潟Gフ・アンド・ピーグリーンセンター


622号 2012年8月26日

(1)春咲き宿根草の株分け

クリスマスローズ、スズラン、芝桜など
適期9月〜10月上旬

 宿根草は植え放しでも毎年花を咲かせますが、年数を経ると根元が込み合ったり、株が古くなり、花付きが悪くなる原因になります。そのため株分けすることで活力を取り戻し、株をまた増やすことができます。3年以上そのままの場合、株分けをおすすめします。
 株分け方法は、上部の古い葉と花がらを短く切り詰めて、根元を深く掘り上げます。硬い根茎はハサミで切って分け、根がからみあっている部分は割り箸やフォークで少しづつほぐし分けます。分けたら新芽のついている株を新しい株として使い、3cm位の間隔を空けて植え付けましょう。植え付け後、1〜2週間位して、新しい芽が出始めたら遅効性の肥料を与えます。庭植え、鉢植え共に同じ様にできます。

問合せ 潟Gフ・アンド・ピー グリーンセンター  新山区 п@285−348


627号 2012年9月30日

(2)つつじ・さつきに消毒を!

 お家の庭や生け垣を美しく彩るつつじやさつき。刈り込み、剪定でキレイに姿を整える方は多くいらっしゃいますが、消毒をされる方は意外に少ないようです。秋になると芯くい虫(花芽に入る虫)が入りやすく、せっかくの花芽を駄目にしてしまいます。予防のためにスミチオン乳剤(水で1000倍に希釈)+展着剤で、10日に一度消毒をしましょう。
 ペットボトルなどを使ったハンディスプレーでも良いですが、垣根などの広い面積には4g位の簡易噴霧器が便利です。
 9〜10月の間に2、3回散布する事をおすすめします。

  


631号 2012年10月28日

(3)チューリップ・水仙・百合の根の植え方

 朝晩めっきりと涼しくなり、球根の植え付け適期となりました。
 チューリップや水仙をプランターや鉢に植える場合は球根の先端部分が1球から1球半分が土に埋まる程度で十分です。
 花壇に植える場合は球根の3つ分の深さで植えるのが基本です。そして、なるべく日当たりの良い場所を選び、忘れずに肥料を入れましょう。
 肥料はリン・カリ成分のしっかり入った緩効性肥料(マグアンプKなど)が適しています。
 百合の球根は昼間の気温が20度以下になってから植えましょう。水仙や百合などで3年以上そのままの場合は花付きが悪くなるので、掘り上げて元気の良い球根を選び、肥料を入れて植え直しをしましょう。


635号 2012年11月25日

(4)シクラメンの育て方・管理法

新品種
 近年、花弁の先端が細かく切れ込む「フリンジ咲き」花が完全に反転せず半開の「ロココ咲き」や雄しべが花弁化した「八重咲き」など見ているだけで楽しい品種がたくさん出回っています。

購入したら
 4〜5号鉢物を購入したら、水や肥料が切れがちになりますので、ひと回り大きいサイズにすぐ植え替えをしましょう。用土は水はけの良い鉢物用土か、赤玉小粒6、腐葉土4の配合土で根をくずさないよう植えます。シクラメンは開花中肥料を好むので、購入2週間後から10日に一度液体肥料を与えましょう。施肥を忘れがちになる方は緩効性の置き肥料をオススメします。

 

シクラメンは日光が大好き
 室内の明るい窓辺に置きましょう。冬でも天気の良い暖かい日中には時々戸外で日光浴をさせるのも良いでしょう。ただし、寒くなる前に忘れずに室内に取り込みます。水やりは葉や花に水がかからない様、土が乾いたらたっぷりと。この時中心の球根に水がかからない様注意しましょう。
 また、比較的に低温に強いシクラメンは暖房の効きすぎで葉が黄色になったりすることがありますので、直接温風が当らないように気を付けましょう。
 花ガラや枯れ葉をこまめに摘むと春まで元気に育てることができます。

※写真下向きに咲く”ロココ咲き” ・ 写真花弁が縮れた”フリンジ咲き”


639号 2012年12月23日

(5)ポインセチアの管理・育て方  トウダイグサ科 ユーフォルビア属

 クリスマス近くになるとよく見かけるポインセチア。最近では、黄色い葉のものやピンク色のポインセチアなど色々な種類が出回ってきました。「春までもたない…」と思っている方、是非冬越しをさせ、春からも元気なポインセチアを育てましょう。
 ポインセチアは冬の寒さはとても苦手なので、10℃以下になったら暖かい室内で育てましょう。日中は日がよくあたる所に置き、水やりは表面の土が乾いたら3〜4日に一度を目安に与えます。暖房の風が直接あたると葉が傷み、弱る原因になりますので注意しましょう。冬の間は肥料はいりません。
 ポインセチアは短日植物のため、9月頃から葉を赤く色づかせるために日照時間を調節します。(短日処理)日中はよく日光に当て、17時くらいから朝まで13時間は段ボールをかぶせるなどして真っ暗にし光を遮断します。この作業を 40日位が目安ですが、葉が色づくくまで毎日続けましょう。


