ワンネス 926号  2018/10/28発行

台風一過 心地よい汗
くまもと車いす ふれあいジョギング

 第34回くまもと車いすジョギング大会が10月8日(月・祝)、菊陽町図書館ホールとその北側に設けられた特別競技コースで開催されました。
 台風25号接近の影響が心配されましたが、大会前日には日本海へ抜けて、大会当日は台風一過の青空。約120人(うち、健常者13人)の参加者が、1q・3qの生活用車いすの部、4.5qの競技用車いすの部に分かれ、黄金色の稲穂が広がる特別コースの中で、心地よい汗を流しました。
 沿道では参加者の家族・サポーターと共に「菊陽虹の会」のメンバーが力強い太鼓演奏で参加者を応援。また、競技終了後は同町社会福祉協議会ボランティアが用意した450人分の温かいだご汁や、大田黒浩一さんのトークショーで参加者の労をねぎらい、親睦を深めました。
 3qの部に参加した南さんは「毎年参加しています。台風が心配だったけど晴れてよかった。だご汁がうまいです」と笑顔で話してくれました。

 

 


安心・安全なまちづくりを
菊陽町町長就任式

 菊陽町役場で10月15日(月)、先日行われた菊陽町長選挙で通算4期目となる当選を果たし、再選された後藤三雄町長の就任式が行われました。
 午前8時15分、同町役場に到着した後藤町長は、役場玄関前で大勢の役場職員から出迎えを受け、受け取った花束を手に笑顔で応えていました。
 続いて大会議室で行われた就任式では、同町役場職員たちを前に「町民の皆さまが菊陽町を誇りに思えるような安心・安全に暮らせるまちづくりを実現力とスピード感を持って取り組んでいきたい」と抱負を述べました。

 

 


地下水のおいしいお水
菊陽町地域婦人会

 菊陽町地域婦人会(酒井会長)は10月11日(木)、地域婦人会企業研修として、大津菊陽水道企業団の大堀木水源地・配水池の見学・学習会を行いました。
 婦人会メンバーは、菊陽町社会福祉協議会玄関前に集合し、徒歩で大堀木水源地・配水池(球形タンク)へ向かいました。到着後、大津菊陽水道企業団の村上さん、福永さん、吉田さんの案内と説明で各施設を見学した後、めったに登れない配水池の上部に登り、記念写真を撮りました。見学後、社会福祉協議会へ戻り、「自家焙煎しゃらん」のおいしいコーヒーを飲みながら見学・学習会の意見や感想などを話しながら親睦を深めました。
 参加した甲田さんは「今回の研修は、生活に密着した内容で大変勉強になりました。きれいで安心して飲める伏流水のおかげで、私たち菊陽の人たちは幸せだなと感じました」と話されました。

  

 


食欲の秋「柿・落花生」狩り
菊陽町歩こう会

 台風25号・秋雨前線が九州接近中の10月5日(金)、菊陽町歩こう会は「初秋の味覚! 落花生収穫体験・柿狩り」へ出掛けました。
 佐賀市郊外、川上峡そばの観光農園「西山田農園」は1年中自然がいっぱい、楽しさいっぱいですが、今回予定していた落花生収穫体験は、降雨後のため体験できず残念でした。しかし、お土産の落花生のおいしい茹で方を指導していただきました。よく洗い、水を切り、たっぷりの水に塩を入れた後、20分強火で沸騰させ、その後15分蒸らすと絶品の味。また、佐賀県の道の駅「大和そよかぜ館」では、地元で採れた自然の恵みたっぷりの農産物や、花、手作りお菓子などが勢揃いで、お買いものを楽しみました。ランチは朝倉市の老舗料理店「ニュー松屋ガーデンパレス」の和食膳に顔がほころび、久留米市田主丸「右田果樹園」の早生柿「早秋」の、まばゆいくらいの赤い色と、ジューシーで爽やかな甘さで柿狩りを堪能。心配された天候も雨にもあわず無事帰宅ででき、ホッとした1日でした。
写真・文提供 久保田昌生会長

  

 


