ワンネス 1050号  2023/01/29発行

天高く炎あがれ
下津久礼どんどや

 下津久礼区(吉川区長)では1月9日(日)、同区グラウンドで毎年恒例のどんどやが行われました。
 子どもたち4人が、高さ約15mのどんどやに点火すると勢い良く燃え上がりました。点火した池田くんと垂水くんは「熱かったけど頑張って火をつけました」と話してくれました。


鳥居新設のくぐり初め
津留区

 津留区の「菅原神社(天満宮)」で11月22日(火)、鳥居新設を祝う神事が開催されました。
 神事では、氏子ら20人が参加し、窪田日吉神社の宮司により祝詞奏上や玉ぐし奉納があり、氏子らは新設された鳥居の「くぐり初め」を行いました。当神社の創立年は不明ですが、「つる」が存在した後に建立されたのではないかと言われています。
 この神社は、地域の守り神として、毎年4回の神事等が執り行われ、氏子参拝の後、神社内で御神酒上げが行われるなど、地域の交流の場となっています。昔から住民のよりどころとしても親しまれている神社です。ここ数年、コロナ感染拡大防止のため御神酒上げは行われず、各自で参拝するのみとなっていますが、早く感染が終息し、これまでどおり神社内で御神酒上げができるように祈願しております。
文・阪本区長

 

 


おいしくできました
あんもちだご汁作り

 菊陽町生涯学習課主催の「菊池地域郷土料理あんもちだご汁作り」が11月26日(土)、菊陽町中央公民館調理室で行われました。
 講師は、菊陽町生活研究グループ連絡協議会の4人。「昔お米が高価だった頃お腹いっぱい食べるために小麦を練ってだご汁にして食べていました。甘いいもあんが入っただご汁はごちそうでした」と話されました。
 参加した綾香さん(小2)は「野菜を切るのが難しかったけど上手にできました」と話してくれました。

 

 


福祉功労者等表彰式と
福祉フォーラム

福祉功労者表彰式と福祉フォーラムが11月26日(土)、菊陽町老人福祉センター大広間で行われました。
 福祉功労者表彰は、民生委員・児童委員など19人の表彰が行われました。福祉フォーラムでは、歌う防災士しほママ(柳原さん)による「みんなにやさしい忘災〜いつもともしもに安心を〜」と題した講演が行われ、歌いながら防災について学習しました。また、防災グッズの展示や菊陽すぎなみ防災ボランティアによる炊き出し訓練で作った、だご汁・赤飯の無料配布もありました。

 

 


公民館で楽しもう!
あさひタイム

 あさひヶ丘区(宮本 享区長)の公民館が建設されたのを機に「あさひタイム」が10月から毎月1日(ついたち)に同区公民館で開催されています。
 10月はリコーダーアンサンブル「藁の実コンサート」、11月は音楽ボラティアぐるぐるの演奏、12月は地域で音楽教室を開いている鍋島由紀美さんによる二胡の演奏と音楽療法が行われました。ニ胡の演奏は鍋島先生と松川さん、堀川さんの3人で「竹田の子守歌」など5曲を演奏。この後、音楽に合わせて体を動かしたり、楽器に触れて楽しみました。

 

 


秋の味覚を満喫
三里木商工繁栄会

 三里木商工繁栄会(山本会長)主催の「秋のサンマ祭り」が11月20日(日)、地域住民への日頃の感謝を込めて三里木駅前公園で3年ぶりに開催され、多くの来場者でにぎわいました。
 会場では炭火で香ばしく焼き上がった旬のサンマ約300匹や、みかんやお菓子の詰め合わせが振舞われるなど、子どもから大人まで秋の味覚を満喫したイベントとなりました。

 


  かいご太郎  (7)

 病院の帰り、車の中で『私の事ばボケとるて、何ちゅう事ばいいなはるどか』と機嫌が悪かった義母だったが、夕食のときはもう機嫌よく食事をしていた。夫が『今日は疲れたろけん、早よ寝ったい』と声を掛けると『社交ダンスに行ったけんね』と、ありもしない楽しい出来事を口にして義母は床に就いた。その晩、夫はこんな事を話してくれた。
 自分はお袋がボケたとは思いたくなかった。昔から気丈な人だったし、いつまでもしっかりしていて欲しいという願望でお袋と接していた。最近忘れっぽいなぁとは思っていたが、自分の中にある“しっかりした母親像”を壊したくなかったのかもしれない。君には大変な思いをさせた。すまなかったね。と。
 夫は職場に移動願を出してくれて、早く帰宅することが多くなった。おかげで最近は三人で夕食を食べる機会も増えてきた。義母が好きな茄子の煮びたしを作ってあげると、『あらー美味しか。あた良かお嫁さんになるばい』と、既に自分の息子の嫁である私の事を褒めてくれる。夫と二人声を出して笑うと、不思議そうに私たちを見た後で義母もふふと笑う。なんだか近頃我が家は明るくなった気がする。いつも貴方が笑ってくれるから。食事の後、テレビから懐かしい昭和歌謡が聴こえてきたとき、『お父さんが好きだった曲やね』と目を細める貴方が今日も笑顔で良かった。明日は介護太郎に御礼の電話を掛けようと思った。
新エピソードに続く


   保護司会菊陽支部長 熊谷和信

(12)保護司として犯罪者に接して思うこと!