643号 2013年1月27日

(6)庭木・果樹の冬の管理

 1月、2月の寒い季節、庭の木々には特別なにもしてない…。そんな方は多いですが、特に土壌内には虫や菌がいっぱいです。春が来る前にカイガラムシ・テッポウ虫などの害虫やウドンコ病や黒点病などの予防・駆除をしましょう。消毒は石灰硫黄合剤やマシン油を使用します(店頭販売はマシン油のみ)。
 常緑樹や落葉樹は上部、根元の散布のみで、春からの芽出しを良くする為に必ず寒肥え(配合肥料や油粕)を与えましょう。
  植栽して4〜5年の果樹は根元より1m位まで原液の薬剤を塗布します。そして、葉や幹だけでなく根元までしっかりと散布をしましょう。
 柑橘類など、花が咲かない、咲いても実に成らなかった…という場合には骨粉を与えましょう。落葉するキウイ、柿、栗等の果樹の剪定も冬に行います。
 詳しくはグリーンセンターまで。


647号 2013年2月24日

(7)家庭菜園  〜畑の準備を始めましょう〜

 野菜作りで一番大切なのは土作りです。しっかりと耕し、堆肥と肥料を入れることで美味しい野菜の収穫が望めます。
 まず、土を何度も天地返しをします。次に石灰ですが一般的には苦土石灰を使いますが、前年に病害虫の被害が多かった場合には消石灰を使用します。そして牛フン堆肥を入れ、よく混ぜてから2週間程ねかせます。
 肥料は植え付ける野菜に応じて使い分けをしましょう。
 トマト、ナス、キュウリなどの実のなる物は配合肥料(油粕と骨粉が入ったもの)を使用。
 キャベツ、レタス等の葉野菜、ジャガイモには油粕か鶏フンを使いましょう。
 化成肥料は色んな野菜に適していますが、化学肥料のみの栽培を続けると土壌の性質が悪くなるので有機質を施用する必要があります。
 春が来るまでにしっかりと畑作りをしておきましょう。

*注意;ジャガイモは酸性土壌の方が生育が良く、病気にも強いので石灰は使用しません。


651号 2013年3月24日

(8)春からのお手入れ

◆芝のお手入れ
 青芽が出てきたら肥料を与える時です。まず、デコボコがある所には目土を入れて平らにしましょう。そして、芝の肥料を与えますが、肥料焼けをしないように施肥後は水を必ず撒きます。(雨が降る前日が最適です)また、植えてから5年以上経過して、根詰まりをしている芝はスパイクなどを使って根を切りましょう。

◆シャコバサボテンの植え替え
 4月頃になると新芽が伸びてきます。その伸びた芽の先端2〜3節を切り、鉢から抜き、根元を3分の1落とします。ひと回り大きな鉢に新しい用土で植え替えをします。用土は、赤玉小粒5・腐葉土3・バーミキュライト2の配合土で。お手軽な専用土もありますよ。

 


656号 2013年4月28日

(9)カーネーションの育て方

 母の日に贈るカーネーション。様々な色のものが出回っていますがうまく育てられない…という方が多くみられます。
 カーネーションは一年を通してよく日の当たる、風通しの良い場所で管理しましょう。日照不足になると花付きが悪くなるだけでなく、葉も黄色く変色してきます。戸外で管理する場合は夏の西日を避け、半日陰で風通しのよい場所を選びましょう。又、梅雨の長雨にうたれると蒸れて病気になる原因になりますので注意しましょう。
 水やりは表面が乾いたら花、蕾に水がかからない様に気をつけてたっぷりと与えます。過湿に弱く、常に湿った状態だと根腐れの原因になりますので気をつけましょう。
 肥料は開花後に固形肥料を与えます。ひと通り花が咲き終わったら花の付いていた茎下2〜3節を残して刈り込み、傷んだ茎や枯れ枝も取り除きましょう。9月半ば過ぎに一度、そして翌年以降は3月から肥料をあたえます。


660号 2013年5月26日

(10)トマトの育て方

  

 春に植えた大玉トマトやミニトマトの苗がずいぶんと育ってきているのではないでしょうか?3〜4段目の花房が開花したら追肥をしましょう。根元から約30cm離れた所を軽く掘り、化成肥料や配合肥料を与えます。(液体肥料でもOK)

 苗の植え付け時に肥料を施してない場合は早めに与え、支柱も長いものをしっかりとしておきましょう。又、芽かき作業も小さいうちにこまめに行います。トマトは長雨に弱く、水分を含みすぎると酸味も強くなりますので雨除け対策も必要です。病害虫に侵された場合にも早めに消毒しましょう。農薬を使いたくない方は竹酢液や木酢液をオススメします。


664号 2013年6月23日

(11)初夏のお花のお手入れ・管理

◆アジサイ  
 花が終わったらすぐに花房から2〜3節下のわき芽の上で切りましょう。そして、必ずお礼肥えにマグアンプKを与えます。
 鉢植えの場合、剪定後すぐに一回り大きな鉢に植え替えをすれば、夏の水切れを防ぎ、乾燥による葉焼けが起こりにくくなります。すぐに出来なかった場合は9月頃に行いましょう。
 庭植えの場合は剪定後、腐葉土とマグアンプKを入れて植えましょう。

 

 

◆コチョウラン
@水やり 水の与えすぎは根腐れになりやすいので、中心までしっかり乾いてから与えましょう。
A置き場 日当りがよく風通しの良い窓辺で管理。レースのカーテン越しの柔らかな光が適しています。
B開花後 葉数の少ない株は、花茎の根元から切り取り、緩効性肥料(マグアンプKなど)を置き肥しましょう。肥料を9月末まで2週間に一度与え、来年もきれいに咲く様にそなえましょう。
 胡蝶蘭は花茎の株元に近い方から咲きます。葉が5〜8枚ある充実した株は二番花を楽しめますので、花がついていた花茎のすぐ下の節から切ります。そこから新芽が伸び、花が付きます。


