飛行機が止まり観光客もゼロ、ホテルは宿泊客ゼロ、経済が動いていないようです。穀物・野菜類は数倍に高騰。山間部では、食べる物が少なくなり、毒キノコ・陽に当たり緑になったジャガイモを食べ、亡くなった方も出ているようです。
 日本は幸せな国です。人に会うときは、マスクをし、インフルエンザ・新型コロナ(COVID-19)に罹らないよう、うつさないように。おかしいなと感じたら、直ぐ、渋茶でウガイ・頓服で葛根湯を用い予防。少しでも楽しいことを考え、免疫力を落とさないよう、晩秋を過ごして下さい。
 新型コロナに罹り回復したら、免疫力・体力(食欲)を上げる漢方薬の、補中益気湯、人参養栄湯などを、お試し下さい!


1000号 2020年12月20日

(164)ホウキギ (ヒユ科)

 早いもので12月です。今月はホウキギ(別名:コキア、Bassia scoparita L. (Kochia prastrata )です。
 11月に入り、緑色の丸い草本は、赤く紅葉を始め、中旬になると真っ赤に紅葉、ホームページ等でも話題になっています。菊陽町の一部の庭・畑などで、赤くなっているので目立ちました。枝で箒(ほうき)を作れますので、ホウキギと呼ばれています。種子は小さいのですが、プチプチした食感でキャビアに似て?畑のキャビア(トンブリ)と言われています。
 阿蘇には『畑のキャビア』こと「ホウキギ」と『畑の馬刺』こと「アカドウ(濃い紫の里芋の茎を漬けて発酵させる)」が有ります。皆さん、食べ、試して下さい(美味しいと感じるかどうか?色・触感が似ているかどうか等)

   

 薬用部位:種子「地膚子(じふし)」、薬効:膀胱炎、皮膚のかゆみ、湿疹、皮膚炎、蕁麻疹など。また果実に糖吸収抑制が有ることが報告されています。

 話は変わりますが、経済活性化で人の移動が増え、新型コロナ(COVID-19)の第3波、感染者が増えています。『誰もが罹ってもおかしくない状態』、もし感染したら、直ぐ、周りに知らせ『うつさないよう』に注意して下さい。
 自分は大丈夫だと思わず、私達は、罹らないように、外出時に「マスクを着用」、「三蜜を避け」、「換気の良い場所を選び・短時間で行動」し、ストレスを溜めず、たまには太陽の光に当たり、運動し筋肉量を保ち、話をする等で口を動かすなど、免疫力をUPし生活を楽しんで下さい。
 年末年始、普通なら、忘年会・新年会、帰省で実家はにぎやかに人の行き来が多くなります。このご時世、これから『新しい対応方法を考案』し、なんだかんだと言わず新型コロナと付き合っていくのは如何でしょうか。
 ワクチンが出来ると言われていますが、本当に安全なのか?効果の持続はどの程度か?分からないことが多過ぎます。日本人の体質・遺伝子に合う、副作用の少ないワクチンが日本で開発されることを祈願しています。
 1月7日に「七草粥」を食べ、胃腸の調子を調え「免疫力をUP」、疾病に罹らないよう、楽しい年末年始をお迎え下さい。
 私は、恒例の、年末に「屠蘇散」を作り、年始に「カラスウリの種子(打出の小槌)の縁起物」を作ります。
 元気(元の気、気=エネルギー、年齢にあった元のエネルギー状態)で、年末年始を楽しんで下さい。


1003号 2021年2月14日

(165)モリンガ(ワサビノキ)ワサビノキ科

 今年の最初は、最近、話題になっている『モリンガ』です。東南アジアで機能性食品、カレーに入れる等で用いられています。ワンネス998号に、三里木北区の蓑輪さんの写真で紹介されていた植物です。花は淡い甘い香りがしました。
 抗酸化、アンチエイジングなどあると言われています。またGABA(ギャバ)を含み、睡眠・気を落ちつかせる効果がると言われています。お茶などで、飲まれた方がおられたら効果は如何でしょうか?
  成分は、一般的に植物に含まれているミネラル、ビタミンなどの化合物が主で、ホームページで研究報告を調べてみましたが、ほとんどヒットしませんでした。ミャンマーでは日常的に野菜として食べられているようです。日本人の体質に合っているのか不明ですので、お茶で飲まれるとき等は、『(1)多く飲むのは避け、(2)体調が良くなれば継続し、(3)何かおかしいときは飲むのを止め』て下さい。

 例えば、食での便秘の解消は、温めた、緑の葉物を多く食べることで、解消する可能性があります(モノごとに絶対はない)。葉の葉緑素にマグネシウムイオン、野菜類には植物繊維(可溶性、不溶性の植物繊維)が、多く含まれています。『最強の野菜スープ(前田 浩著)』で免疫力UPを。また、冷え性の方で便秘がある時は、天然の塩(500g位)を、布袋(こぼれないように)に入れ、電子レンジで40〜45度位に温めタオルで包み、横になり、下着の上から、臍の下のお腹の上に置き、上から布団を置いておくと、内蔵が温まり、血行が良くなります。大腸の動きが良くなり便秘が改善する効果があります。女性では子宮の血流も増し、生理不順が改善するかもしれません。温めた塩を熱く感じると、身体を動かして落としますので、低温火傷をすることはほとんどありません(絶対安全・安心はありえません。寝たきりの人は止めて下さい)。温めた塩をお腹の上に置いておくと、血流が上がりポカポカし、だいたいの人は寝てしまいます。『お試し下さい!』冷え性は免疫力が低下します。冷え性を改善して下さい。

 誰が感染してもおかしくない「新型コロナ」、ウイルスはそこら中に少しですがいます。最初は数匹ですが体内に入り直ぐ抗ウイルス力で殺せるよう、増やさないように(1分で2倍になるとして、1時間で「桁が分からない匹数、260=2の60乗11,522,921,504,606,846,97匹に」)、『免疫力をUP、マスクをし、ウガイ、手洗い』等で予防して下さい。 また、渋茶でウガイ、2回目のウガイから少し飲みながら、渋茶で咽の裏を抗ウイルス、「アイウベ体操」で唾液を出し、唾液の抗ウイルス活性で、新型コロナに感染しないよう、予防して下さい。
 新型コロナに罹らないように共生し、笑顔・楽しいことが、今年は少しでも多いといいなと思っています!(写真は蓑輪さんの畑で撮影)


