ワンネス 872号  2017/09/24発行

環境にやさしい復興を
ゴーヤーカーテン交流会

 菊陽町光の森仮設団地の集会所で9月2日(土)、電力に頼らない暑さ対策と、地球環境にやさしい復興を願い、同団地にゴーヤーカーテンを設置した入居者など約30人が参加し、交流会が行われました。
 交流会では、菊陽グリーンカーテン推進協会(紫籐代表)の メンバーが、ゴーヤーの種を利用してのブローチ作り紹介をしたり、収穫されたゴーヤーを使って、ちらし寿司やかき揚げ、漬物、ゼリーなどの手料理を作り、参加者に振る舞いました。料理を楽しみながらの懇親会では、ゴーヤー料理や種の再利用の話題などで盛り上がっていました。また、この日は会場にくまモンも登場し、参加者たちを喜ばせました。
 同団地では12の世帯がゴーヤーカーテンを設置していて、日々入居者の方々が追肥や水やりなどの世話を行い、立派な緑のカーテンに育てました。また、この日は県職員がサーモグラフィーを用いて入居施設に設置されているカーテンの効果検証を実施し、直射日光の当たっていた壁の温度は44℃だったのに対し、カーテンで日陰になっている壁の温度は36℃、ゴーヤーの葉は33℃という検証結果でした。
 参加した入居者の方は「今日のような交流会は、入居者同士のコミュニケーションをとれる場としてとてもありがたいです。くまモンも来てくれたし、育てたゴーヤーを使っての料理も大変おいしくてとても楽しかったです」と笑顔で話してくれました。

 

 


笑顔あふれるボウリング大会
ひばりヶ丘区

 ひばりヶ丘区(野尻区長)恒例のボウリング大会が9月2日(土)、菊陽ボウルで開催され、区民が楽しく交流を深めました。
 今回で9回目となる大会には老若男女42人が参加し、11チームに分かれて2ゲームをプレイしました。子どもたちのいるレーンにはバンパーが設けられ、未就学児もお父さんに抱きかかえられて『ゴロン』と投球。各レーンに笑顔があふれました。
 ゲーム後は表彰式が行われ、大人の部では吉村さん、子どもの部は信哉くんが優勝。今回で2回目の参加の翔くん(6歳)は「おもしろかったよ。来年も出るよ」と、笑顔で話してくれました。

 

 


「秋の味覚」たわわに!!
菊陽町歩こう会

 菊陽町歩こう会(久保田会長)は9月6日(水)、「くだものの楽園『霧島さくら農園フルーツ狩り』と『高千穂牧場観光』の旅」に出掛けました。
 心配された天候も快晴、絶好の行楽日和。今回は日本一のブドウ栽培品種20種類以上を誇る、鹿児島県のさくら農園で秋の味覚、ブドウ狩りを楽しみました。栽培ハウスや果樹園まで車での移動が必要なくらい広大な農園にビックリ。ブドウ狩りを堪能した後は、農園直産レストランで薩摩郷土料理膳のランチをおいしくいただき、幸福な気分を満喫しました。その後、大人気の宮崎県の高千穂牧場へ移動。参加者の皆さんが笑顔でソフトクリームを無邪気に食べる姿が印象的でした。

一句
「葡萄熟れる ハウスに昼餉(ひるげ) 和やかに」
佐藤澄世

写真・文提供 久保田会長

 

 


  自家焙煎珈琲 しゃらん 舩元 優二

(6)「コーヒーベルト」珈琲の木の産地について

 朝晩は、めっきり涼しくなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
 珈琲の美味しい季節ですね。10月1日は珈琲の日です。そこで、今回は珈琲が栽培されている世界の地域を紹介します。熱帯地域でのみの栽培です。緯度上では、南北それぞれ23.26度の南回帰線と北回帰線の間をいいます。
 この地域は、珈琲産地が集中しているため「コーヒーベルト」と呼ばれています。しかし、熱帯だからといって、どこでも収穫できるわけではありません。栽培に適した土地は、気温、降雨量、土壌、病害虫などにより制約があります。珈琲は農作物ですから、香味は地域、気象条件、土壌、品種、精製方法などにより大きく変化します。また、毎年微妙に香味は異なります。大まかには、高地の寒暖の差で実が締まり、明るい酸味としっかりしたコクがあるものが良質とされています。生産国により、珈琲の香味はかなり違ってきます。代表的なものを紹介します。