669号 2013年7月28日

(12)ハイビスカスの育て方・冬越しの管理

 ハイビスカスは、本来春から秋までずっと花を咲かせてくれる植物です。ただし、購入してからそのまま育てているだけではだんだん咲かなくなってきます。その為生育が早いハイビスカスは購入したらまず、二廻り大きな鉢に植え替えをします。この時、根は崩さないように気をつけ、日当りの良い場所で育てましょう。
 葉の色が黄色くなったら肥料切れのサインです。鉢物肥料(N10・P10・K10)を鉢の縁に置き肥しましょう。水やりは土が乾いたらたっぷりと与えます。真夏の暑い時期の水やりは日中を避け、朝、晩の涼しい時間帯にします。
 庭植えにもできますが、戸外での冬越しはできませんので、もし冬越しをさせたい場合は10月頃に鉢上げをし軽く剪定をします。そして霜が降りるようになる頃には室内の明るい窓辺で育てましょう。鉢植えの場合も同様です。
 2月の真冬の頃はほとんど葉が落ちてしまいますが、4月頃茎の部分が生きていれば冬越しは成功ですので春から肥料を与え日光に良く当てましょう。


676号 2013年9月22日

(13)秋の防虫対策

◆庭木の場合
  落葉樹や果樹に多く被害が見られるカミキリ虫はこの時期に産卵します。予防には根元にオルトラン粒剤を散布、または木全体にスミチオン乳剤やオルトラン液剤を散布しましょう。庭でカミキリ虫の成虫や木屑を見つけたら要注意です!
◆果樹(柿・みかん)の場合
  これからの季節は収穫間近のため、浸透性の高いスミチオンやオルトランなどの消毒剤での殺虫は出来ませんので、気をつけましょう。もし、虫がついてしまったら、マラソン乳剤や竹酢液で対応しましょう。

 

 富山産のこだわりチューリップ(2色咲き、百合咲き)が入荷しました!
  かわいい花を育ててみませんか?


681号 2013年10月27日

(14)寒さに強いパンジー、ビオラの育て方ポイント

@花がらはこまめに摘みましょう!!
 花がらを付いたままにしておくと、病気になったり、種が着いて次の開花を悪くします。来年の春まで次々と咲かせる為にはこまめに花がら摘みをしましょう。
A伸び過ぎた芽は切り戻しをしましょう!!
 ふっくらと、まとまりのある株に育てる為には伸び過ぎた芽は切り戻しをしましょう。そして切り戻した場合は、新芽が出たら必ず追肥(液体肥料など)を与えましょう。

B水やり方法
 パンジーやビオラは水やりを好む植物です。定植後から土の表面が乾いたら、株元にたっぷりと与えましょう。
 プランターや鉢植えの場合、必ず土が乾いていないか確認して行いましょう。


685号 2013年11月24日

(15)ポインセチアの選び方・育て方

 ポインセチアは、多年草で葉を楽しむ植物です。一般的には真っ赤な葉色が広く親しまれていますが、近年ホワイト、斑入り、ピンクなど豊富な色が出回っています。購入するときは葉数が多く根元がしっかりしているものを選びましょう。そして、外気温度が10℃を下回ったら室内の明るい場所で暖房の風が直接当らない所に置きましょう。天気の良い時には時々日光にも当てましょう。今の季節は窓辺に置いても大丈夫ですが、真冬は朝晩気温も下がり植物を傷めますので夜は部屋の中央に置くようにしましょう。
 水は土が乾いてからたっぷりと与えます。(1週間に一度が目安です)水のやり過ぎは根腐れの原因になります。冬場は寒い時間を避け、昼間与えて下さい。春の植え替え時に肥料を与え、新芽が伸び始めたら戸外に出し、よく日光に当てると丈夫に育ちます。


690号 2013年12月29日

(16)寄せ植えの作り方、お花を選ぶポイント

 寄せ植えを作るのは難しい…。確かに色々な形の寄せ植えがありますので難しいと感じる方が多いですね。
 まず、作る前に考える事は作った鉢をどこに置くのか、大きさ、花の色などをイメージして下さい。ここでは日当りの良い所と半日日陰、の場合で寒さに強い花を使った寄せ植えをご紹介します。

 

●日当たりの良い場所で管理
 日当りの良い所ではこの時期に出回っている花苗は、ほぼ使えます。まず、鉢に底ボラ石を入れ培養土を半分位入れます。そして選んだ花苗をレイアウトしてみます。次に肥料(マグアンプk)を入れ、ポリポットを外した花苗を植えていき隙間に土を入れて苗の根元をしっかり押さえ水をかけたら出来上がりです。
 寒い時期に植える時は、苗の根はしっかり巻いていない時は崩さずそのまま植えた方が根付きが早いです。
  そして、できれば昼間暖かい時間に行いましょう。どうしても夕方になってしまった場合は水は与えず翌日にしましょう。

 

●半日日陰の所に置く場合
 日照時間が短く、寒くても管理しやすい花をご紹介します。ビオラ、ノースポール、葉ボタン、ガーデンシクラメン、クリスマスローズ。ただし、どうしても開花が鈍い場合は、しばらく日当りの良い場所へ移動させて下さい。

 

●「形はシンプルに一種類だけ」&「高さを付ける」植え方
 パンジーのみを植える時には少しずつ間隔を空け、植えます。高さを付けたい場合は、主になる植物(例えばゴールドクレストやエリカ、ストック等)背の高い植物を決め、次に低い花、そして低い花を入れ、最後に間に高さの上がらない花を選び植えます。そうするとバランスのとれた立体感のある寄せ植えができます。
 最後に冬の水やりは日中のみ行い、必ず土が乾いているのを確認してから与えましょう!!