1005号 2021年3月14日

(166)マオウ マオウ科

   

 今月は少し変わった薬用植物を紹介します。「マオウ(麻黄)」は、日本には自生しませんが、薬学部の薬用植物園等で栽培される、漢方薬で用いる重要な生薬です。
 薬用には「マオウの地上部(本来は節を除いた節間、現在は節間を含む地上部)」を用い、生薬で「麻黄(まおう)」と言います。性味:辛・温、効果:発汗解表、鎮咳など。漢方処方の、麻黄湯【無汗・・・悪寒、関節痛、発熱(インフルエンザの症状、初期)】、葛根湯【無汗、悪寒、項背強、発熱(風邪の初期)】、麻黄附子細辛湯、小青龍湯【花粉症の鼻水】など、多くの処方に配合されています。
 マオウにはエフェドリンが含まれます。エフェドリンには咳を止める作用が(鎮咳)がり、エフェドリンは気管支を拡張させて咳をしずめる薬として用いられています。
 麻黄湯、葛根湯の飲み方:風邪の初期に頓服で、次は2時間後に飲み、少し汗が出たら、飲むのを止め、冷えないように暖かくし、養生する。
(1)風邪かなと思って、直ぐ飲めば(頓服)、一包で効果を示しますが、風邪を引いて半日位経つと、1/2位しか効果がありません。
 風邪が悪くなり医者に行き、葛根湯、麻黄湯を処方してもらい、一日3回と言われ、そのまま飲むと、2/3位の人は、風邪が治らないことが多々有ります(これが原因で漢方薬は効かないと言われています)。その原因は(1)医者に行くときは風邪を有る程度引いてから(遅すぎる)。
(2)飲み方の間隔時間が長過ぎる(2時間おきに飲み、ほんの少し汗が出たら止める)。
 中国で2,000年位前の『傷寒論』という本に記されていることを守れば、感冒(風邪)が酷くならなく予防で出来るはずです(科学の無い時代、病人の心身の変化を観察した経験的統計論で記された本です)。

 新型コロナに、中国、台湾、韓国等では伝統薬(中医薬、韓方薬)も、治療薬として用いられています。その中で感染初期の治療薬として日本でも「麻黄湯」が用いられますが、厚生省・医師会では、漢方薬は治験がよく分からないとして推奨していません。麻黄湯はインフルエンザの初期に、タミフル等と同じ効果を示すことが分かっています。また新型コロナにも効果があると、中国、日本でも報告されています。

 新型コロナの感染者が余り減りません。皆さん、罹らない、うつさないで。渋茶でウガイ、2回目のウガイは少し飲みながらの咽の裏も抗ウイルスし、予防して下さい。また唾液には抗ウイルス活性があります。唾液を出し、口から入るウイルスを弱らせ抗ウイルスを。免疫力をUP、少し運動し筋力を保ち、相手がいるなら家で話を、新聞・本を読み、脳を使いボケないように、ご自愛下さい。
 本来なら毎年、今頃、私はネパールですが、今年は家でステーホームです。来年はネパールで講義・実習が出来ることを楽しみに、健康でいたいものです。


1007号 2021年4月11日

(167)ミシマサイコ セリ科

 漢方薬の小柴胡湯、加味逍遥散、抑肝散、柴朴湯、柴苓湯等々多くの柴胡剤に含まれる、重要な薬用植物です。ミシマサイコの根を「柴胡(さいこ)」といい、効能:解熱、解毒、鎮痛、消炎、胸脇苦満の改善などに。肝(かん)の虚熱(体温計で計測できない熱(炎症))を除く作用があります。新型コロナでストレスが溜まり、虚熱が「肝」に溜まり、その虚熱が、「心」に、そして「脳」に上昇し、イライラする、モヤモヤする、怒りやすくなります。これらの解消に用いられます。ストレス・運動不足による生理不順には、例えば「当帰芍薬散+抑肝散」が良いかもしれません。
 私は、免疫不全の治療でステロイド剤を3年間飲用していました。現在はステロイド剤の代用に「柴苓湯(小柴胡湯+五苓散の合方)」を服用しています。少しは効果があるようです。また咽に違和感があり咳が出る時に、直ぐ(頓服で:食後食前など関係なく)「柴朴湯」を飲むと、1〜2包で、咳と咽の痛みを押さえることが出来ます。昨年2月にネパールで咽が痛くなり咳が出た時、半夏厚朴湯を直ぐ飲み、咳を改善しました(毎日柴苓湯を飲んでいるので、柴朴湯と同じように効いたのでは)。昨日も汗をかき背中を冷やし、『少し寒気がし肩凝り』があったので、直に頓服で「葛根湯」一包、改善しました。なかなか漢方の証(病態)に対する処方を選ぶのは難しいですが、合えば素晴しい(凄い)効果を示してくれます。おかしいと感じたら直ぐ漢方を巧く利用すると、効果が得られます。ただ間違って用いると、副作用がでますので、漢方薬も安全安心の薬ではありませんので、ご注意しご使用下さい。
<注意:葛根湯、麻黄湯などの飲み方>
漢方薬の風邪薬(葛根湯、麻黄湯など)は、頓服で服用、2回目は最初飲んでから2時間後に飲む。(2時間おきに飲む)3日分(9包)も飲んで治らない時は、飲むのを止める)。
 1日3回(約6時間おき)では、効果が弱くなり、漢方薬の風邪薬は『効果が無い』と言われる原因です。

 今年も花粉の飛来が多いようです。「ハチャメチャ菊茶」を飲んで花粉症が改善(症状がでない)した人があり、2月に入り問い合わせが入ってきました。菊花には抗ヒスタミン作用(抗アレルギー)が、ミカンの粉の抗ヒスタミン物質は脂溶性成分ですので、そのまま飲む、菊花と混ぜて飲むのが良いでしょう。雑草のオニタビラコにも抗ヒスタミン作用があります。身近な野菜で「野菜スープ」を作り飲食するのも効果があるはずです。
 新型コロナ、花粉症など、ストレスの多いこの頃、少しでもストレスの少ない生活をお送り下さい。痴呆予防に「運動、人と話す(雑談)」ことをお忘れなく。


1009号 2021年5月16日

(168)ハッカ  シソ科
(Mentha canadensis、ニホンハッカ) 