●ブラジル
 世界最大の生産国で、その収穫量が世界の珈琲の価格に影響します。生産地域、品種、精製方法で香味は大きく異なります。

●エチオピア
 アラビカ種の原産地で栽培環境はよく、個性的な香味の珈琲を生みだします。小農家により栽培され、果実感のある香味が特徴です。代表的なものがモカです。

●インドネシア
 スマトラ島のアラビカ種がマンデリンと呼ばれています。スラウェシ島、バリ島、ジャワ島でも栽培されています。

●グアテマラ
 産地により、香味の多様性があります。アンティグア地方は標高が高く、酸味とコクがあり、良質の珈琲を生み出します。

●コロンビア
 品種が混在し、生産地域により香味がかなり異なります。

 

 皆さんも、いろんな種類の珈琲を飲んで、自分の好みの味を見つけて下さいね。
 ※「菊陽まち遊び2017」が、10月から始まります。自家焙煎珈琲しゃらんも昨年に続いて参加します。お楽しみに!!

自家焙煎珈琲 しゃらん
菊陽町 光の森 7丁目17−5
п@096−202−6793
https://sharandu.jimdo.com/


  ゲートボールとカラオケが元気の秘訣

  
大野昭生さん  90歳

 昭和2年の9月生まれです。60歳で老人会に入ったのをきっかけにゲートボールを始め、30年になります。
 週1回、老人福祉センターのゲートボール場での練習は1日も休んだことはありません。おかげで風邪ひとつひきません。たまに腰の痛いこともありますが、ゲートボールをすると治ります。
 もう一つの趣味はカラオケ。上津久礼の阪本先生の所に習いに行っています。鏡 五郎の歌が大好きで歌っています。
 これからも体の続く限り楽しい仲間と一緒にゲートボールとカラオケを続けていきたいと思います。


  アビリティスクールマリオネット 高畑圭輔

(70)人工知能が作りだす未来

 みなさん、ディープラーニングという言葉をご存じでしょうか? 人工知能の学習手法のひとつなのですがが、ここ数年このディープラーニングが非常に注目を集めています。 
 これまでの人工知能はマシンラーニングと呼ばれる手法で学習を行い、言語化できる情報を扱い、近い未来の推論を行っています。言語化できる分野の情報を人間が与えた判断基準(特徴量といいます)に基づき処理を行います。これは株や為替の売買ソフトや迷惑メールフィルタなどに利用されています。
 一方、ディープラーニングですが、特徴量自体を人工知能自身で設定する事ができます。これがいままでの人工知能と大きく違う部分です。最初「Googleの猫」というキーワードで話題になりました。人工知能に無作為に抽出したYoutubeの画像1000万枚を学習させたところ、人工知能が自ら「猫」という存在を学習した、という物です。その後、「AlphaGo」という囲碁の人工知能が世界トップの棋士に勝利するなどして話題になりました。ディープラーニングは言語化できない分野、例えば「なんとなくこっち」というような人間ならではの判断を行える点が特徴です。
 2年ほど前まではまだ研究段階の物が多かったのですが、今年に入ったあたりから色々なサービスで人工知能が活躍するようになりました。「人間の医者が発見できなかった病気を見つけた」というような大きなニュースもありますが、身近なところだと白黒写真に自動で色を付けてくれるサービスや、洋服のコーディネートを行う、ニュースサイトの記事を自動的に執筆する、などといった物もあります。もっと人工知能やロボットを上手に活用して快適な生活ができるようになるといいですね。