694号 2014年1月26日

(17)寒くても可愛い初春花 〜プリムラ〜

 お庭が寂しくなる秋から春にかけ、かわいいプリムラはさまざまな種類、色、形の花を次々に咲かせてくれます。プリムラ・ジュリアン、ポリアンサの育て方をご紹介します。
 寒さに強くて可愛い花が特徴です。花形には一重咲き、サクラ弁、バラ咲、フリル咲き、八重咲きがあります。どれも日当りが良く水はけの良い所で育てましょう。寒い時期には購入したら昼間の暖かい時間帯に植え、元肥を必ず入れて水やりは乾いたらたっぷり与えましょう。この時、水が花弁にかからない様、根元にそっと与えます。タネを付けると株が急激に弱ってしまう原因になりますので、花ガラ摘みはこまめに行いましょう。
 また、春まで長く咲き続けるので肥料切れには注意します。花数が減ってきたり葉の色が薄くなってきたら追肥のサイン!!ややリン酸分の多い液体肥料を2週間に一度与えます。また粒タイプの肥料でも大丈夫ですが、この場合肥料の効能がどの位続くのか肥料表示をチェックしましょう。
 花期が長いので半日陰でも楽しめますが、この場合は鉢植えにして時々日当りの良い場所に移動させるとより楽しめますヨ。


698号 2014年2月23日

(18)〜寒い時期にする庭木のお手入れ〜

 1月から3月上旬の寒い時期は目立った病気や害虫被害が少ないので庭木には何もする事はないのでは?と思いがちですが、地中には越冬する虫や卵がいます。これらが春になると活動し庭木に被害をもたらすのです。
 青虫・毛虫・カイガラ虫・テッポウ虫等の害虫、又ウドンコ病・黒星病等の病気を予防・駆除する為には、寒い時期に必ず消毒を行います。
 消毒法は石灰硫黄合剤又はマシン油で常緑樹、落葉樹、果樹に全面及び根元までしっかりと散布しましょう。特に虫の付き易い庭木は冬の消毒をしっかりすることで、虫の発生を抑える事ができます。そして、春の芽出しを良くする為、元気を取り戻すために忘れずに施肥(寒肥え)をしましょう。
 花の咲くもの、実の成るものには配合肥料を、その他(槇、松、モミジ等)は油粕か鶏フンを根元に与えましょう。昨年花が咲かなかった庭木には骨粉のみを与えます。庭木だけでなくバラやボタン、シャクヤクにも春芽吹く前までに施肥をして、牛フン堆肥かバーク堆肥を根元にかぶせましょう。
 最後に春、気温が上がり出すと庭木はどんどん新芽を伸ばしますのでしっかりと水を与えましょう!!


702号 2014年3月23日

(19)お庭の芝生の手入れはどうするの?

 3月、ぽかぽか陽気になってくるとお庭の芝生が少しずつ青芽が出てきます。芽が出てきたらまず液体肥料を与えましょう。液体肥料は速効性があるので芽だしの時期には最適な肥料です。
 その後2〜3週間たったら芝生の肥料、粒剤をまきます。この時、肥料焼けしないように施肥後は必ず水をまきましょう。雨が降る前にするのもいいですね!
 芝を張って5年以上たっている場合は、通気性と排水性を高める為スパイク(根切り)をお勧めします。そして芝が伸び5p以上になったら芝刈りをしましょう。伸ばしすぎたままだと根元が蒸れて病害虫発生の原因になります。又、表面がデコボコしている場合も芽出しが悪いので、芝の目土を入れ表面を平らにして施肥、水やりを行いましょう。


707号 2014年4月27日

(20)鉢植え、庭植え、切り花        
    無限大に楽しめるクレマチスの育て方

 クレマチスは「テッセン」という名で古くから親しまれているつる性の宿根草です。花色、花形ともに多彩で鉢植えや庭植えをして楽しまれていますが、寄せ植えにしたり、フェンスやトレリスなどに誘引し初夏を彩るガーデニング素材として人気の花です。
 今年購入した開花株の育て方ですが、たいていのものは花後すぐに剪定することで、夏に二番花を楽しむ事ができます。この場合の剪定はつるを思いっきり半分まで切りましょう。そうすることで1ヵ月〜1.5ヵ月程で二番花が咲きだします。
 クレマチスの置き場所はよく日の当たる場所から半日陰の場所が最適です。室内で育てたい時は、日がよく入る窓辺に置き、置きっぱなしだと葉色が悪くなってきますので時々は戸外に出しましょう。水やりは開花中は水切れをしないように乾いてきたらたっぷりと与えます。肥料は購入してすぐはやらず、剪定後に緩効性肥料(2ヵ月に一度を9月頃まで)を置き肥しましょう。また生育中は肥料切れしないように真夏には置き肥を止め液体肥料のみを施します。(月2〜3回を9月頃まで)
 開花株を庭植えする場合には一番花後に剪定したものを植え付けます。この時には腐葉土と、元肥として緩効性肥料を入れて植えましょう。鉢から抜いた根鉢は、根を切らないようにして丁寧に扱い、植え穴に2節分埋まるように深めに植え付けます。
 植え付け場所や施肥は上記の通りです。また、花をたくさん咲かせる為には斜め上になるように誘引をしましょう。つるの伸びに任せていると絡み付いてばかりで重みや風で垂れ下がってしまいますので、誘引してあげる事で節々の芽が充実してたくさん花をつけることになります。最後にクレマチスは比較的丈夫で栽培管理は楽な品種ですが、病害虫に侵された場合には早めに駆除、殺菌散布をしましょう。そうすることで毎年綺麗な花を楽しめますヨ!


