ワンネス 1010号  2021/05/30発行

艶やかに舞う
春のおどり

 SAN企画(坂本ゆきのり代表)の第37回春のおどりが4月11日(日)、菊陽町図書館ホールで開催されました。
 出演者は、日頃のお稽古の成果を発揮しようと素敵な踊りを披露。舞台には金屏風や日本橋、人力車などが設置され観客の目を楽しませていました。
 「五木の子守歌」を踊ったもえかさん(小3)は「お客様がたくさんで少し緊張して少し間違ったけど頑張って踊ることができました」と話してくれました。

 

 


  熊本市北区在住  キャンプケイスケ

(10)これからの時期のキャンプの注意点

 寒くも暑くもなく気温的にはキャンプに良い時期になってきましたね。ですが、今の時期は別の注意事項があります。1つは「風」です。4月、5月は強風が吹きやすいので注意が必要です。
 まず、風の中での設営、撤収は大変です。慣れてないとまともに設営できないこともあります。また、不十分な設営のままキャンプをすると、タープやテントを破損したり、周りに迷惑をかけることもあります。また注意が必要なのが焚き火です。風で火の粉が飛んで、服やテントなどに穴が空きます。今の時期はキャンプ場も込みやすいので、隣でキャンプしてる人の機材を破損したトラブルも起こりやすいです。トラブルで済めばよいのですが、最悪の場合、火事に繋がります。天気がよく乾燥している日はあっという間に燃え広がります。状況をみて「焚き火を行わない」をいう選択ができるようになりましょう。
 もう一つ、天気で注意しておくのが「雨」です。タープの張り方によっては、雨水がたまり重さで倒壊することもあります。雨水がガイロープなどを伝って流れるように設営を工夫しましょう。
 また、瓦でのキャンプは増水に注意しましょう。毎年のように増水で河川内に取り残されて救助活動等のニュースをみかけます。ダムの下流などは放水で一気に増水する場合もあるので、事前に安全な場所なのか確認をしましょう。
 雨の中の撤収もなかなか大変です。水を吸ったテントやタープは生地が水を吸って膨らんでおり、収納袋に入らない場合があります。天気に不安がある場合は、大きめのビニール袋などを事前に準備しておいて、それに詰めて、持ち帰って乾燥させてから収納袋に入れる等すると良いでしょう。


   麦わらの一味

    

    

 熊本出身の尾田栄一郎さんが描く人気漫画「ONE PIECE(ワンピース)」の主人公たち「麦わらの一味」の像が県内各地に設置されています。
 今後、ナミ像は西原村の萌の里、ロビン像は南阿蘇村の東海大学阿蘇校舎、ゾロ像は大津町の大津中央公園に設置される予定です。
撮影 ワンネス谷川


  碓井秀典 (東京都港区在住 原水出身)

(16) 天王寺詣り

 「十二子孝」で親孝行の尊さに触れ、「鹿政談」であるべき正義の形を考え、「千早ふる」で古今の和歌に親しむ、など識字率が低くテレビもラジオもなかった時代に、寄席・落語は、娯楽ばかりでなく教養と常識を学ぶ機能があったようです(かなり強引!)。この「天王寺詣り」も、遠くて行けない人やどんなところか知らない人に「こんなところですよ」とガイドする「地球の歩き方」的な性格を持った噺で、四天王寺の境内とお彼岸の賑わいを活写しています。(大阪の人は「四」を省略して天王寺ということが多いようです)

 この噺は笑福亭一門のお家芸で、6代目松喬にするか雀三郎(桂ですが)にするか悩んだ末、出だしの「なんや嬉しそうにニコニコと笑うているが…」という語り口が、この人の優しさが現れているようで、6代目笑福亭松鶴(しょかく)のにしました。「らくだ」で紹介しようと思っていたのですが、まぁそれはそれで行うとして…。私もいつか大阪に行く時は、この噺をガイドブックにしてぜひ天王寺詣りをしてみたいと思っています。 
※ 無礙性:仏教用語 ここでは「乱暴に」
程度の意味。


  神田みゆき

(14) ESD(持続可能な開発のための教育)

 NPO法人 SDGs Association 熊本代表、SDGs教育コーディネーターの神田みゆきです。今回は、学校教育とSDGsについて、もう少し詳しくご紹介させていただきたいと思います。
 SDGsが出されるよりももっと前から、教育業界にはESDという言葉がありました。正式名称は、Education for Sustainable Development。日本語では、「持続可能な開発のための教育」といいます。文部科学省が2015年までの10年間、推進してきたキーワードです。文部科学省のホームページには以下のような説明が書かれています。「今、世界には環境、貧困、人権、平和、開発といった様々な問題があります。ESDとは、これらの現代社会の課題を自らの問題として捉え、身近なところから取り組む(think globally, act locally)ことにより、それらの課題の解決につながる新たな価値観や行動を生み出すこと、そしてそれによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動です」

 ただ、これを何も知らない人に説明するのはちょっと難しい感じがします。そこで役に立つのがSDGsです。「ESDは、SDGs達成のための教育」とも言えるかもしれません。ちなみに、岡山市はESDに熱心に取り組んでいますが、次のように語呂合わせで宣伝されているそうです。
E:え〜ものを S:子孫の D:代まで
 なるほど、その通りだなと思いました。地球環境を守り続けていくために、自分たちにできることを考えるのは大切なことだなと改めて感じます。引き続き、ESDとSDGsについてのご紹介していきたいと思います。


  自家焙煎珈琲しゃらん 舩元 優二

(49)焙煎具合で違うペーパードリップのコーヒーの淹れ方

<焙煎具合・・シティロースト>普通煎りの深いもの。5段階
 「スペシャルティコーヒーは高温の湯で淹れる」という人が多い。その方が香りは立つが、抽出時間の全体を通して湯温が高すぎると、豆の持つ甘みや柔らかな口当たりが出にくくなります。そこで、抽出中にポット内の湯温の低下をイメージしながら、フタの開閉などによって、湯温の低下をコントロールし、香味の具合をバランスよく抽出することを心がけます。湯の注ぐ方は、はじめは少しづつ注いで、コアとなる濃厚なエキスを抽出し、徐々に注湯の量を増やしていく方法が美味しいコーヒーに近づくと思います。

<焙煎具合・・フレンチロースト>深煎り。7段階   
 基本的な淹れ方は、シティローストと同じです。違うのは、コーヒーの粉の量と温度、抽出時間でしょうか。深煎り豆は、ややきつい苦みの要素があり、また、深く煎ることでコーヒーに含まれる旨味成分も減っています。旨味成分を充分に抽出してカップのバランスをとるため、粉を多めに使います。それから、湯の温度も少し低めにして、シティローストより1分ほど長めにじっくりと旨味の成分を抽出する方法が美味いと思われます。焙煎具合によって、香味、お湯の温度、時間、量も違ってくることを確認してみてください。
 ご自分の好みに合った味を見つけてみるのも楽しみだと思います。
参考:焙煎区分は、浅煎り〜深煎りまで 8段階に分類されます。


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編集後記

 26日夜の皆既月食は天候不良で見ることができませんでした。残念。(ワンネス編集室)