ワンネス 899号  2018/04/08発行

たすきをつないで

ふれあい駅伝大会

 菊陽町体育協会(豊住会長)主催の「第30回菊陽町ふれあい駅伝大会」が3月11日(日)、菊陽杉並木公園スポーツ広場とその周辺で開催されました。
 今回は、一般の部22チーム、中学生の部17チームが参加。開会式では、中学校陸上部キャプテンの雅希くん(中2)が「日頃の練習の成果とそれぞれのチームワークを発揮し、今日ここにいる多くの応援をバネに最後まで諦めず、全員で走り切ることを誓います」と選手宣誓、6区間・13qでさわやかな汗を流しました。
 優勝した井手上精機チームの井手上さんは「今年3回目の出場で優勝することができました。一人ひとりが精一杯走って、たすきをつなぐのが駅伝の楽しさです。周りからの応援も力になりました。来年も優勝できるよう頑張ります」と喜んでいました。

 

子ども会駅伝大会

 菊陽町子ども会育成連絡協議会(布田会長)主催の「第41回菊陽町子ども会駅伝」が3月11日(日)、菊陽杉並木公園で開催されました。
 布田会長が「天候にも恵まれ、良い天気です。怪我をせず、練習の成果を発揮してください」とあいさつしました。
 陽大くん・朱莉さんが元気に選手宣誓を行い競技スタート。今年は規定・オープン部門にそれぞれ5チームの計10チームが参加、12に区切られた全長10qのコースで、沿道から家族やチームメイトの大きな声援を受けながら健脚を競いました。
 規定部門優勝は三里木北区。2位 緑陽台A、3位 緑ヶ丘A。オープン部門は優勝 辛川区。2位 大堀木区、3位 緑陽台Cとなりました。規定部門で優勝した三里木北区チームのアンカー純くんは「みんながトップで持ってきてくれたので、苦しかったけど頑張りました」と話してくれました。

 


多様性のなかで生きる
KSN国際交流クラブ

 KSN国際交流クラブ(田中代表)主催の「第33回世界を知ろうミニ講座」が3月4日(日)、菊陽町中央公民館で行われ、数百もの民族が共存し、日本の約5倍の国土を持つ多民族国家「スーダン共和国」について学びました。
まずは参加者全員でギターの演奏に合わせて英語で「We Are The World」を歌い、戦争のない平和を願いました。講座では北スーダン出身で熊本大学薬学部博士課程で薬の研究に取り組んでいるスーリマンさんが、国旗の意味や由来、人々の生活や食、経済の様子、長い内戦により南北に分断された自国の情勢などを話されました。また、この日はスーリマンさんと奥さんがスーダンの男性用の民族衣装「ジャラビーヤ」と女性用の民族衣装「トーブ」を紹介。会場を訪れた参加者に実際に着用体験をしてもらい、特に女性の参加者は薄い綿でつくられた色鮮やかな衣装を体に巻きつけ、皆一様に「わあ、きれい」と目を輝かせながら楽しそうに着用を楽しんでいました。

 

 


歌あり、踊りあり、展示あり
地域交流祭

 菊陽町文化協会(本田会長)が主催する第7回地域交流祭が3月10日(土)、菊陽町老人福祉センターで行われました。
 ステージの部では、菊陽武蔵剣豪太鼓の勇壮な太鼓の演奏で始まり、南京玉すだれや「望郷流れ唄」などの歌や日舞・フラダンスなどの踊り、合気道の演武がありました。展示の部では、日本習字、肥後手まり、手作り小物などが飾られ、来場者は出来栄えに感心していました。
 「手毬花」を歌った菊田さん(92歳)は「兄弟が見に来ているので一生懸命歌いました。楽しみました」と笑顔でした。
 また、会場内ではチャリティー募金も行われ、集まった募金は菊陽町社会福祉協議会へ寄付されました。