710号 2014年5月25日

(21)カーネーションの育て方・管理

  母の日の定番花、といえばカーネーション。カーネーションはナデシコ科の多年草の植物ですので毎年花を咲かせるお花です。
 日当たりがよく風通しの良い場所で育てましょう。水やりは土が乾いたらたっぷりと与えます。この時、蕾や花に水がかかると病気になる恐れがありますので根元に与えましょう。
 花ガラも早めに摘み取りましょう。そして、週1回液体肥料を与え梅雨前には株の半分位まで切り戻しをし風通しがよくなるように余分な枝は根元から切り落とします。肥料は生育期の初夏までで、秋は置き肥をし真夏と真冬は株が弱りますので与えません。
 また、カーネーションは高温多湿に弱い植物ですので水の与えすぎには注意が必要です。そして真夏の直射日光は避け半日陰の涼しい場所で育てましょう。鉢いっぱいに根株が大きくなったら一回り大きな鉢に植え替えます。適期は秋、朝晩が涼しくなった頃が目安です。
 低温に強い四季咲きの品種もありますがカーネーションの多くは低温に弱いので強い霜や寒風が当たる場所は避け、軒下か室内の明るい場所で冬越しをさせましょう。
 来春気温が上がり始めたら置き肥をし日当たりのよい場所で育てると4月から5月に、またかわいい花を咲かせます!


714号 2014年6月22日

(22)初夏を彩る宿根草 ギボウシ

 美しい葉をもつ宿根草、ギボウシ(ホスタ)。病害虫が少なく多少の乾湿に耐え、日なたから日陰まで場所を選ばずに育てられる植物です。庭植えや鉢植えでも育てやすく、春から秋まで鑑賞できる品種です。
 暑い夏を涼しく演出してくれるギボウシには、青系、黄系、斑入りの物、その中でも葉の大きさが大型、中型、小型とさまざまな品種がありますので、植える場所や用途にあっているかどうか、株の成長も考えてレイアウトしましょう。
 葉焼けしにくい品種もありますが一般的には春と晩秋には日が当たり、真夏は日中の直射日光が当たらない場所が最適です。庭植えする時には腐葉土やピートモスを入れ植え付けます。鉢植えは赤玉と腐葉土の配合土で植えましょう。鉢植えの場合には3〜4年を目安に植え替え、株分けを行ってください。水やりは乾いたらたっぷりと与えます。肥料は3月、4月、9月に固形油粕を施します。又、庭植えには冬の寒い時期に完熟堆肥をマルチングしておくと良いでしょう。
 ギボウシには山野草を感じさせる小型の種類もありますので好みの器を選んで鉢植えして室内で鑑賞するのもオススメです。又、これからの暑い季節に日陰の植物、ヒューケラやリシマキア等との寄せ植えやインパチェンスとの組み合わの寄せ植えをしてみませんか?日の当たる場所のない方にもオススメですよ(^o^)


719号 2014年7月27日

(23)庭木・花壇・花鉢 夏場の水やり法

 近年夕立ちも少ない暑い夏が続いていますが「毎年秋になると庭木が元気がない…」「草花がすぐ枯れてしまう」等の問い合わせが多く寄せられます。
☆庭木・花壇への水やり
 今年植えた木はまだしっかり根を張っていないため、夏場毎日2回、早朝と夕方以降の涼しい時間帯に行い、雨が降らない日以外は毎日たっぷりと与えましょう。一日2回が無理な場合は夕方以降の気温の下がった涼しい時間帯にしっかり与えます。葉っぱに散水するのもいいですね!植栽してから3年以上の木は週に2、3回程度でも大丈夫ですが、この場合でも上記の時間帯にたっぷりと与えるのは基本です。花壇はほぼ自然任せでも大丈夫なのですが、夏場は乾きが早いため保湿性に乏しい土壌の場合は毎日の水やりが必要でしょう。この場合も庭木と同様の時間帯に水をたっぷり与えます。
☆鉢物への水やり
 鉢は花壇よりも土の量が少なく、乾燥しやすいので朝、夕2回の水やりが必要です。この時土の表面が白っぽくなり乾いているかちゃんと確認することも失敗しないポイントです。但し、植物によっては乾燥に強いポーチュラカ、マツバボタン、マツバギクなどの花もありますので性質を確認し水やりを行います。
 お庭の管理では「水やり3年」と言い、一番難しい作業になります。それぞれのお宅の環境や条件が違うので植物を育て、経験を積むのが良いでしょう。


