ワンネス 931号  2018/12/02発行

地域の文化祭特集

 文化・芸術の秋。今年も各地域で文化祭が開催されました。心を込めて描いた絵画、丹精込めて育てた盆栽や蘭、精神統一して書いた書などのほか、ふれあいサロンや子ども会のほほ笑ましい作品も多く展示されました。
 また、区によってはフルート、バイオリンの生演奏やお茶席、体験、おもてなしのコーナーなどもあり、住民同士の交流の場、癒しのひと時となっていました。

菊陽杉並台区
10月28日(日)
合志市杉並台
11月4日(日)
三里木北区
11月11日(日)
青葉台区
11月17日(土)〜18日(日)
あさひヶ丘区
11月17日(土)〜18日(日)
三里木区
11月18日(日)
下原区 ぶらっとギャラリー
11月18日(日)
新成区
11月18日(日)

  たわらや酒店  宇野功一  三里木区

(146)分かりやすい日本酒の世界@
日本酒の味の秘密と豆腐で一献

◆なんといっても日本酒が一番
 世界中の酒類の中で、最も繊細な美酒といわれている日本酒。私は大学で醸造学を専攻したこともありますが、「こんな不思議な酒を、よくも造ったものだなぁ〜」と感心するぐらい日本酒が大好きです。身近にありすぎて、日本人が意外と知らない日本酒の話題を分かりやすく解説したいと思います。
 

◆ふくよかな米の味を表現
 日本酒の原料は何ですか? みなさん即答できると思います。そう、「お米」です。厳密にいうと、私たちが普段食べているお米は、食用米といい、日本酒を造るために適しているお米を酒米と区別します。だけど、お米には変わりはありません。原料のお米に、麹菌と日本酒酵母を加えて発酵させた液体を、濾したものが、日本酒です。ですから、味の大半は原料となるお米に由来するのです。
 そして、「甘口、辛口」という日本酒の味を左右する糖分も、原料となるお米から由来しています。お米は、主にデンプンでできています。麹菌の作り出すアミラーゼという糖化酵素の働きで、デンプンはグルコースという甘い糖に分解されます。ちなみに、日本酒には2〜5%のグルコースが含まれています。コカ・コーラーの1/6程度の濃度です。
 

◆日本酒の味を決める4本柱
 ご存じの方もいるかもしれませんが、日本酒の味は昆布の旨みのグルタミン酸、貝の旨みのコハク酸、グルコースの甘味、辛味のアルコール。これら4つが相互作用で複雑に絡み合い、日本酒の味を決めています。日本酒の味に地域性があるのは、そのバランスが地域や風土によって異なっているからです。
 糖と酸で、甘・辛と濃さを表現します。苦渋成分は味の濃さを表現します。グルタミン酸やさまざまなアミノ酸が味の奥行を表現します。
 

◆宇野功一おススメの肴(さかな)は湯豆腐
 木枯らしが吹く季節がやってきました。なんといっても冬の日本酒の肴には「豆腐」が一番だと思います。簡単だし、お財布にも優しいし、健康的な食べ物だし、日本酒の熱燗にぴったりですね。
 大豆は「畑のお肉」と言われていますが、国産大豆は国内流通量のわずか4%のシェアしかありません。その中で、国産大豆、それも熊本県あさぎり町産「フクユタカ」という品種の大豆だけで作った大島屋(菊陽町原水)和吉の豆腐「匠」をおススメします。濃厚な豆乳で仕込んでいますので、豆腐も濃厚です。まるでチーズを思わせるクリーミーさがあります。豆腐は容器に水が入れてありますが、「匠」は仕込みに使う濃厚な豆乳が入っています。ちょっとぜいたくなお豆腐を湯豆腐にして、ちょっとぜいたくな吟醸酒をご家庭で楽しんでみませんか?

大島屋「匠」 価 格 1丁300円(税込み)



2018年度 熊本県少林寺拳法
スポーツ少年団交流大会に出場!

 熊本東スポーツ少年団(菊陽町少林寺拳法協会)は11月4日(日)、玉名市横島体育館で開かれた「2018年度 熊本県少林寺拳法スポーツ少年団交流大会」で、以下の成績を収めました。
 

単独演武
・小学生高学年白帯の部   1位 藤川真輝(小4)   2位 藤川日葵(小4)
・小学生緑帯5級の部     1位 石田あさり(小3)  3位 甲斐泰成(小3)
・小学生緑帯4級の部     3位 前田悠希(小4)
・中学生有段の部       1位 藤川敬徳(中2)

組演武
・小学生緑帯の部 1位 石田あさり(小3)  甲斐泰成(小3)
・小学生緑帯の部 2位 前田愛心(小5)   前田悠希(小4)
・小学生茶帯の部 1位 古田佑真(小6)   澤田康誠(小6)

 

団体演武
・小学生低学年の部 1位 
フェデリコ拓海(小3)・フェデリコ直輝(小1)・白井奏汰(小3)
林田莉空(小3)・石田あさり(小3)・甲斐泰成(小3)
・小学生高学年の部 1位 
前田愛心(小5)・前田悠希(小4)・古田佑真(小6)・澤田康誠(小6)
田原逢乃(小4)・藤川真輝(小4)・藤川日葵(小4)



  “生きる力”を育てる

 武蔵ヶ丘中学校のPTA企画委員会主催の「第30回PTA講演会」が11月9日(金)、菊陽町光の森町民センター キャロッピア第1会議室で開かれました。
 思春期の子どもを持つ多くの保護者が参加し、臨床心理士の岡崎光洋さん(くまもと心理カウンセリングセンター代表)を講師に招き『現代の思春期の特徴と望ましい関わり』と題した講演で、思春期の子どもとの関わり方を学びました。
 岡崎さんは、子どもたちの悩みについて「思春期の心は困難に直面した時に“どうしよう”と不安に苛(さいな)まれて、悩んでいる時こそ育っています。今の世の中は、子どもに困難を与えることがいけないこととされがちですが、人と関わる力・習慣実行力・困難対応力こそが、生きる力につながります」と話し、子どもが自分の力で困難を克服できなくても、逃げずに向き合うことの大切さを訴え、保護者たちの共感を呼びました。