 今月は香りの柔らかな「ハッカ(ニホンハッカ)」を紹介します。日本語では「ハッカ(薄荷)」、英語では「ミント Mint」、ラテン語で「Mentha メンタ」、中国語は「薄荷(bohe ボォーフゥーァ)」といいます。和種の薄荷を日本ハッカ(和ハッカ、和種ハッカ)といいます。皆さんご存知の外来種のペパーミント、スペアミントと同じ仲間です。成分はメントール、カルボンが主で、香りの成分は他に100種近い微量成分のバランスにより「香りや風味」に差があります。ハッカ油、メントールは、冷湿布薬・筋肉痛薬・メンソレータム・ドロップ・セキ止め薬・胃腸薬などに用いられています。
 ハッカとミントの違いは、ミントはハッカの一種で、シソ科ハッカ属のこれら3種の香りを比べると、日本ハッカはスッキリした感覚で、同じようにメントールが主成分のペパーミントは、香りが強く、肉料理に合っているように感じます。スペアミントは、カルボンを主に含み、香りが異なります。私が借りている畑で栽培しているMentha類は10種余で、色んな香りがします。本来は20種余あったのですが、私が適当に管理していたので半減しました(残念)。
 香りの好き嫌いは人の感覚で異なります。新型コロナに感染すると、香りを感じなくなるようです。鼻で感じる香りの神経は、脳に近く、脳に凄い早さで影響を与えることが分かっています。鼻の臭覚神経は大事にしましょう。料理の味に、舌の味覚とともに臭覚も大きく関わってきますので。
 3月末に、湯山(宮崎県境)で、子ども達と里山を守り元の山に戻す一環で、元杉山に落葉樹を植樹。昼食後、山菜採り、その山菜で天ぷらをして楽しみました。余り野菜を食べない子ども達が、美味しい、おかわりと言い、自分たちで採取した山菜を沢山食べてくれました。大人は、子ども達がお腹一杯になってから、残り物を頂きました。新鮮なウドの芽、コゴミ、ユキノシタ、タケノコ、ヨモギ、ウバユリ、サンショウの葉、ノイバラの新芽、クレソン、セリ、シャク等々。何が一番美味しかったと聞くと、小学校の5年生の男の子は「アスパラガス」と答えてくれました。まだ山菜の苦みに慣れていないようですが、始まり始まり、これからが楽しみです。ただ、春の山菜を食べ過ぎると、毒出しで、便通が良くなります。食べ過ぎには注意して下さい。また、山菜採りは、次のことを考え、新芽だけ、地上部だけ等、必要な所を1/2だけ収穫し、本体は残しておかないと、来年又収穫し楽しめませんので、取り過ぎないように自然を大事にしてください(食べ過ぎ、摂り過ぎには注意)。
 杉・ヒノキを製材している工場では、粉クズが飛んでいます。その粉クズには極微量のアレルギー物質が含まれます。それを毎日のように吸い込んでいると花粉症になりにくいようです(現在の舌下で逆感作するのと同じ)。都会の人は、湯山などの製材所の多い地域に移住するのは如何でしょうか?空気も美味いです!
 4月末にコロナワクチン接種券が送られてきました。皆さんが2回の接種を終わるのはいつなのでしょうか?感染者が増えると変異ウイルスの出来る可能性が増えます。
 皆様のご健康・元気(元の気、気:エネルギー)をお祈りいたします。


1011号 2021年6月13日

(169)チガヤ イネ科

   

 今月は、チガヤです。雑草の王様でしょうか。新芽は防草シートを突抜け、地下部は深いと30cm位下を伸びます。子どものころ、まだ開いていない花(ツバナ、茅花)や、根茎を掘って食べたものです。根茎は白く少し甘いです。薬用では、根茎を茅根(ボウコン)と言います。民間で利尿を目的に用います。乾燥した根茎、一日10g位を600ccの水で、30分ぐらい時間をかけ約半量になるまでゆっくり煎じ、その煎液を3回に分けて飲むと良いでしょう。消炎作用もあります。
 万葉集に「茅花を食べると太った」という話があるようで、茅花に滋養強壮作用があるという話もあるようですが、定かではありません。神農本草経に、茅根がありますが、そのような記載はありません。
 今は移動が制限されています。昔、5月に金沢大学の薬用植物観察会で、輪島(能登半島)に伺い、ゴヨウアケビ(アケビとミツバアケビの雑種)、ミズバショウ(花は終りショウブと同様な形の実をつけていました)の群落を見てきました。その後、高知の牧野植物園を訪問、高知市近郊で、チガヤの中にはえているセンブリの春芽、草原のササやカヤなどに混ざってはえているミシマサイコ等を見てきました。阿蘇の外輪山にもセンブリは沢山ありますが、この時期は5cmにも満たないので、気を付けないと踏みつけてしまします。
 菊陽町の畑の畦、阿蘇の民家近くの草原で、チガヤの花がなびいています。5月中旬、足元ではクサイチゴの実が赤く熟れ、ジャムを作りました。目を上に向けるとクワの果実が。“桑の実を小篭につんだはいつのひか”の“赤とんぼ”の歌にあります。
 絹の生産で、蚕の餌にしていた1970年代まで熊本でも沢山栽培され、蚕糸試験場が東町の自衛隊の横に有りました。今は野生化したクワの木、ヤマグワをたまに見る程度です。実、葉、根皮を薬用に用います。クワの仲間のコウゾは和紙の原料の木で、クワと同じような実をつけます。(クワとコウゾの見分け方:桑の葉の葉柄には、鍬で掘ったような凹みが有り。コウゾの葉柄は丸く、凹みはありません)。

 高齢者ですので4月末にコロナワクチン接種券が送られてきました。お陰さまで1回目の接種は終わりました(同じ時間帯に6人接種)。皆さんが2回の接種を終わるのはいつなのでしょうか?早くして欲しいですが、皆さんの摂取が終わるのは来年中かな?感染者が増えると変異ウイルスの出来る可能性が増えます。
 ストレスが溜まると肝臓が弱ります。肝臓を弱らせないよう、罹らないよう、うつさない様、皆様のご健康・元気(元の気、気:エネルギー)をお祈りいたします。
 追記:バターロールを買いました。バターが入ってるかなと表示を見たら「マーガリン or ショートニング」でした。バターとマーガリン(ショートニング)は、同じものでは無いです。パン、菓子の業界では同じなのでしょうか? マーガリンは沢山摂り続けると心臓疾患を起こすという報告があります。特に子どもは注意!