723号 2014年8月31日

(24)畑の土作り始めましょう

  朝晩涼しくなってきました。秋冬野菜を作るための準備、土作りを始めましょう。

※畑作りは天地返しが一番!!
 何度も何度も土を返ししっかりと土を耕します。そして必ず石灰、牛フン堆肥を入れ葉物、根物には油粕か鶏フンを入れましょう。もみがらくん炭を入れておくと殺菌、殺虫の効果があり、おいしい野菜ができますよ!
 石灰は土壌改良・殺菌・殺虫のため、苦土石灰を使い4〜5日程おいて種蒔きや苗を植えますが、土壌に虫が多かった場合は消石灰を使い2週間程おいて苗を植えます。(1坪に1sが目安です)

※秋じゃが植えのポイント
 秋じゃがを植える時には種イモは切らずそのまま植えます。(まだ地温が高く、腐りやすいため)肥料は牛ふん、油粕を入れましょう。(石灰は入れません)
 たくさん収穫するために牛フンをたっぷり入れ、定期的に追肥も忘れずに入れましょう!!


728号 2014年10月5日

(25)秋植え球根の植え方・管理
〜チューリップ、水仙、百合、ムスカリなど〜

 朝晩が涼しくなってきましたね(^o^)園芸店にはチューリップ球根をはじめ、色々な種類の球根が出回りますが、チューリップは昼間の気温が25度、百合は20度以下に下がってから植えるのが最適です。球根はできるだけ分球していないもの、傷がないもの、重量があり大きいものを選び購入しましょう。あまり小さいと花が咲かない可能性があります。
 購入した球根を植え付けるときには花壇、鉢植え共に球根の肥料を必ず入れましょう。古い土を使う場合には害虫駆除、殺菌のため、あらかじめ石灰をまき土づくりをしておきましょう。また、庭に植えてあった水仙で今年咲かなかったものには骨粉を与えましょう。2、3年放植してある水仙は、球根が増えすぎて花が咲かなくなった可能性がありますので堀り上げ、球根の整理をしましょう。大きくてしっかりした球根のみを選び、球根の肥料を入れて植えます。
 秋植え球根はパンジーやナデシコなど寒さに強い花と一緒に寄せ植えもできます。
 色々な植え方で楽しみましょう!(^^)!


731号 2014年10月26日

(26)これから始める園芸!!

 朝晩めっきり冷え込む季節になり今年もあと2ヵ月。パンジー、ビオラ、ガーデンシクラメン、ストックなど寒さに強く春まで咲くお花がたくさん店頭に出回り始めました。かわいらしいお花で寄せ植え、花壇植えを始めましょう !(^^)!
 真冬でもお花を咲かせる代表的なパンジー、ビオラは日当たりの良いところから半日陰に植えることができます。苗は葉っぱが多く、根元がぐらつかない、しっかりしたものを選びましょう。そして、植えるときには必ず元肥料(マグアンプKなど)をしっかり入れましょう。
 花壇に植えるときには土をよくほぐし、石灰、堆肥(牛ふんやバーク堆肥)をいれてよく混ぜ、土作りをしてから植えます。プランターに植える場合には土が固くないか、水はけが悪くないか、虫がいないかをチェックします。1年以上使い回しの土は養分もなく苗の生育を悪くするので、新しい土に変えるか、再生用の土を20〜30%混ぜ、土作りをしましょう。
 お花にはよく日を好むもの、半日陰で良いもの、日陰を好むもの、とさまざまです。花壇や寄せ植えをする時には相性の良いものを組み合わせ、日当たりを考えて置きましょう。長く花を楽しむためには、花がら摘みをこまめにしましょう。定期的に液体肥料を与えることもオススメです。
 自分好みの色合わせで楽しいガーデニングを始めましょう (^o^)


735号 2014年11月23日

(27)シクラメンの管理法

 冬の室内を明るく彩る「シクラメン」
品種も数多く出回ってきました。
 昔からあるノーマルタイプのシクラメンをはじめ、ミニシクラメン、フリルタイプ、芳香品種、八重咲き、2色咲きと多品種のシクラメン。寒さに強く戸外でも育てられるガーデンシクラメンもあり、幅広く楽しむことができます。
 シクラメンは明るい場所を好みます。また、開花中は肥料を切らさずに育てるのがポイントです。肥料は手軽に使える「シクラメン専用の液体肥料」がありますので、それを10日に一度与えましょう。
購入するときは葉の数が多く、段階的な蕾があり、樹形のバランスが良いものを選びましょう! 戸外で育てられるガーデンシクラメンも同様です。
 また、室内で育てるシクラメンの置き場所で最も注意することは、暖房の風が直接当たらないようにすることです。葉を痛め変色することがあります。
 水やりは葉や花びらに水がかからないよう、土が乾いたら根元にたっぷりと与えます。鉢底から水を吸わせる底面給水式の鉢の場合は3分の2〜4分の3くらいまで水を入れておくようにすると良いでしょう。
 水やりを忘れて株がしおれてしまったら、バケツに張った水に根元までつけ、泡が出なくなったらバケツから取り出して、2〜3時間ほど日陰のひんやりした場所に置いておくと元に戻ります。あくまでも非常手段ですのでこうならない前に水やりをしましょう。
 花ガラ摘みや枯葉摘みをこまめにすることで、春まで長く咲き続け、楽しむことができますよ!!


