ワンネス 1068号  2023/10/22発行

夫婦仲良く50年
菊陽町金婚夫婦表彰式典

 菊陽町と熊本日日新聞社が主催する金婚夫婦表彰式典が9月22日(金)、菊陽町図書館ホールで行われ、55組が出席しました。
 式典の前には、優貴保育園の園児による合唱が披露され、金婚夫婦の皆さんを祝いました。
 式典では町長の挨拶や来賓祝辞、祝電披露が行われました。表彰状の贈呈では、菊陽町からの表彰状と記念品を渡邉さん夫妻、熊本日日新聞社からの表彰状と記念品を大塚さん夫妻が代表して受け取りました。また、島川さんと森井さん夫妻が、金婚夫婦作文を発表。紫垣さん夫妻が謝辞を述べて閉式となりました。
 安松さん夫妻は「長くて短い50年でした。これからもお互い好きなことをして夫婦仲良く過ごします」と話されました。

 

 


くまモンも祝福
津留区敬老会

 津留区(坂本区長)の敬老会が9月18日(月・敬老の日)、同区公民館で行われました。
 この日は、70歳以上の対象者19人が出席。サプライズでくまモンもお祝いに駆けつけ、ハイタッチや握手をしたあと、みんなで集合写真を撮りました。会は、坂本区長の挨拶の後、記念品贈呈や矢野さんの敬老会代表があり、子ども会からメッセージ付きのプレゼントが手渡されました。参加者最高齢の阪本さん(92才)は「コロナで何もできなかったので一日千秋の思いで敬老会を待っていました。健康管理を万全にいつまでも元気に過ごします」と話されました。

 

 


サムゲタンとチヂミをご一緒に!
菊陽町多文化クラブ

 菊陽町多文化クラブ(田中代表)は9月3日(日)、菊陽町中央公民館調理室で「多文化キッチン〜サムゲタン&チヂミをご一緒に!」を催し、総勢18人参加しました。
 韓国出身のキム・ソニョンさんが韓国へ帰郷され、仕入れてきてくださった、薬草パックや豪華な高麗人参、そして韓国塩のほどよく入ったサムゲタンは、ひときわ薫り高く味わい深かったですよ!
 また、韓国直輸入のチヂミ用にミックスされた小麦粉で作ったチヂミは、サクサクに焼けて食感抜群の美味しさでしたよ! それに、カンボジア出身のノン・ソターリーさんのご参加で、一気に多文化度もアップしました!

 

 


  碓井秀典(東京都大田区在住 原水出身)

(45)ガマの油

 実は桂 春蝶(2代目)を聴いたのはつい最近のことです。痩せた体にぎょろっとした目の一度見たら忘れられない顔なので知ってはいましたが、ネットに上がっている噺も少なくて、聴いていなかったのです。(まぁめぐりあいの、ご縁というのもあるのでしようがない)。聴いてみてびっくり!83年の高座らしいので42歳の時でしょうか、話し方も丁寧で上手いなぁ!と。「鉄砲勇介」にしようかなとも思ったのですが「ガマの油」に。この噺は金原亭馬生で一度取りあげていますが、本格派の馬生に対して、こちらはさすがは上方落語、29分ほどの長さのうちマクラが18分近く、40年前の大阪のディープな一面を窺い見ることができます。

 春蝶は枝雀・仁鶴・三枝などと同じ頃に売れ始めています。175cmの身長に対し体重は41kgということですが、ほんとでしょうか?好きな酒で命を縮め、肝硬変で51歳で没。春蝶の名跡は現在息子が3代目を継いでいます(後悔しないうちに一度聴いとかないと)。師匠の3代目春団治は「生きておれば名跡を譲りたかった」と言った話も伝わっています。


  保護司会菊陽支部長 熊谷和信

(21)刑務所を出所した人の暮らしはどうなる?