  矢原正治

(132)チョウセンレンギョウ モクセイ科

 チョウセンレンギョウは、レンギョウと異なり茎が垂れます。レンギョウと同じで3月中旬から4月にかけて黄色い花を咲かせます。
 漢字で連翹(れんぎょう)、英名:Forsythia(フォーサイシア)と言います。レンギョウ、シナレンギョウ、チョウセンレンギョウ等があります。大気汚染や病虫害に強いので庭木や公園等に植えられています。
 果実を生薬として用い、抗菌、抗炎症などの効果があり、よく使われている漢方処方294処方中、14処方に配合されています。慢性の鼻づまり、副鼻腔炎、慢性鼻炎に用いる荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)に、咽をよく使う職業の歌手、声優、政治家、教師、塾講師、浪曲師などの方々が、咽の枯れた時に用いる響声破笛丸(きょうせいはてきがん)などに配合されています。
  ただ、日本では果実があまり出来ないので、生薬を作ることは難しく、中国から輸入されているので、花を楽しんで下さい。花をよく見ると雌しべが長く飛び出し、その付け根に雄しべがあり、受粉を避けているようです。また自花の花粉がついても受粉しないと言われ、少し変わりものの花です。果実は秋に熟します。

 3月から山口県 山陽小野田市の山口東京理科大学の薬学部(4月新設)附属の薬用植物園作りに出掛けています。我が家から片道230q位を車に家の薬用植物を満載し移動します。この文章も大学の宿舎で書いています。熊本はサクラ(ソメイヨシノ)が満開で散りかけていましたが(3月29日現在)、山陽小野田市の江汐公園(えじおこうえん)と竜王山などのサクラはまだ5分咲きで3月31日から4月2日が花見のベストの時期でした。3月28日に見たら熊本の家の庭の藤の蕾(つぼみ)も10cmを越え、サクラ、モモ、ハナダイコン(オオアラセイトウ)、ユキヤナギ、ヒゴスミレ、スミレ、ムラサキケマン、ホトケノザ等が満開です。ボタンの蕾もだいぶ膨らんできました。枯れかけていたトキワイカリソウが葉を出し白い花が咲きました、感激です。コブシの花も終わり、2月に咲いたセリバオウレン、フクジュソウは果実になっています。

 スギ花粉が終わり、ヒノキ花粉が最盛期、黄砂も多く来ています。鼻水が出る、眼がかゆい時は「ハチャメチャ菊茶」を飲んで下さい。外出の時も容器に入れて持って歩き、症状が出た時にすぐ飲むと症状が軽減します。少しでも集中力が増しますのでストレスが減じます。お試し下さい!


どうぶつ大好き!
三里木保育園

 三里木保育園(田中園長)で2月28日(水)、かわいい動物たちとのふれあい体験が行われ、園児たちの大きな歓声と笑い声が園内に響きました。
 南阿蘇の移動ふれあい動物園「おとぎの国 メルヘン」から、ウサギやミニブタ、ヒツジ、ポニーなど12種類、合計142匹・頭の動物たちが来園。最初はこわごわ近寄っていた園児たちも、人懐っこい動物たちに次第に慣れて、楽しそうにポニーの背に乗ったり、ヒツジのふわふわした毛に手を埋めたりして、生きた動物たちの体温や匂いを感じる貴重な体験となりました。
 初めてモルモットを抱っこしたあかりちゃん(さくらぐみ)は「あったか〜い。やわらかくて、かわいい〜」と、やさしい笑顔で話してくれました。

 

 



感謝の気持ちを込めて

 津留区(阪本区長)で昔ながらの伝承行事「おじぞうさんごもり」が3月24日(土)、区内の地蔵堂で行われました。
 この行事は、昔から区に伝わっていて、子どもたちを見守っているお地蔵さまに感謝の気持ちを込めて、春は3月24日、秋は9月24日の年2回行われています。
 地蔵堂に集った区の方たちは、お地蔵さまにお参りをして、お弁当をひろげたり、自慢の手作りお漬物をいただきながら、世間話しなどをして楽しい時間を過ごしていました。また、この日は子どもたちも春休みということもあり、7人が一緒にお昼ご飯やお菓子を食べたり、ボールで遊んだりしていました。
 孝太くんは「小さいころからお地蔵さまに守ってもらい、4月から中学生になります。これからもお地蔵さまを大事にしていきます」と話してくれました。
 坂本さんは「近所ですが、なかなかお会いできない方たちにお会いできて嬉しいです」と話されました。

 

 

 


編集後記

 「三寒四温」とは本来、冬季に使う言葉ですが、最近も暖かかったり、突然寒くなったりで服装調整も難しいですね。もっとも最近は「一寒四暑」くらいで暑すぎる感じですが…。(T.U)