ワンネス 866号 発行

境の松区 7月22日(土)

 第10回夏祭りが同区公民館で、午後6時から開催。
 会場にはカレーや焼きそば、綿あめ、かき氷、おもちゃなどの出店が並び、多くの笑顔の区民でにぎわいました。また、ステージでは「ほっとバンド」の生演奏、中村さん(90歳)のハーモニカ演奏、子ども会のダンス、ジュース・ビールの早飲み競争などが行われ、同区老人会が行った「肥後弁講座」では、「むしゃんよか」「あばかんあるたい」などの肥後弁をクイズで出題。正解者には景品があり、会場が盛り上がりました。
 クイズに参加した佳暖さん(小3)は「『とっぺんざき』に正解して扇子をもらいました。楽しかったです」と話してくれました。

 

三里木北区 7月22日(土)

 第25回夏祭りが三里木北公園で開催。子どもみこしの元気な声が響いた会場で、ステージプログラムはフラダンスから開始。続いて崇城大学沖縄県人会の学生による勇壮なエイサーで、一気に夏祭りの雰囲気が盛り上がりました。
 区民が出店するせせり焼きや焼きそば、フライドポテトは大人気で行列ができ、早々に売り切れる店もありました。ステージでは、花柳舞の会の皆さんによる日本舞踊に続き、熊本奇術クラブ会長の内田さんが披露する本格的なマジックショーがあり「わー! すごい!」と歓声が上がっていました。
 最後に豪華賞品が当たる抽選会もあり、遅くまでにぎわいました。

 

新山区 7月22日(土)

 第45回夏祭りが新山公園で開催。子どもみこしが元気に出発し、白鈴園らいおん組のダンスが披露され開会。
 最初に、歴代区長の酒井さん、前村さん、矢津田さんと現濱田区長による「おっぱい早飲みコンテスト」が行われ、大人の男性がよだれかけをして哺乳瓶からミルクを飲む姿に会場が湧きました。ステージでは、腰みのを着けて踊るフラダンス選手権やカラオケなど楽しい出し物が続き、かき氷やあげたこなどの食バザーや子どもたちに大人気のジャンピングフロッグに行列ができていました。

 


歩いた歩いた大津町探訪
菊陽町歩こう会

 菊陽町歩こう会(久保田会長)は7月14日(金)、「大津町の歴史・文化に触れる町歩きの旅」に出かけました。
 肥後おおづ観光協会を通じて学芸員や専門ガイドの方による詳しい案内で、身近な宿場町である大津町の歴史や文化に触れました。5年前に開館した大津町交流会館・歴史文化伝承館では、肥後大津民芸造花の由来を聞きました。特に「梅の造花」は町無形民俗文化財に指定され、精巧な技術はもとより、枝ぶりや新芽の萌え出る花の配置に圧倒されました。
 また、歴史を感じる塘町筋散策では、上井手用水の大切さを知り、水車小屋や神社、製材所など日本の原風景が漂う矢護川地区ウォーキングに汗を流し、本来の「歩こう会」を実感した1日でした。

写真・文提供 久保田会長

  

 


全国大会で貴重な体験
菊陽南小学校

 日本ゴルフツアー機構が主催する「第15回スナッグゴルフ対抗戦JGTOカップ全国大会」が7月16日(日)、福島県西郷村にあるグランディ那須白河ゴルフクラブで開催されました。
 北海道から沖縄までの32チームが参加。熊本県からは県大会で好成績を収めた合志市立西合志南小学校、菊陽町立菊陽西小学校、そして菊陽町立南小学校からは8人の子どもたちが参加しました。きれいに整備された正式コースでの「全国大会の緊張」は相当なものでしたが、県の代表として精一杯のプレーができました。また、プロ選手と一緒にコースを回ったり、他県の子どもの高度な技術に驚いたりと、とてもいい経験ができました。
 翌日訪ねた福島県環境創造センターなどでは、福島第一原発の現在の様子や放射能に対する正しい知識、原子力に頼らない新しいエネルギー開発などについて、しっかりと学ぶことができました。
 たくさんの方々に全国大会出場をとても喜んでいただき、あたたかいご支援をいただき感謝申し上げます。

文・写真提供 菊陽南小学校

 

 