 刑務所を出所した人にとって、経済的な自立に向け就業することが何より求められます。しかし、そう簡単に安定した職業に就くことは到底無理な場合が多いのです。なかなか仕事に就くことができず生活が困窮し、やむにやまれず無銭飲食や窃盗といった犯罪を起こし、再び刑務所へといった再犯する人が出ないとも限らないのです。
  更生保護において就労はとても大切なことです。働けば更生するという単純なものではありませんが、働くことで社会の一員として社会に溶け込み「普通の生活」をつくっていくことで、事件を起こすことを阻むことになり得ます。
そうした理解に立ち、彼らを積極的に雇用する志のある事業主が存在するのです。その事業主を“協力雇用主”と言います。行き場のない彼らを雇用し、自立や社会復帰を支援する社会貢献事業主なのです。
菊陽町内に、その協力雇用主として手を挙げている企業が現在8社あります。雇用を通じ、刑務所を出所した人の自立や社会復帰に協力するこの協力雇用主の活動で、私たち菊陽町が安心して暮らせる安全な町づくりができているのです。主に、土木、建設業関係の企業が大半を占めていますが、今後はより多種多様な事業の協力雇用主の開拓に努めていくつもりです。毎年菊陽町の協力雇用主と保護司とで、連携を目的に研修会も行っています。


  神田みゆき

(7)交通安全

 NPO法人SDGs Association熊本代表理事、熊本県地球温暖化防止活動推進センター長、Universe Quest代表の神田みゆきです。
 今回は「交通安全」をテーマに書いてみたいと思います。SDGs3「すべての人に健康と福祉を」のなかには、「世界の道路交通事故による死傷者の数を半分に減らす。」という文言があります。
 ちなみに、令和4年中に発生した交通事故全体の件数(人身事故件数)は300,839 件、2022年の交通事故死者数は2610人でした。この数字をどう思われますか?
 交通事故死者数は、統計開始以来6年連続で最少を更新とのことですが、今もなお、交通事故で命を落とす方がいらっしゃるという現実があります。生活道路の人口あたりの死傷者数・死亡者数は死傷者数では小学生が多く、死亡者数では75歳以上が多いそうです。


(国土交通省HPより)


 それでは、交通事故を減らすためにできることは何でしょうか。
 実は、ガソリン消費量を減らし、二酸化炭素を減らすといわれている「ふんわりアクセル」は事故を減らすためにも有効だといわれています。年間1万km(1日約30km)走行する人が、車を発進させるとき、最初の5秒間で20km/hに達するくらいの優しいアクセルを実践すると、ガソリン約84リットル(約1,600km走行)の使用が減り、その分のCO2も削減され、1年間で約13,000円のガソリン代の節約にもなるそうです。
 皆さんも、地球温暖化防止&事故を減らす&財布にやさしい「ふんわりアクセル」を、実践してみませんか。


  自家焙煎珈琲しゃらん  舩元 優二

(77)環境社会への取り組み

 フェアトレードとは、開発途上国の生産者や労働者と適正な価格で公平な取引を行うことにより、彼らの生活改善と自立を目指す貿易のしくみです。
 生産国では小規模であるがゆえに、資金不足や技術不足など様々な問題を抱えている農家が少なくありません。フェアトレードは、こうした個々の小規模農家がまとまり協議し、良質なコーヒーを生産することで、正当な対価を得て自立した生活を送ることを応援する取り組みです。認証を受けた生産者と輸入業者は、「経済的基準」「社会的基準」「環境的基準」3つの”国際フェアトレード基準”に適用される基準を守り、生産や取引を行うことが定められています。最大の特徴は、生産コストをまかない、かつ経済的・社会的・環境的に持続可能な生産と生活を支える「フェアトレード最低価格」と,生産地域の社会発展のための資金「フェアトレード・プレミアム」を,生産者に保証している点です。生産者はフェアトレードコーヒーの取り組みを通じ生産技術を学び生産性をあげ、品質を向上させるよう努めています。フェアトレードで得た利益は、設備投資、農具の貸与、オーガニックプログラムの実践や土壌保全への投資、生産者の家の改修、などに役立てられています。その他、学校や診療所など公共施設の建設をはじめとする地域の発展のためにも有効に使用されています。 
 2003年当時小さかった農家の子供たちも、成人し、コーヒー農家を継いで、より美味しいコーヒーを届けてくれています。小さな農家を応援する気持ちが、生産国の地域社会や環境を守り、サステイナブルな生活の実現に大きく貢献しているのではないでしょうか。


  (73)