ワンネス 886号  2018/01/01発行

力強くつきました
津久礼ヶ丘区

 津久礼ヶ丘区(緒方区長)で12月10日(日)、地域住民約60人が参加して同区公民館前で餅つきが行われました。
 約20sの餅米を2日前から水につけ、開催当日は早朝から同区の役員たちが石臼や蒸し器、かまどを準備。蒸し上がった餅米を代わる代わる参加者たちが「よいしょー! よいしょー!」と威勢の良い掛け声をかけ合いながら、勢いよくきねを振り「ペッタン、ペッタン」と音を立てながらつきました。
 つきあがったお餅は、地域住民の女性たちの手により、あんこ餅やきな粉餅にして参加者に振る舞い、大人も子どももつきたてのお餅を食べながらにぎやかに会話を楽しみ、地域住民同士の親睦を深めました。
 緒方区長は「朝早くから集まっていただいて本当にありがとうございました。おかげさまで、ケガなく無事に楽しい餅つきを終えることができました。来年もぜひ開催しましょう!」と参加者たちにお礼の言葉を話されました。

 

 


芸達者が集まりました
老連芸能大会

 菊陽町老人クラブ連合会(酒井会長)主催の第24回菊陽町老連芸能大会が12月1日(金)、菊陽町老人福祉センターで行われ、自慢の芸を披露しました。
 ステージでは各地区から参加した芸達者たちが、ハーモニカ演奏や手話ダンス、歌、踊り、コーラスなどを熱演。袴姿で「親子鷹」を歌った森久保さんは「たくさんの人の前で上がってしまいドキドキでした。歌い終わってホッとしました」と話されました。
 最後に全員で「東京五輪音頭」を歌い、万歳三唱で閉会しました。

 

 


手作りしめ縄でお正月
東ヶ丘区

 東ヶ丘区(古川区長)で12月2日(土)、同区熟年会と子ども会が、しめ縄作りを行いました。
 午前9時、同区公民館に22人の子どもたちが保護者と集合、熟年会副会長の吉田さんが制作資料のDVDを見ながら、しめ縄の作り方やポイントを説明した後、グループに分かれて制作を開始しました。
 熟年会メンバーが、あらかじめ木で叩いて柔らかくした稲わら30本を1組として3組を準備、子どもたちが三つ編みの要領で編み込んでいきますが、力の必要な部分は熟年会のベテランたちが、優しく手伝って楽しく交流しました。
 有希さんは息子の雄飛くん(小2)と参加。「祖父母とは普段、離れて暮らしているので、年配の方々とふれあいができるのはありがたいですね」と笑顔で話されました。

 

 


  三里木区  たわらや酒店  宇野功一

(136)地酒途中下車 飯山線 飯山駅(長野県)
水尾の生まれる蔵 その2

 あけましておめでとうございます。今年、西暦2018年は明治維新から150年を迎えます。明治維新はさまざまな見方がありますが、日本の近代化、鎖国を廃し開国、廃藩置県などなど、これまでの制度が現在のような制度へと抜本的に、それも短期間に一度に変革した時代のように思います。今年、最初に取り上げる酒蔵は、クールジャパンを推進する国策の理にかなった取り組みを平成元年からやってきた酒蔵です。これからの日本酒の蔵が目指す一つのビジネスモデルのような気がしましたので、新年号に取り上げました。