 


1013号 2021年7月11日

(170)ヤブカンゾウ ワスレナグサ科

 6月末から鉄砲小路の畑の畦などで咲きだしました。ヤブカンゾウを紹介します。昔はユリ科でしたが、現在はワスレナグサ科です。八重の花を咲かせます。葉はノカンゾウに似、見分けがつきにくいですが、花が咲くと、分かりやすいです。
 ヤブカンゾウは、漢字で「藪萱草」と書きます。多年草で、北海道〜九州の野原や林のふちなどに生えています。中国から帰化したといわれ、3倍体で実を付けず、地下茎で増殖します。
 食用、薬用に用います。食用:若葉、花蕾をゆで、酢の物、酢味噌和え、天ぷらなどに。薬用:根を乾燥したものを「萱草根(かんぞうこん)」といい、利尿、涼血、消炎、止血に。開花直前の花蕾を乾燥したものが「金針菜(きんしんさい)」と言い、解熱、消炎、止血にもちいます。
 7月に入り日が少しずつ短くなりますが、梅雨の末期雨、梅雨が終わると、暑い日が続きます。弱い熱中症には「五苓散」を頓服でお試し下さい。(頓服:必要な時に直ぐ飲む)
 6月末、鉄砲小路の田植えが終わりました。米の消費が減っています。昨今の糖質ゼロのビール等の飲み物、食べ物が増え、米が悪者になっています。米は素晴しい機能性のある食べ物ですが、白米は、栄養分(機能性)を殆ど除いた、粕(かす)だと言うことは、ご存知ですか?(糠に機能性成分が含まれる)。玄米には素晴しい栄養素が含まれます。タンパク質、ビタミン、ミネラル、植物繊維、脂質が沢山含まれています。それを捨て、ほとんどがデンプン(糖質)の白米を食べていますので、太るといわれ、嫌う方が増えました(情報の偏り)。私が子どもの頃は、凄い農薬を使っていましたが、現在は、減農薬・無農薬の米が増えていますので、糠を含む玄米、5分つき、8分つきを食し、少しでも、機能性成分を多く摂取すれば、健康にも良いのではと思います。皆さん、米(玄米)を、食べましょう。地産地消の食生活で、免疫力UPを。
 ありがたいことに、5月20日と6月10日にワクチン接種をしました。幸い副作用はほとんど有りませんでした。筋肉注射ですので、注射した部分の筋肉痛が1日位起こします(当たりまえ)。痛いからと動かさないと、痛みが長引きますので、少し動かし、筋肉のコワバリを緩和してください。ワクチンを接種しても感染する可能性が有りますので、自己防衛力、免疫力を普通に保ちストレスを軽減してください。皆様のご健康で楽しい生活をお祈りいたします。


1015号 2021年8月8日

(171)ノキシノブ ウラボシ科

 今月は、ノキシノブにしました。シダ植物の仲間で、花も咲かず地味な植物で余り目立ちません。軒先にくっついているので、「軒荵」といわれています。写真のように木にも着生します。民間薬として、全草を乾燥したものを「瓦葦(がい)」といい、利尿、止血、解熱、消腫、消炎などの作用があるので浮腫、腎臓炎、ぼうこう炎などの利尿薬に、小児の高熱、神経痛、リウマチ、腰痛、婦人病などにも用います。「瓦葦」を刻み、1日量10〜15gを水500ccで煎じ(弱火で1/2位に煮る)、ろ過し、3回に分けて飲みます。
 利尿は身体の熱を外に出しますので、解熱の効果があります。他に、解熱は、汗を出すことで、汗の水が気化する気化熱で体温を下げます。暑い地方で、発汗作用のある、トウガラシ等の香辛料を食べるのも、発汗し体温を下げ、恒温に保つためです。また話は飛びますが、香辛料には「抗菌性」があります。暖かい地域では菌の繁殖が旺盛で、食中毒を予防するためです。この最たる食品が「カレー」ですね。
 阿蘇に行くと、6月はマタタビの葉が白くなっていましたが、今は実がなり、葉も元の緑に戻っています。虫の入った果実(虫?)を、熱湯で虫を殺したモノを強壮などに用います。
 暑くなるこの時期、ダイズの未熟果実を加熱し、枝豆としてツマミなどに食します。熟した果実は大豆(だいず)で、加熱しタンパク質を変性(活性を無くし)、加工食品として多くの食品に用いられています。生の「大豆、枝豆等の豆類が有毒」であることをご存知の方は少ないと思います。生で食すと、含まれる生きたタンパク質のために、下痢、嘔吐を起こります。
 大豆のタンパク質に含まれるアミノ酸と、先月紹介した米(玄米)のタンパク質のアミノ酸で、必修アミノ酸全てが含まれます。昔の日本人は、米と大豆を主食にしていましたので、すばらしい健康食を食べていたわけです。現在は米も大豆も消費量が減り、サプリメントに頼っているのは、如何なモノでしょうか?
この季節、八代ではイグサの収穫が始まっています。無農薬のイグサ、「いぐさ野菜の粉」があります。イグサには利尿作用があり、浮腫などを改善してくれます。試してみませんか?
 現代人は、人の生命活動を支える自然治癒力に支障をきたしています。日常から異常緊張(ストレス)が多い人が増え(交感神経緊張)貧血気味で寒がり、冬は暖房器具が無いと眠れない、夏は冷房で冷やす・冷たいものを沢山取る等、まるで現在の人は冷えが強く、虚して、身体の弱った体質の吹きだまりのような世の中。生活、食事、運動と、よほどの心構えがないと、本当の幸福には、ほど遠いのではないかと、漢方医療を行っている人の言葉です。
 たまには熱い鍋料理でも食べ汗をかき、胃腸を調え、暑い夏を乗り切って下さい。笑顔で、楽しい生活を。