  三里木区 たわらや酒店 宇野功一

(131)B級グルメと地酒C 昭和時代編

◆昭和時代のB級グルメ
 今回は、戦前の昭和時代に熊本で誕生したB級グルメを紹介します。太平燕(たいぴーえん)をご存知でしょうか? 太平燕はもともと、中国福建省地方の中華料理でした。太平燕は一言で言い表すとスープ春雨料理です。およそ100年前、福建華僑が九州に渡ってきて、創作を加え、熊本流にアレンジされ、現在の太平燕が生まれたと言われています。
 熊本の中華料理屋で、太平燕がメニューとして登場し始めるのは、1933(昭和8)年〜1934(昭和9)年頃と言われています。熊本での太平燕発祥の店は、紅蘭亭(熊本市安政町)説、会楽園(熊本市新町)説、中華園(元県民百貨店8階)説とさまざまな説があります。どの店も創業が昭和8年前後であり、それ以降に太平燕がメニューに登場して、熊本の人々が食したことは事実です。いずれにしても、華僑という組織は、横の繋がりが強いので、レシピなどについても相互に情報交換をして、よりおいしく、より熊本人の好みの味に改良されていったことも事実でしょう。
  太平燕をB級グルメで紹介するのは太平燕に申し訳ないかもしれませんが、戦前の食の中で、世界各地からさまざまな食材が持ち込まれ、大正のモダンで自由な時代を過ごし、最終的な完成系に達したのがこの時代のように思います。ですから、太平燕はB級グルメではなく、A級グルメかもしれません。
 多くの人が九州・熊本の麺と言えば、とんこつラーメンをイメージされると思いますが、もしかすると太平燕の方が歴史ある食べ物かもしれません。太平燕は家庭で作ることができますし、学校給食のメニューとして登場するほど熊本では一般的な料理です。
 長崎ちゃんぽんの麺が春雨麺に替わったものですので、肉や魚、野菜をたくさん食べることができ、子どもから大人まで大人気です。

◆平燕の簡単レシピ
〜用意するもの(2人前)〜
●緑豆春雨80g   ●ショウガ薄切り数枚  ●豚肉50g  ●イカ50g
●エビ50g  ●ニンジン15g  ●しいたけ1枚  ●キャベツ200g
●青ネギ1/2本  ●かまぼこ(ちくわ可)半個  ●卵1個   ●キクラゲ(あれば少々)
●水3カップ(600ml)  ●鶏ガラスープの素 大さじ1  ●塩 小さじ半分
●胡椒 少々  ●日本酒 大さじ1  ●薄口しょうゆ 大さじ1

〜作り方(意外と簡単に作れますよ)
@ 材料は食べやすい大きさに切る。春雨は水かぬるま湯で戻す。

A 中華鍋を熱して油大さじ1〜2を入れ、ショウガ、豚肉、イカ、エビ、ニンジン、シイタケ、かまぼこ、ネギを炒め、塩胡椒して、最後にキャベツを炒める。

B 炒めた具の2/3量を鍋から取り出す。

C 湯とスープの素を加えて、酒、薄口しょうゆを加え、ひと煮立ちさせる。

D 春雨を入れて取り出した具を戻し、器に盛る。

E ゆで卵のしょうゆ漬けを半分に切って乗せる。

 太平燕には、熊本の泰斗(千代の園)、香露、瑞鷹などの芳醇な味わいの日本酒がぴったりです。男の手料理で、一献どうでしょうか?


伝えよう育てよう 地域の宝
菊陽北小校区地域子ども教室

 ふれあいの森研修センターで7月22日(土)、菊陽北小校区青少年健全育成協議会(古川会長)主催の地域子ども教室「七夕つくりとそうめん流し」が同校区の児童と保護者を対象に行われました。晴天に恵まれた開催当日は、夏休みに入ったということもあり、会場には多くの親子連れが詰めかけ、活気に満ちたイベントとなりました。
 七夕つくりの前に古川会長から七夕の5色の短冊と笹竹を使う由来などについてお話しがあり、参加された方々は皆、熱心に耳を傾けていました。続いて、用意された大きな2本の笹竹が会場に運ばれると歓声が上がり、子どもたちは五色の短冊に思い思いに願い事を書き、われ先にと笹の葉に飾りつけを行いました。
 飾り付けを終えた後は早速、研修センター玄関ロビーに飾られ、子どもたちは見入っていました。宥葵さん(小4)は「家族全員がこれからも幸せになりますようにと願い事を書きました」と笑顔で話してくれました。
 昼食は屋外でそうめん流しが行われ、竹をサラサラと流れてくる白いそうめんの涼しげな食事となりました。

 

 


  音楽の日

 菊陽町の老人福祉施設や児童館、学童クラブなどで演奏活動をする「音楽ボランティアぐるぐる」は、毎月1回、菊陽町総合交流ターミナルさんふれあのロビーでコンサートを行っています。
 7月15日(土)は、地域で活動するオカリナ演奏グループ「丘リーナ」も訪れ「365日の紙飛行機」や「花は咲く」などを演奏。ぐるぐるも「真赤な太陽」や「手のひらを太陽に」などを演奏しました。次回は8月19日(土)に行われます。

 

 



安全な食品を
  届けるために

 菊陽町商工振興協同組合(大島代表理事)主催の「食品安全衛生講習会」が7月21日(金)、菊陽町商工会館研修室で行われました。
 同講習会は今年で23回目を数え、食品に対する安全衛生知識の習得と、安心、安全な食品提供への意識を高めることを目的に食材納品業者や学校・保育園・病院など地域施設の調理に携わる関係者を対象に行われています。今回は菊池保健所から衛生環境課の福島さん、保健予防課の井伊さんの2人が講師として招かれ、食品の安全行政や栄養成分表示について講義が行われ、参加者は熱心に耳を傾けながらメモを取っていました。