740号 2014年12月28日

(28)お正月の寄せ植え お正月生花アレンジ

 お庭やお部屋を明るく彩るお花。ガーデンシクラメンや葉ボタンを使って寄せ植えを作りませんか?ガーデンシクラメンは他のカラーリーフの植物と合わせることで、一層その可愛らしい葉っぱの形が引き立ちます。また和風にも洋風にもアレンジ出来て、寒さにも強い寄せ植え向きのお花です。葉ボタンは最近ではバラのように豪華でシックな品種も出てきてアレンジの幅も広がってきています。他にも寒さに強く、春まで長く咲くパンジー、ビオラ、ストック、ジュリアンなどの花苗を使って個性豊かな寄せ植えを作ってみましょう(^o^)
  寄せ植えの作り方が苦手な方はグリーンセンターにて講習もしておりますのでお気軽にお問合せ下さい。また、当店ではお手頃価格で寄せ植え、年末は門松・生花アレンジも販売しますので是非ご来店ください。
 今年もご愛読ありがとうございました。よいお年をお迎えください。
 ブログもやってます。


748号 2015年2月22日

(29) 春ジャガイモの育て方

 ジャガイモは肉じゃが、シチュー、カレーライス、コロッケなどに用いられ、日本人になじみ深い野菜です。ビタミンCを豊富に含み、良質の食物繊維もあり白米よりも低カロリーな健康食材です。イモ類の中では植え付けから約90日という短期間で収穫ができ、土質も選ばないので簡単で作りやすいのが特徴です。
 春ジャガは2月下旬から3月に植え付けをしますが、植え付けの2週間くらい前から牛ふん堆肥と油粕を入れ、畑をよく耕しておきましょう。そして春ジャガは2〜3つに切って植えられますので、各片に2〜4個の芽を残して切り分け、腐らないように切り口には灰やジャガイモのシリカを付けてから植えましょう。
 植え付けから20〜30日程で芽が出てきますので、高さ15センチ程になったら勢いのよい芽を1〜2本残して芽をかきとっておきます。そして土を株元に軽く寄せ、追肥をしましょう。油粕や液体肥料どちらでも大丈夫です。油粕の場合は1回目の芽かき後に追肥をしたら、1ヵ月後にまた施肥をします。液体肥料の場合は2週間に1度のペースで追肥をしましょう。追肥の時には忘れずに根元にしっかりと土寄せをしましょう。
 葉の色が黄変色しはじめたら収穫の時期です。(5月下旬ごろからが目安です)収穫をする時には2、3日晴れ間の続いた後に行いましょう。雨が続いているときに収穫すると腐りやすいので注意しましょう。


753号 2015年3月29日

(30)庭木・果樹苗の春の消毒について

 春のお彼岸が過ぎると少しずつ気温が上がり始めます。それに伴い、虫たちも活動を始めます。
 冬の消毒をしてなかった!という方は、3月下旬から4月の初め頃、虫がつく前に消毒をしましょう。特に毛虫やアブラムシの付きやすいモミジ、サザンカ、ツバキ、ウメを植栽している方はオススメします。
 薬剤は浸透性のあるスミチオン乳剤やオルトラン液剤を使います。ただし、春芽が出て葉がやわらかいので、必ず1000倍に薄めて散布をしましょう。濃くしてしまうと薬害を起こします。
 果樹は収穫の終わっているもの(ミカン、キンカン等)は、気温が高くなってきた4月に入ってから剪定をして消毒をしたほうが良いでしょう。農薬を使用したくない方は竹酢液をオススメします。浸透性が少ないので効き目は短いですが、殺虫、殺菌の効果があります!消毒をする時には上部だけでなく根元までしっかりと散布しましょう。


757号 2015年4月26日

(31)夏野菜の育苗管理

 4月に入り、夏野菜の種やポット苗を多く目にするようになってきました。そこで今回は各野菜苗管理についてです。

◆マメ科
 エダマメ、スナップエンドウ、サヤエンドウなど、マメ科の野菜は成長が早いので、苗を購入したらなるべく早く定植してあげましょう。根を深くしっかりと張らせることが大切です。根が深く張らないと上背が育っても収穫期間が短くなってしまいます。窒素肥料のやり過ぎは禁物で、窒素が多いと葉は茂っても実がならなかったり、小さかったりします。ただソラマメはちょっと特別で、花が咲き始めたら様子を見ながら少量の追肥を与え、脇芽を落として3本仕立てくらいにすると大きな実が長く収穫できます。マメ科はいずれもカルシウム肥料を多めに与えると甘みが増すので、元肥にカキ殻石灰などの肥効が長く、穏やかに続く物を与えるとよいでしょう。

◆ナス科
 トマト、ナス、ピーマンなどは寒さに弱いので、夜温が低下する時は、寒冷紗やビニールなどをかけて防寒しましょう。苗の色が赤味を増したら、苗が寒がっているサイン。枯れるまではいかなくても、成長が鈍くなります。アブラムシなどの害虫もつきやすいので、葉裏などを良く観察して防虫に務めましょう。ナス科の野菜は追肥で収穫量・期間が大きく変わります。花数が減ってきたら「リン」不足。尻腐れなどが発生したらカルシウム不足の可能性がありますので、追肥で補いましょう。ナス科は最初の花を落とすと、そのあとの成長が良いので、ちょっともったいない気もしますが、つぼみのうちに落としてしまいましょう。

◆ウリ科
 キュウリ、スイカ、ニガウリなどは大変アブラムシがつきやすい野菜です。よく「牛乳をスプレーして駆除」という話を聞きますが、牛乳の濃度が濃いと葉の呼吸孔も塞いでしまって葉が枯れてしまうことがあります。10倍程度に薄めて使うようにしてください。ウリ科は水分が多い野菜。キュウリの変形は水分不足か、水を根から吸い上げる働きをさせる「カリ」の不足が考えられます。実がつき始めたらたっぷりの水とカリの追肥をしてあげましょう。