1017号 2021年9月12日

(172)シカクマメ マメ科

   
シカクマメの花と実

 あまり、なじみが無いかもしれませんが、たまにグリーンカーテンでも用いられる「シカクマメ(四角豆)」です。熱帯原産(パプアニューギニア or 東アフリカの説)沖縄で1960年代に栽培が始まり、熊本でも栽培されるようになったと言われています。蔓以外の全ての花、葉、種子、未熟鞘、塊茎を食用に、またイモ(塊根)を薬用に用います。日本では、8月〜9月に収穫できる、若い鞘を食べます。英語で「winged bean(翼のあるマメ)」と言います。若い鞘を『茹でて和え物、炒め物』などにして食べます。苦みが少しありますが、サクサクとした歯ごたえがあり美味しいです。
 薬用では、塊茎を「四稜豆(しりょうとう)」といい、消炎、鎮痛を目的に、咽の痛み、歯痛、頻尿、排尿痛などに利用されているようです。
 蔓が3〜5m位伸び、ニガウリと同じように「緑のカーテン」にして楽しめます。未熟の鞘の味は、ニガウリよりも苦みは少なく、食べやすいです。来年にでも、栽培し料理をお試し下さい。 
 苦みは、唾液、胃酸を出し、消化を助けます。夏バテで、胃が弱った季節に食べると、良いですね。辛味は、身体を温め、発汗します。冬に食べて身体の芯を温めるのもよし、暑い時に汗をかいて、身体を冷やすのもよし、巧く利用して下さい。ただトウガラシなので辛いモノを沢山摂り過ぎると、胃を痛めますので、ホドホドに。昔、ブータンで辛いトウガラシを沢山食べ、口(舌)で辛味を感じ、胃で痛みを感じ、次の日、肛門がピリピリ、3回もトウガラシの辛味を味わいました(少し下痢気味)。多くのスパイスを含むカレーは薬膳料理です。巧く利用して下さい。
 コロナ禍、どのようにして予防するかです。当初のウイルスの感染力に比べ、変異株(δ株、λ株)の感染力は数倍に、現在は子ども達・若い人を含め爆発的な感染の状態。安全安心は、自分で守る(行う)ものかも?2回のワクチンを接種が終わった高齢者でも「ブレークスルー感染」の可能性が。感染症の防御は、先手先手の予防が必修です。例えばインフルエンザ、風邪の予防は、如何していましたか?首相は8月末に「明かりが見え始めた」言っていますが、まだまだ。治療薬が無い「新型コロナ」、安易に動き回らないように。「徹底して自己予防(防衛)」してください。
 私は、咽の違和感には直ぐ「プロポリススプレー」を、感染症かなと感じたら直ぐ「漢方薬の麻黄湯」or 「板藍根エキス」を頓服で、予防しています。
 まず罹らないように。罹ってもおかしくない現状、酷くならないよう、他人にうつさないように、しませんか?罹らない・うつさない、皆様のご健康をお祈りいたします。


1019号 2021年10月10日

(173)ハマスゲ  カヤツリグサ科

      

 畑の雑草の王様「ハマスゲ」を紹介します。ハマスゲは薬用植物で乾燥した根茎(会計)を「香附子(香附子)」といいます。「香りがある地下茎に附属する子根」という意味でしょうか。トリカブトの附子を想像しますが全く違う植物です。
 薬用としては、婦人科領域、健胃などに用い、漢方薬では虚弱な方の風邪の諸症状に用いる「香蘇散(こうそさん)」など19処方に配合される重要な生薬です。中国では、莎草(さそう)といい、茎葉を用い、効能:気を巡らし、鬱を緩和、風を去るなどで、胸悶(胸がモヤモヤ)して気が優れない、皮膚の風痒(むずがゆい)を治すと言われています。
 まず、4年前(2017年秋)のこと、数年放置してあった畑をお借りしました。その畑は30cm位の葉を伸ばしたハマスゲが大繁茂。草刈り機で除草しても、球根で増えるので、減りません。手作業で「篩(ふるい)で土とふるい分け」除くことにしました。植え付ける畝の部分を25cm位掘り、その土をふるい、最初40Lゴミ袋5個分位除きましたが、それでも小さい球根は土と一緒に落ちるので95%位しか除去できません(今までに10袋以上篩って除いたかな)。また防草シート、一部除草剤も試しハマスゲの70%位が3年で随分減ってきました。
 私には「草刈り機と鍬」しかないので、砂埃が立たない雨上がりの後(だいたい週イチで)に草刈り、少しずつですが減っていますが、まだまだです。さすがハマスゲは素晴しい生命力です。人もこの力を少しでも利用できればよいのですが。
 自然界には分からないことだらけ、現場での経験で自然と付き合い、自然をやっつける農法ではなく、巧く付き合う農業が出来ればと試行錯誤の毎日です。
 昨年12月から今年2月に入り、新しく借りた圃場の「ハマスゲ、スギナ、ヤブガラシ、ヨモギ(全て薬草)」の地下部の除草を始めました。一区画「11mx17m」の広さの圃場で90%位を除草し16列の畝を作るのに2カ月位かかりました(土も含み50kg以上の地下部を除草)。お陰で「筋力が少し付き、体重も5kg ダイエット」。ただ、夏の暑さと長雨で、家で食べてはゴロゴロしていたら、元に戻り、身体が重いです。皆さま夏バテはしていませんか?少し涼しくなり、乾燥してきましたので胃の水が減少、胃の調子が良くなります。新米も出てきましたので食欲が増し食べ過ぎて、私のように太らないように、心身のバランスを普通に保たれ、免疫力を落とさないようにして下さい。新型コロナの予防薬は、まだまだです。新型コロナに感染しないよう、うつさないよう、気を付けた生活を心掛けて下さい。


1021号 2021年11月14日

(174)ホーリーバジル シソ科

      