 塀の中から出てきた人は、どのようにして生きていくのか、保護司になる以前、私は全く知らなかったし考える事もありませんでした。悪事を犯した人は刑務所へ入って、それ以後のことには無関心で私の視界から遠ざけてきました。
 しかし、保護司として犯罪者との面接を経験し、彼らの背景には幼少期に虐待、差別、貧困、孤立、学力等が影響していることが分かりました。
 そんな出所者に能力を引き出し、社会復帰に向け働くことの充実感を感じさせる精神的な支えになろうとするのが保護司の役目でもあります。今回も菊陽町で活動する保護司の声を紹介したいと思います。
「私は、保護司として経験も短く、私自身が対象者にどう接してよいのか、どのように導いてよいのか考え、いつも不安な気持ちがあります。しかし、面談するときは対象者が話し易いように、緊張などしないで話せるように心がけています。『変わりなかった?』『楽しいことあった?』などと・・・・・・その時の返事の明るさ等に気を配っています。対象者自身からこんな事があったよ。と自分の心の中を少しでも話してくれると、嬉しくなります。まだ達成感だったり、これがやりがいと話せることはありませんが、対象者の気持ちを聴いたり、助言をし一歩、二歩と前に進めるよう関わっていけたらと思っています」
(保護司経験:8ケ月 59歳 女性)


  碓井秀典(東京都港区在住 原水出身)

(36)更屋敷

 マクラについてどう思われますか。マクラが楽しみな噺家も大勢いますが、30分の高座の半分がマクラとなると「早くやれー!」と言いたくもなって来ます。3代目桂春団治はマクラは振らずすぐに噺に入る型で、スッキリしていていい感じです。ちなみに上方の演芸界では名前まで言わなくても「3代目」といえば春団治のことで通用するそうです。(他には「6代目」の笑福亭松鶴だけ。)

 すでに全員故人となった上方四天王の一人ですが、春団治は、「淡々さと艶やかさ」「綺麗な芸」と評されています(羽織を落とすし仕草に要注目!)。私はその他に、ちょっとおっちょこちょいっぽい人物を演じる時のセリフや仕草・表情が、可愛らしくてとても良いと感じています。今回はそれがよくわかる「皿屋敷」を。東京では「お菊の皿」と言います。特に若手などが演じる時は、お菊が現代のアイドルになってしまう型が多いようです。それもいいけど、ここでは本寸法の上方の芸をどうぞ。


  神田みゆき

(34)SDGs13気候変動に具体的な対策を

熊本県地球温暖化防止活動推進センター
NPO法人SDGs Association熊本代表理事
Universe Quest代表の神田みゆきです。
今回は、SDGs13について考えることのできるイベントをいくつかご紹介させていただきたいと思います。

@Kumamoto Education Week


毎年、熊本市教育委員会主催で開催されているオンラインイベントです。今回動画作成にご協力させていただきました。動画は開催期間以降であればいつでも見られます。SDGs13以外にも様々なテーマでの動画もたくさん公開されています。
 

特設サイトをご覧下さい。

Kumamoto Education Week

 
A熊本県地球温暖化防止
活動推進センター主催イベント
オンラインでの企業向けのイベント、そして、脱炭素×SDGsをテーマとしたシンポジウムを2月23日に開催します。詳細は熊本県地球温暖化防止活動推進センターのホームページをご覧ください。
 

熊本県地球温暖化
防止活動推進センター


   自家焙煎珈琲しゃらん   舩元 優二

(68) コーヒー豆の生産処理方法

 生産処理方法は、大きく2つの方法があります。1つは水洗式、ウオッシュドと呼ばれるもの、もう一方が非水洗式、アンウオッシュドと呼ばれるものです。一番重要な点は、どのタイミングで乾燥させるのかということです。
 ウオッシュドはコーヒーの実をパルパーという機械にかけ、皮とパルプ質を取り除いたのち、半日〜1日程度水に漬ける。時間がたつと豆についたミューシレージが自然発酵します。ここで、豆を水で洗うと、ミューシレージを洗い落とすことができます。その後、天日乾燥、機械乾燥を経て、薄い殻に生豆が1粒入ったパーチメントコーヒーが出来上がります。この殻を剥がすと、日本で流通しているようなコーヒー生豆になります。手間はかかりますが、工程の中での未熟、過熱な実・豆をある程度取り除くことができます。世界のほとんどの国では、この生産処理が一般的で比較的くせのない酸味のあるのが特長です。
 アンウオッシュドは、収穫したコーヒーの実をそのまま乾燥させる方法です。ブラジルとエチオピア、イエメンでは一般的な方法と知られています。それ以外の国では、主に国内消費向けに作られていて、ウオッシュドに比べると簡単な方法ですが、乾燥日数が多くなります。ただし、独特な香りや甘みがあるコーヒーになるのが特長です。ウオッシュドコーヒーでも1〜2週間必要な乾燥時間を3日間に短縮した場合、乾燥前の生豆は非常に柔らかいので、乾燥中に変形したいびつな豆が多くなり、独特の深緑色になります。味も独特な香りと苦みがあります。同じチェリーを使っても、生産処理を変えるとコーヒーの味は大きく変わることを確認していただきたいです。


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編集後記

  先日の消防出初式の取材中、菊陽杉並木公園でカメラのバッテリーと充電器を紛失しましたが、親切な方に拾っていただき管理センターに届けてありました。ありがとうございました。(N.T)