761号 2015年5月31日

(32)夏野菜の品種と育て方

 今回は「子どもの好きなやさいNo.1」!ナス科トマトの説明をします。

◆トマト   「桃太郎」シリーズ
 代表的な大型のトマト。種類も豊富です。元肥に窒素分が多すぎると初期生育が旺盛になって花の落下を誘うことになるので窒素分は控えめにし、追肥で調整するようにします。実がなり出してから水分を含み過ぎると酸味が増し、果肉の割れや病害虫の原因になるので水分は控えめに。雨除け対策をするとよいでしょう。

◆ミニトマト   「アイコ」「ネネ」など
 丸型の一口サイズのトマト。プランターでも栽培しやすい品種が多いです。「アイコ」は細長タイプで酸味が少なく、「ネネ」は丸型で、強勢。どちらも自家受粉しやすいので、よく実がなります。

◆中玉トマト   「フルーツルビー」「フルティカ」など
 最近、市場に多く出回り始めました。「フルーツルビー」は大きめでうま味重視。「フルティカ」は高糖度がウリの品種です。ミニトマトに比べると自家受粉しにくいので、花が咲いても結実しない時は、花を揺らしたり、筆でなでたりして受粉させましょう。


765号 2015年6月28日

(33)庭&鉢で楽しむ 〜紫陽花〜@

 梅雨時にたくさん花をさかせる紫陽花。庭植えだけでなく鉢植えや寄せ植えでも楽しむことができます。
 半日陰〜日陰で育てる大きめの輪の西洋紫陽花、日陰で育てる山アジサイ、日当たりの良い場所でも育てられるアメリカアジサイ「アナベル」や、カシワバアジサイなど、多くの品種が出回っていますが、基本的な育て方は同じです。
 
◆庭植え(梅雨時期まで)
 今年購入した鉢は花後、花房の2〜3節下のわき芽の上で切り、腐葉土と緩効性肥料を入れて植えましょう。
 ピンク系の花は色が変わりやすいので、石灰を入れて植え付けると良いでしょう。 植え付け後はたっぷりと水やりを!! 

◆鉢植え
 今年購入した物は花後、根を崩さないように一回り大きな鉢に植え替えをしましょう。用土は「花用培養土」で植えるか、自作する場合は、赤玉土6:腐葉土4の割合で植えましょう。この場合も庭植えと同様、緩効性肥料を必ず入れましょう。

 次回は紫陽花の「花を咲かせるポイント」と、「大きくなった時のお手入れ」です。


769号 2015年7月26日

(34)庭&鉢で楽しむ 〜紫陽花〜A

◆毎年必ず花を咲かせるポイント
 花付鉢のアジサイを購入したのに翌年は咲かなかった…。という方はいませんか?
 アジサイは花芽が8月から10月頃までに枝を充実させて、翌年の花芽をつけます。そのため、遅くても7月中までの剪定が必要です(新枝先のアナベルは、春先3月に剪定を行います)。
 一般的にアジサイは施肥をしなくても大丈夫ですが、西洋系アジサイは肥料を好みますので剪定後(開花後すぐ)は緩効性肥料を、そして9月に入り、秋めいてきたら再び緩効性肥料を与えましょう。剪定後2〜3週間すると新芽が多く伸び始めますので、バランスを見て弱い枝や、交差しそうな枝は切り落として、残す枝がバランスよくなるように枝の整理をしましょう。
 梅雨明け後は、鉢植えは土の表面が乾いたら水を与えます。庭植えの水やりは、ほぼ自然まかせで構いませんが、乾燥が続く時には夕方たっぷりと水を与えましょう。

◆花後、大きくなりすぎた時のお手入れ
 剪定でコンパクトに仕立てましょう。花の咲かなかった枝を残し、花の咲いた枝を根元から切り戻す「更新剪定」をします。
 あとは極端に細い枝、垂れた枝、込み入った枝、また、花が無くても長い枝は、切り戻しをします。秋までに枝が伸びますので、その頃を想定し、極端に枝数が少なくならない程度に切り戻しをしましょう。


773号 2015年8月30日

(35)最終回 秋植え野菜、土作りからはじめよう

 

 まだまだ残暑厳しい時期ですが、秋植え野菜を植える前に、土づくりをしっかりとしておきましょう。
 春夏野菜を収穫し終えた土地は、栄養不足、害虫、雑菌があるので何回も土を掘り返し、石灰、牛ふんを入れ、よく混ぜましょう。害虫が多かった場合には消石灰がオススメ。
 消石灰を混ぜ、約2週間たったら種蒔きや苗が植えられます。一般的には苦土石灰が使われますが、この場合、4〜5日たったら大丈夫です。
 肥料は植える野菜に合わせて使用しますが、大根、白菜、ネギ、キャベツ等の根モノ、葉野菜には、油粕や鶏ふんを使いましょう。化成肥料は速効性もあり、よく育ちますが、効き目が短く、土の養分も奪ってしまいますので、有機質肥料の油粕や鶏ふんがオススメですよ!!

 2012年8月から、3年間連載した「グリーンライフ」は、今月でいったん終了となります。
 ご愛読、ありがとうございました。

 
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