 ネパールの第二の都市「ポカラ」の村を訪れたとき、家の庭にトゥルシー(ホーリーバジル)の花が咲いていたのを思い出します。
 ホーリーバジル(英名)は、和名で「カミメボウキ:神目箒」、ヒンディー語で「トゥルシー」と呼ばれるシソ科の植物です。古くから「万能ハーブ」と呼ばれ、ヒンドゥー教では聖なる植物として崇められています。
 シソ科植物は、ポリフェノール類のコーヒー酸が重合した化合物を多く含み、抗酸化力が大変強いです。味:辛甘/性質:温、薬用としては、解熱、消炎、健胃など、体の不調を改善し、また冷え、夏風邪の痰を除くのに、手軽に味わうならホットの「トゥルシー茶」がおすすめです。穏やかでクセが少なく、飲みやすく、ミントのような清涼感を得られます。「冷え」が、免疫力の低下、多くの病気の元になります。「冷え症」を治し西洋薬はありません。食事、ハーブ類、最後は「漢方薬で改善」して下さい。
 今年は、新しく圃場をお借りし、まずは除草です。歩道には芝が植えてあり、その芝が、圃場に侵入しています。また「ハマスゲ、ヤブガラシ、スギナ、ヨモギ、チガヤ(全て薬用)」の根が土の中に縦横無尽。20〜30cm位土を掘り起こし除草することで、これらの植性が少し理解できました。一圃場(11mx17m)の除草に約2カ月かかりました。土の養分が異なるので、栽培はなかなか大変ですが。全ての場所に一応植えつけ、今は収穫中。「カボチャ(カスガボウブラ)、トマト、スイカ、シカクマメ、アピオス、里芋、ワタ、ヘチマ、雲南百薬、ミソナオシ、ウイキョウ(フェンネル)、ゲンノショウコ、ツノゴマ、ハブソウ、モロヘイヤ、ローゼルソウ、ハトムギ、ヤマノイモ類、紅花、キバナオランダセンニチ、ホーリーバジル、イチゴ類、サツマイモ類、サトウキビ、和ハッカ、スペアミント、アップルミント、ヒマワリ、ナギナタコウジュ、コキア、トウガ、キュウリ類、ウリ類」等、35種です。週一での草刈りが欠かせません。スイカやキュウリ等のウリ類は、実もみのらず枯れてしまいました。今後の「土の改良、追肥」などの必要を感じています。これからの秋から冬は土地の改良を行う予定。
 皆様、新型コロナ(COVID-19)に感染しないよう、これからも十分注意してください。また、涼しさを通り越し、寒くなりました。背中を冷やし、風邪を引かれないよう、皆様、気を付けて下さい。体力が落ちているのか、この前、風邪を引き、麻黄湯でどうにか治しました。その時少し咽の痛かったので「柴朴湯(小柴胡湯+半夏厚朴湯)」を頓服で効果があります)(おかしいと感じて直ぐ飲めば、一包で効果があります)。


1023号 2021年12月12日

(175)ヨモギ(キク科)

 ヨモギは、昔から薬用、食用に用いられる、生活になじみのある植物です。民間薬で血止めに、他に抗菌、抗炎症に用います。漢方処方で、冷え性で出血のひどい月経障害をともなう貧血の改善に用いるきゅう帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)に配合されています。葉の裏の綿毛を集めたものがモグサ(艾)でお灸に使います。食用として「よもぎ餅、よもぎ団子」などに、昔から馴染みの深い植物で、歩くとどこにでも生えています。
 雑草だらけの、昨年末からお借りした畑で、最初、沢山のヨモギの根を、除去しました。冬の季節、地上部は無く、地下部から植物を推定します。ヤブガラシ、スギナの根茎は黒味赤実をおび、太いですが、ヨモギの根茎は少し白く細いです。これに球茎は繋がっているハマスゲの、畑の「雑草・薬用の4御所」です。
 ヨモギの根茎数センチが残っていると、春には芽を出し、それを放置しておくと繁茂しますので、草刈り機で地上部を切り、光合成(植物の食事)を遮断、餓死させ、除草しています(植物との戦い、無農薬の畑ですので)。
 春の新芽を収穫、蒸し、ピンポン球位の大きさでラップに包み、フリーザーで保存すると、香り色も残り、必要な時、ヨモギ団子・餅などに利用で来ます。
 別の借りている畑に、カワラヨモギ、オトコヨモギが植えあります。どちらも、肝臓の機能を整えるのに用います。カワラヨモギ(地上部を茵ちん蒿、利胆)は、三角半島の先、三角岳から、オトコヨモギ(カワラヨモギの代用に)は南阿蘇の草原より頂いてきました。結構増えるので、整理も大変です。植えている植物で、調子の良いのは繁茂し過ぎですが、合わないのはすぐ枯れます。どうすれば巧く栽培できるか、いろんな方に話を聞き、自然との共存です。
 今年は、9月〜10月、雨が少なく、水やりが大変、雨を溜めるための容器を畑に置き、少しの水を確保、草刈りも砂埃が凄く、前が見えなくなることも。雨の後は、草刈り機での草刈り2時間の繰り返しです。草刈り機を購入して7年、初めてメンテナンスに出しました。まだまだ頑張って欲しいものです。使う人も体調管理をきちんとしないと。10月中旬から、微熱(新型コロナ抗原検査:陰性)と、原因不明の全身の湿疹&急性肝炎に。湿疹は、味噌天神の高橋薬局で頂いた荊防敗毒散で、急性肝炎は、副作用を注意し小柴胡湯を服用、どうにか収まりました。お陰で、肝機能の数値も普通に戻りました。
 皆さんも、心身のバランスを普通に保ち、体調管理をしながら、コロナ禍、少しでも楽しいことの多い、ストレスの少ない、年末と良い新年をお迎え下さい。今年も屠蘇散を作ります。


1025号 2022年1月16日

(176)ヤブツバキ ツバキ科

 明けましておめでとうございます。今年は少しでも良い楽しい年になりますように、神社に参りお祈りします。
 年末の寒波で小雪が舞った日(12/26)、立田山に、3月から始まる「くまもと花博」の薬用植物観察会の観察路を決めるために、講師の人と出掛けました。林の中にヤブツバキの花が沢山咲いていました。12月〜1月が花盛り、花が終わると実になり、晩秋には種子が採取でき、椿油を搾ります。
 薬用では、椿油は軟膏基剤、頭髪油などに。葉は関節痛や寝違えに服用。毒虫に刺された時は若芽をすり潰して患部に塗る。夜尿症には果実を黒焼きにして飲む(夜尿症には漢方薬の六味丸)。乾燥した花に熱湯を注ぎ、滋養強壮の健康茶用いる等と、記されています。
 九州では海の近く、熊本市内の里山等に多く自生する、常緑高木で、毛が全体に無く、葉には光沢があります。球形の刮ハで果皮は厚く、割れると黒褐色の数個の種子が入っています。
 サザンカ(山茶花)も今咲いています。椿と山茶花の花の見分け方は、椿は花が丸ごと落ちるのが主ですが、山茶花は花弁が別々に散ります。花が無い時期に見分けるには、葉の葉柄に毛が有るか無いかで、見分けることが出来ます。品種により当てはまらないことがあり、全てではありません。
 ヤブツバキの新芽を虫刺されに用いると書きましたが、秋には新芽は少ないので、別のものを用います。また人により効果が異なります。虫刺されには、身近な植物で、ヤブガラシ、アサガオ、ドクダミ、スベリユリ、エビスグサ、アロエ、アイ等が利用されます。私の、虫刺されの特効薬は、地上部も地下部も効果のある「ヤブガラシ」です。採取できる部分を良くモミ、ヌルヌルする部分を患部に塗り、イラガ、チャドクガなどの虫刺されに遭った時に用いています。ただヤブガラシも1/3〜1/2ぐらいの方にしか効果はありません。
 7日に七草粥を食べられましたか?旧暦では2/7です。2月の初旬になると、七草も田畑で収穫できます。七草粥は、年末年始の飲食で疲れた胃腸を休ませ、調子を整えてくれます。「胃」は、車に例えれば「エンジン」、胃のチューンアップをし、免疫を落とさないよう普通に保ち、新型コロナ(COVID-19)に負けないように、今年一年を健康にお過ごし下さい。


