ワンネス 1066号  2023/09/24発行

伝承行事を受け継ぐ

上津久礼区川施餓鬼

 8月19日(土)上津久礼区の川施餓鬼が行われました。
 午前10時より上津久礼グランド川施餓鬼慰霊碑前にて法要が行われました。上津久礼区川施餓鬼は歴史が深く、約370年前から続くものです。地域の人畜の無病息災と追善供養のため毎年8月19日に行われています。麦わらと竹を使って造る馬を形取った舟は区全体で6基を製作。その夜は区の公民館で夏祭りが行われ、その会場に飾り、区の皆様に観ていただきました。

 

津留区かけあんどん

 8月13日(日)から16日(水)までの4日間、区の地蔵堂前で行われました。
 小学1年生から中学2年までの男の子が主役の地蔵祭りです。事前に各家庭を回りろうそく代を集め、お参りに来た人たちへ配るお菓子や花火などを購入。夕方には地蔵堂に集まり、爆竹や花火をしたり、お参りに来た人の接待をしました。かけあんどんの管理も子どもたちの仕事です。夕暮れにはみんなで灯りをつけました。


楽しい夏まつり
東ヶ丘区

 東ヶ丘区の夏まつりが8月19日(土)、区の公園で開催されました。
 子どもみこしで祭がスタート。河上区長の挨拶の後、イントロあてクイズやカラオケタイム、音楽ボランティアぐるぐるの演奏もあり賑わいました。祭の最後には超豪華賞品の当たる福引大会もあり、楽しい祭りとなりました。

 


eスポーツを楽しむ
下原区

 下原区では、公民館開放日の8月10日(木)、夏休み特別企画eスポーツと世代間交流を行いました。
 eスポーツ体験プログラムは「ぷよぷよeスポーツ」や「ぷよぷよテトリス2」、「eBASEBALLパワフルプロ野球」楽しみました。体験のサポートとしてクラーク記念国際高等学校熊本キャンパスの生徒さんもボランティアで来てくれ、ゲームのやり方や攻略方法を教えてくれました。また、雑談しながら楽しもうと喫茶コーナーもあり、ティータイムを楽しみました。
 この会を企画した久保田さんは「コロナ禍で活動ができなかったですが、今回、区の方々と相談してeスポーツ体験をすることができました。たくさん来場していただき嬉しいです」と話されました。

 

 


  (11)孫の目線A    かいご太郎

 帰宅後、父から改めて病気の事を告げられた。定年後は昼間から酒を飲み、一日中ゴロゴロすることも多かった父に、自業自得たい!と言ってやった。医者から止められているにも関わらず毎日晩酌する父。お酒を隠しても、次の日には新しいものを買ってくる。もう財布は私が預かる!と、父からお金を取り上げてやった。出来るだけ父に長生きして欲しいという思いからの行動なのに『旦那にもそぎゃんこつばしよったっだろ?だけん逃げらるっとた。はっはっはっ』と笑われる。自分も母さんに出て行かれたくせに!と言い争っていたら、『まぁまぁ。どっちもどっちたい』と息子が止めに入る。一番冷静なのは息子かもしれない。息子よ、有り難う。
 病院での治療法の打ち合わせに同席した際、父が『無駄にガンと闘う気はない』『最後は自宅で過ごしたい』という考えだという事を知った。がん保険から2,000万円近い金額が振り込まれたのだから色々な治療を試せばいいのにと思ったのだが、本人にその気は無いので仕方がない。という事は近い将来、在宅治療が始まるワケか。
 私は、以前ゼミナーで話を聞いた“かいご太郎”という男性の名刺を取り出し、電話をかけてみた。

続く


   碓井秀典(東京都大田区在住 原水出身)

(44)道灌

 立川談志の「道灌」。談志については説明は不要ですね。天才とか「私にとっては神様ですっ!」という落語ファンが多数います。私は正直言って苦手です。若い頃の真打なりたての頃はカチッとした端正な話し方だったのが、なんでこうなったんだろう?と思います。でもこの「道灌」を聴くと、柳家一門の1st稽古の前座噺であるとか、上下(かみしも、話す時に顔の向きを変えて複数の人物を表現する)の取り方をはじめとした稽古の付け方とか、三遊亭金馬の真似とか、落語トリビアが散りばめられていて楽しいし、まぁお得な感じは確かにします。

 噺には、短歌をテーマにしたものが色々ありますが、「ちはやふる」(在原業平)、「崇徳院」(そのまんま崇徳上皇)と並んで、「道灌」は三大短歌噺と呼んでいいかと思います。じゃ誰が詠んだの?というと、答えは、後醍醐天皇のお子さんの兼明親王です(中村和馬(?)よりこっちだろう!)。それをちゃんと伝える噺家もいますね。落語ってほーんと教養ですね!