  緑ヶ丘区 弁護士 衛藤二男

(44)離婚裁判事例

 今月号は、少し趣向を変えて、これまでの約30年間に及ぶ弁護士生活において私が担当した多数の離婚事件を基にして、「夫婦間の愛情と信頼の関係」について感じたことをつれづれなるままにお話ししてみようと思います。
 憲法第24条は、「家族生活における個人の尊厳と両性の平等」という標題の下に、次のように規定しています。
 第1項 「婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない」
 第2項 「配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない」
 憲法は、婚姻や家庭生活のあり方についての基本法として、婚姻や家庭生活のあるべき姿を示しています。すなわち、戦前の家制度や家長制度を中心とした婚姻関係や、家庭生活とは異なり、個人の尊厳と男女は本質的に平等であることを中心とした婚姻関係や、家庭生活を築くべきであるという理念を示しています。
 次のような事例について、皆さまはどのように感じられることでしょうか。

 「20代後半の男女が仕事の関係で知り合い、約1年の交際の後に入籍して晴れて夫婦になり、夫の実家(農家)で夫の両親と同居を始め、その半年後にはかわいい子ども(孫)も誕生しました。ところが、奥様と義理の両親との間で子ども(孫)の養育の方法や家事のやり方を巡って意見が食い違い、義理のご両親は、『嫁(奥様)の養育方針では孫に当家を継がせることはできない、嫁は当家の家風にはふさわしくない』などと広言するようになり、家庭生活もギクシャクするようになりました。夫は、妻よりも両親の言い分を聞くだけで、妻には我慢するように言うばかりです。そこで妻は、このような生活には耐えられない、ということで子どもを連れ実家へ帰り、別居生活となりました。そして、ついに結婚後2年に、性格の不一致を理由として離婚することになりました」

 家の跡取りとしての子を産むのが嫁の勤め、嫁は家の働き手、などという昔ながらの家制度を中心とした結婚観に染まっている家庭では、息子さんの結婚についてもそのような結婚観で若夫婦を見るため、どうしても溝が生まれるのです。
 このような家庭では、夫婦の合意で結婚はしたけれど、その夫婦の間には、個人の尊厳とか両性の本質的平等という価値観は生まれていないようです。
 結婚生活において最も大切なことは、お互いに相手方を一人の人間として尊重して信頼し、その上で深い愛情が醸成されることではないでしょうか。これが夫婦の絆というものではないか、と考える今日この頃です。

衛藤二男法律事務所
TEL 282−8251 FAX 282−8261
受付時間 午前9時半〜午後5時半(月〜金)



合同研修を行いました

 菊陽町男女共同参画さんさんの会(庭田会長)は10月2日(火)、菊陽町三里木町民センター内の地域センターで、合同視察研修を行いました。
 菊陽町男女共同参画さんさんの会のメンバーのほか、大津町男女共同参画審議会・同町女性の会の参加がありました。お互いに活動報告をした後、啓発方法や地域貢献活動等々の意見交換を行いました。近隣市町村の協力のもと、よりよい社会つくりの意識を持っていきたいと思いました。

  

 


  自家焙煎珈琲 しゃらん 舩元 優二

(19)最強のインスタントコーヒーを入れてみる

 誰にでも手軽に入れられて、すぐに飲めるのがインスタントコーヒーのいいところ。でも、インスタントだったら、どう入れたって味に違いはないでしょう? と思うなかれ。基本のルールを守らなければ「これはまずいインスタントコーヒーなのだ」と思い違いをしてしまうこともあると思います。

 基本ルール
水道水を一度沸騰させ、火からおろして温度を下げます。
一般的にはティースプーン山盛り(約2g)にお湯140mlが適量です。
お湯は95℃が理想で、湯温が下がりすぎないように注意し、注いだらかき混ぜて溶かします。
高温時にクリームを入れると、コーヒーと結合して固まってしまいます。
ラベルをしっかり見て、原産国や製造を確認しましょう。
 とにかく、自分の好みに合ったものを選ぶことが最優先であります。

 1杯のコーヒーのカロリーは?
 成分はいろいろ入っていますが、ほとんど水分なのでエネルギーとしては少ないです。無糖ブラックコーヒーで約4kcal、ちなみに緑茶は約2kcal、紅茶は1kcal程度。ただし、砂糖やミルクを入れると、もちろんカロリーはアップします。なんでも入れすぎには注意して、おいしく飲むことが大切です。

自家焙煎珈琲 しゃらん
菊陽町 光の森 7丁目17−5
п@096−202−6793


編集後記

毎日、秋晴れが続きますね。朝晩は肌寒いですが、日中はスポーツにはもってこいの季節です。私は犬の散歩で足腰を鍛えます。 (N.T)