1027号 2022年2月13日

(177)チャノキ ツバキ科

 茶(お茶)には、抗ウイルス、抗菌活性のある、渋味の成分の「タンニン」が含まれています。昨今、茶カテキンと言われますが、カテキンは渋くありません。渋いのはカテキンの重合体(沢山連なった化合物、縮合型タンニン)です。番茶など渋い茶にタンニン量が多いです。この渋いタンニンに、抗ウイルス、抗菌の活性があります。ウイルス、細菌の外のタンパク質の膜に渋いタンニンがくっつき、弱らせ、増えるのを抑えます。(1)渋茶でウガイ(Ugai)をすると、咽から入るウイルス、細菌を弱らせ増えるのを予防します。(2)ゴロゴロペのウガイの2回目または3回目に、少しずつ飲み込み、咽の裏も抗ウイルス・抗菌を。(3)咽に違和感を感じたら、早めに空気中から身体に入ってくる、細菌・ウイルスを除去して下さい。細菌は2倍2倍と倍々に増えますが、ウイルスは数十倍数十倍と急増します。(4)空気から咽に侵入すると、人は咽に違和感を感じます。(5)ウイルスが少ない時に、渋茶でウガイをし、予防することが可能ですので、お試し下さい(水を使ったウガイでも効果はあります)。 紅茶など茶葉から製造されてモノも効果があります。(6)免疫力を低下させるとウイルスをやっつけられませんので、自律神経のバランスを崩さない、快眠、疲れ軽減、予防して下さい。(7)0.9%食塩水で鼻うがい、鼻の免疫力up。(8)私は、これらに加え『プロポリススプレー&麻黄湯』で予防しています。
 コーヒー、茶を飲むと、含まれているカフェインで20分位経つと中枢神経が興奮し目を覚まし、元気を出します。しかし、茶・紅茶、カカオには、少量ですが落ち着かせる副交感神経を活性化するテオブロミンが含まれていますので、自律神経に対するバランスがとれ、コーヒーのように中枢神経を強く興奮させる作用は弱いと思います。自律神経のバランスを巧くとれるよう利用して下さい。

◆新型コロナのο株(オミクロン株)の予防に(提案)
@肺炎はデルタ株より少なく「咽が痛く、上気道で炎症」が起こる確立が高い。
Aということは、咽から上気道でウイルスが増え、炎症を起こすと考えられます(それで、咳をすると、ウイルスが沢山出て感染を広げやすい)
Bこの予防は、ウガイ(Ugai)でしょうか!
C抗ウイルス活性がある、渋茶(茶タンニン)は、細胞の表面のタンパク質を変性し、ウイルス、細菌を弱らせます。
D渋茶で「ウガイ」し、予防して下さい。
Eさらに、口と舌の「あいうべ〜体操」、これで「唾液を出し、抗ウイルス」を。
F私は、これらに加え、『プロポリススプレー&麻黄湯』で、予防しています。安上がりの予防法です。お試し下さい。

 誰もが感染してもおかしくない新型コロナο株、罹らないことが第一。うつさないように、自己防衛で、運動を忘れず、ストレスの少ない、楽しい生活をお送りください。


1029号 2022年3月13日

(178)ジャーマンカモミール キク科

 今月は、リンゴの香りがするジャーマンカモミールです。最近はカモマイル (Camomile)、カミツレと言われることが多くなりました。ヨーロッパで薬用・ハーブとして用いられるものは主に、ジャーマンカモミールとローマンカモミールの2つで、北ヨーロッパ、西アジア原産と言われているが、日本でも栽培されています。カミツレはオランダ語の「Kamille」が語源とされ、カミルレが正しいと思いますが、どこかでカミツレに変化したものと思われます。
 ヨーロッパでハーブ(薬草)として最も良く使われる植物の一つです。良く乾燥した、新しく、香りの良いものが良品ですが、時間が経つと湿気と酸素、それにボリフェノールオキシダーゼ(酵素)により褐変し、香りも弱くなります。花(頭状花)を薬用とし、成分としては精油成分(0.5〜1.0 %): matricin, l-α-bisabolol(α-(-)-bisabolol), chamozulene等を含みます。セスキテルペンのl-α-bisabolol, chamozuleneには抗炎症作用があることが分かっています。
 効能として、消炎、健胃、鎮痛、発汗などを目的に内服されます。外用としては、切り傷、皮膚炎、結膜炎、アレルギーによる皮膚のかぶれ、歯痛、口内炎、おむつかぶれ等に用いられ、少し濃く(濃いめに)煎じた液を塗布すると効果があります。
 また、ハーブティーとして飲用すると軽度の精神不安、イライラなどによる睡眠障害、ストレス解消の作用が期待されます。
 ただし、小児・若い人達の飲用については少量にとどめか、無理に飲まないほうが良いとの報告も有ります。また、傾眠作用が有るので、車を運転する前には飲まないほうがよいと思われます。
 カモミールティーは、香りが良く少し甘みが有り美味しです。ただ、開封し時間が経つと花が褐変し、少し酸っぱく感じるのは湿気と酸化のせいでしょうか?(開封したら、乾燥剤を入れ密封し、冷暗所に保存することが肝要です)。小分けにして早めにお召し上がり下さい。
 コロナ禍、良く眠れないという人が多くなったように感じます。快眠のカモミール茶を飲んでみるのも良いのではと思います。ストレスの多い時代、夕食後に、カモミールティーを一杯、飲むのは如何でしょうか?
〈カモミール茶の作り方〉
 花(生又は乾燥)10個位をサーバーに入れ、お湯を注ぎ2分位蒸らし、ティーカップに移して好みで蜂蜜を加え、香りと味を味わってください。