  保護司会菊陽支部長 熊谷和信

(20)犯罪者をどう見る?

 新たな保護司への候補者の確保が難しい理由として、犯罪や非行した人に直接関わるという部分への不安や抵抗があると思われます。
 実際、筆者も彼らと会うことへ緊張感がありました。罪を犯した人間とはできる限り距離を取って、安全な生活を送っていきたいと強く思っていた部分があったからです。
 しかし、実際会って感じたことは、彼らの犯罪の背景に貧困、孤立、虐待、差別といった不幸な生い立ちの故、多次元的な困難を抱え、罪を犯すことでしか生きていくことができなかったという事実でした。
 確かに犯罪は彼ら本人の責任ですが、全く自己責任と切り捨てて済む問題ではないということを知ったのです。犯罪をした彼らに対して多分な偏見を持っていた自分がありました。一度罪を犯した人を「犯罪者」という目でしか見ていなかったのです。次第に、そう思っていない保護司という存在が傍らにいてあげれば、支えになる部分もあるのではと思うようになったのでした。
 そんな彼らを私たち保護司の力だけで、更生させることはとても無理です。菊陽町では、いろんな人や機関と連携を持ち、立ち直りに協力体制を取っているのです。次回から紹介していきたいと思います。


  SDGsは世界を見る窓  神田みゆき

(6)ぼうさいこくたい2023

 NPO法人SDGs Association熊本代表理事、熊本県地球温暖化防止活動推進センター長、Universe Quest代表の神田みゆきです。
 今年は、大正12年(1923年)9月1日に発生した関東大震災から100年の節目に当たります。そして、発生日である9月1日が「防災の日」と定められています。
今回は、9月17・18日に横浜国立大学をメイン会場として開催された「ぼうさいこくたい」をご紹介させていただきます。

 開催は8回目。今年は関東大震災の震源地である神奈川県で開催されました。
 このイベントは、防災に関する活動を実践する多様な団体・機関が一同に会し、取組・知見を発信・共有する日本最大級の防災イベントで、講義型セッションや体験型ワークショップ、ブースでのプレゼンテーション、屋外展示等が実施されました。私も「くまもとクロスロード研究会」のメンバーとして、オンラインイベントのサポートで参加。
 「クロスロード」とは、災害対策のジレンマをカードゲーム化したもの。災害対策には絶対的な答えのない場面も多くある中で、自分は何を選ぶのか。改めて考える時間となりました。
 朝の連続テレビ小説「らんまん」でも、関東大震災のシーンが描かれましたが、本当に災害はいつ起こるかわからないもの。地球温暖化が進み、天気の変化も激しく、ひどい自然災害も起きています。今一度、備えを見直していただけたらと思います。
 「ぼうさいこくたい」は、来年度は熊本での開催が決定しているのだそうです。今後の熊本での動きに注目したいと思います。


  自家焙煎珈琲しゃらん 舩元 優二

(76)コスタコーヒー

 世界45カ国で展開するヨーロッパNO.1カフェブランド「コスタコーヒー」 のカフェチェーン日本第1号店が8月4日渋谷にオープン。1971年にイタリア出身のセルジオとブルーノのコスタ兄弟がロンドンで創業したコーヒーブランド。現在、イギリスアイルランドで2,800店舗以上 その他世界で1,100店舗以上を45カ国で展開する。双日とロイヤルホールディングスが設立した合弁事業会社「双日ロイヤルカフェ」が運営で、9月1日に2号店(テクアウト型)を大手町に出店。10月6日には、フラッグシップ店(イートイン型)を銀座に出店します。 
 コスタコーヒーは、2019年コカ・コーラグループに買収された後、カフェやエクスプレスマシーン消費財製品を通じて、グローバルに販売網を拡大してきました。
 日本でも、コンビニや自動販売機でペットボトルの商品が販売されています。店舗展開では、2021年7月にコカ・コーラシステムが原宿にテイクアウト専門店をオープンしていました。2023年3月に閉店。入れ替わるように同月、「双日ロイヤルカフェ」が設立され、コスタコーヒー店舗開発、運営の独占的フランチャイズ権を取得し、日本全国でのチェーン展開に向けて動き出しました。
 コカ・コーラと今後展開するカフェチェーンの関係について、双日広報は、「ブランドとしては、1つのコスタコーヒーブランドだが、ペットボトル製品や飲食店で使われる業務用マシーンについては、コカ・コーラ。双日ロイヤルカフェはカフェというタッチポイントでコスタコーヒーを紹介していくという位置づけ」であると、方向性の違いを明確に説明しています。皆様、一度は飲んでみたらいかがでしょうか。どんな風味・味がするでしょうか。