◆グローバルでローカルな地酒・水尾
 水尾醸造元である田中隆太氏は1965年生まれ。青山学院大学経済学部卒業後、外資系企業のシステムエンジニアとして就職をする。時は80年代後半。日本は空前のバブル経済真っただ中。1989年、結婚を機に地元・長野県飯山市の酒蔵へ戻る決断をしたという。飯山の田中屋酒造店は、明治元年創業。田中はこう語ってくれた。
 「地元流通用の普通酒がメインで、日本酒の原料である水と酒米には全く無頓着でした。私は酒を醸(かも)すことは勉強していませんでしたので、当時東京都北区滝野川にあった醸造試験所で醸造を学びました。その醸造試験所の恩師から“これじゃ〜ダメだ”と叱られ、基本からやり直しを迫られたんですよ」
 田中屋酒造店の事務所で、お茶を飲みながら当時のことを語ってくれた。『恩師の先生は?』と 尋ねると、当時醸造試験所第3研究室室長であった戸塚 昭先生というではないか。実は戸塚 昭先生は、私に醸造学を教えてくれた先生。同じ恩師から醸造学を学んだことから話が弾む。
 “うまい純米酒を造る”小さな地酒酒蔵が生き残るための命題。仕込み水を求めて東奔西走。蔵から15qほど離れた野沢温泉村・水尾山麓に湧く軟水と巡り合う。酒米は、千曲川を挟んだ特Aランクのコシヒカリを作る一帯がある。そこで酒米・金紋錦を栽培。こうして1992年に「水尾」が誕生した。
 恩師、戸塚先生も納得した酒質に仕上がったのだが、売り先が…。

 都会の有力酒屋にはつてがない。田中は困った。酒蔵の地元野沢温泉郷は、温泉とスキーの観光客でにぎわう地域。地元の温泉宿に「水尾」のうまさを説明し、地元の酒屋で当主自ら試飲販売を実行。継続は力なり、発売20年目ほどで、ローカルなブランドから長野を代表するブランドへ。そして今や日本を代表するブランドに成長。淡麗辛口でバランスのよい絶秒の味わいは、日本料理に相性が抜群。品の良さが際立つ。ローカルなインバウンド需要から、今ではアウトバウンド需要と、双方へブランド力を育んだ蔵元とその地元。本物の酒質で、本物の酒蔵が目指すビジネスモデルに触れた気がした。今年は「水尾」を飲んで、新年を祝う。
 平成30年元旦。

【水尾 特別純米酒】

原料米 長野県木島平村産 金紋錦
精米歩合 59%  日本酒度 +1  度  数 15.5%
価  格 1800ml 2750円(税別)  720ml 1400円(税別)

 


集合!  年 男 ・ 年 女

   平成30年に“年男・年女”を迎える皆さんに、今年の抱負を伺いました。

昭和21年生まれ
 後藤三雄さん

 

 菊陽町長の後藤でございます。一昨年発生しました「熊本地震」から1年8ヵ月が過ぎました。
 町民の皆さまが地震からの復旧、復興をより一層実感できるよう、本年も“災害に強い”菊陽町のまちづくりに取り組みます。

昭和9年生まれ
 宮本さん

 

 趣味は映画観賞と絵はがき作りです。来年もお友達とおしゃべりを楽しんでいきいきと健やかに暮らしていきたいです。

 

 

 

昭和33年生まれ
 甲田さん

 

 100歳まで“感謝する”人生を送りたいです。これからも皆さま、よろしくお願いします。

 

 

 

 

昭和33年生まれ
 阪本さん

 

 かわいいかわいい初孫と、ずーーーっと元気に過ごしたいです。

昭和45年生まれ
 伊勢田さん

 

 1年間、笑顔でいられるように、健康で楽しく過ごしたいです。

 

平成6年生まれ
 田嶋さん

 今年は防衛大学の第4学年として、幹部自衛官任官を見据えて努力します。


    やぶさめ流鏑馬

  

 「武田流 流鏑馬(やぶさめ)保存会」が11月23日(木・祝)、原水の大原阿蘇神社で奉納演武を行いました。
 細川家ゆかりの武田流 流鏑馬は、正統古武道としては日本に二つしかない流派の一つで、同保存会は昭和50年に熊本県重要無形文化財に認定されています。
 当日は立地の関係で、疾走する馬上から矢を射る「騎射」ではなく、回転する木馬から的を狙う「木馬体配」で行われましたが、“世の平和・人馬の健康・豊かな実り”を祈願する「天長地久式」の儀式や、射手(いて)の流れるような動きの中で行われる、「矢抜き」、「矢番え(やつがえ)」など、1100年の歴史の重みを感じさせる奉納を披露。的に矢が命中するたび、見守る観客から驚きの声と拍手が起きました。