 今年も花粉が多いようです。鼻ウガイ(0.9%食塩水(生理食塩水)でウガイ)をし、花粉症、抗ウイルス(コロナ)で、鼻の免疫力をUP、ダブル効果で、少しでも楽しい、生活をお過ごし下さい。


1031号 2022年4月10日

(179)ソクズ スイカズラ科

  

 桜の花も終わり、ツツジ、アメリカハナミズキ(dogwood)の花の季節になりました。今月は、2m位の大型の多年草のソクズです。ソクズはニワトコに似ていますので「クサニワトコ」の別名があります。地下茎で増え、群落を作り、雑草化しています。
 ソクズは夏に皿状(扁平)な花を付けますが、ニワトコは春に花を咲かせます。花の中に黄色い花のようなものがあり、これは蜜を分泌し虫を集めます。
 民間で薬用には全草を、凾ソょう(サクチョウ)といい、リウマチ、神経痛、浮腫、打撲、冷え性に使用されます。またヘルペスに生の汁を患部に塗ると良いと言われています。食用では、秋に出来る果実でジャムを作り、葉は茹でて食べるようです。
 ただ、雑草化し地下茎で増えますので、庭等には植えない方がよいでしょう。さすがに庭には植えていません。他に、庭に植えるのを避けた方がよい薬用植物に、ヤブガラシがあります。ソクズと同じように、地下茎で増えます。少しでも地下茎が残ると、アチコチで出てきます。ヤブガラシは、毒虫などに刺された時の、痒み&痛み止めの特効薬ですので、たまに必要なので庭に残していますが、毎年垣根のアラカシに絡んでいます。油断すると秋には大変なことに。ヤブカラシには抗ヒスタミン作用があります。
 3月には庭にオオアラセイトウ(ショカツサイ)の青紫の花が、満開の桜の下で一杯咲きます。またシャガも、種子から大きくなったサンシュユ、コブシの木の下で咲いています。オオアラセイトウはアブラナ科なので、食用にも利用できますが、普通は花を愛でるだけですね。
 家を建てた30年前は、植物もほとんど無く、庭でバーベキューを楽しみ、犬も2匹いましたが、今は植物だらけで、犬もいなくなりました。子ども達が食べて、種を庭に捨てた、ビワ、晩白柚の木が、大きく枝が伸び、隣に迷惑をかけていますが、ビワは6月に毎年実を楽しませてくれています。晩白柚は枝を切るので、花も実もつけなくなりました。ミカン科の植物は花が咲くと良い香りが漂います。これからユズの花が咲き香りも楽しみです。
 タケノコのシーズン、意外と1m位に伸びたタケノコの柔らかい部分は、エグミが少なく、美味しく食べられます。掘らなくて切れば良いので収穫も楽です。山椒の新芽も少し大きくなっています、タケノコの味噌和えに山椒の若葉で美味しい料理をお試し下さい。エグ味、ポルフェノールを含む野菜を胃の弱い人は食べ過ぎないように。ホドホドに。


1033号 2022年5月15日

(180)ポポー(ポーポー)(バンレイシ科)

   
ポポーの花(左)と実(右)

 桜も散り新緑の季節。アメリカハナミズキ(dogwood)も終わり、ツツジ、サツキの花も早いもので終わりかけています。足元に眼をやると、スミレ類、タンポポ等々の小さな花々も見られます。
 この季節、道端に咲くタンポポには、いろいろな仲間がいて、食用で日本に入ってきた「西洋タンポポ」、熊本に多い「白花タンポポ」、関西・中国地方の「関西タンポポ」、関東の「関東タンポポ」等が観られます。なかでも全国で最も繁茂しているのは「西洋タンポポ」です。
 今月は、北アメリが原産、日本には明治中期に渡来、和名「アケビガキ」と言われる、「ポポー(ポーポー)」にしました。果実は痛みやすく市場に出回っていませんので、食べたことのある人が少なく、馴染みがあり無い果物ですが、果実(果肉)は、香りが強くバターのような味がします。鉄砲小路の方が栽培されています。花と小さい実の写真は三里木のエムさん宅で撮影させてもらいました。また山陽自動車道の下松PA下り線駐車場から南の出た道の横に沢山の花が咲いているポポーを見つけました。エムさん宅では、花もだいぶ終わり、小さな実が一つの花に数個の実がついています。(大きくな〜れ)。
 果肉は栄養価が高いと言われ、ビタミンC、カリウム、マグネシウム等のミネラルも多く含まれます。ポポーは香りが良いので果実酒に適しているようです。
 機能性として、殺虫作用、抗マラリア、抗腫瘍など報告があります。バンレイシ科の植物は熱帯地域に多く、果実を食用にするものには「バンレイシ(釈迦頭)、チェリモヤ、サワーソップ(Annona)、ポポー(Asimia)など」があります。食べると結構美味しいです。海外に出れるようになったら、試しに食べてみてください。

<絶滅危惧種 イヌノフグリ発見>
 先日、鉄砲小路の、お借りている畑の隅で、在来種で希少植物の「イヌノフグリ」を見つけました。イヌノフグリは、環境省では絶滅危惧II類に指定されています。外来種の「オオイヌノフグリ」は、西洋タンポポと同じように全国で繁茂しています。

 新型コロナ(COVID-19)の感染者も一向に減りませんね。変異株は強い感染力を有しています。十分気をつけながら行動したいものです。基本に戻り、マスク着用、手洗い、「密」の回避など、感染対策の徹底を!!渋茶でうがいをし、予防を。
 今年の八十八夜は5月2日です。新茶の季節、茶でうがい。茶のタンニン類で抗ウイルス、新型コロナを予防して下さい。おかしいなと感じたら早めの対策を。罹らない、うつさないで、少しでも楽しい新緑の5月をお過ごしください。