ワンネス 794号  2016/02/07発行

訓練の成果を披露
菊陽町消防団出初式

 1月17日(日)平成28年菊陽町消防団出初式が、菊陽杉並木公園ふれあい広場で行われました。
 当日は午前9時から、国旗掲揚、大野団長の人員報告・訓示、全5分団の通常点検のあと、もみじ園・なかよし園・白菊園・白鈴園の園児たちによる「菊陽町幼年消防クラブ」が、りりしく分列行進を披露。後藤三雄町長の通常点検を受け、元気に「防火のちかい」を唱和しました。
 各分団の消火器具の取り扱いや、チームワークが試される「標的落とし」は、高さ14mに吊るされた籠の中のボールを、放水で落下させるまでのタイムを競う競技。競技半ばから、風が吹き始め、小雨も降る悪コンディションの中、日頃の訓練の成果を披露しました。
 各競技の結果は、規律服装の部・機械器具の部は、ともに第四分団が優勝。標的落としの部は、優勝 第五分団第二班(入道水)、2位 第二分団第五班(津留・大堀木)、3位 第二分団第一班(上中代)でした。

 

 


楽しい一日
西小いいハートデー

 菊陽西小学校PTA主催の「西小いいハートデー」が、1月10日(日)同校グラウンドと体育館で行われました。
 午前9時、PTA役員や西校区老人会メンバーが、前日に作ったどんどやに点火。高さ約20.5mのどんどやは、あっという間に火柱をあげて燃え上がりました。おき火になったところで、お餅を焼いておいしくいただきました。 
 また、グラウンドでは羽子板やコマ回し、竹馬などの昔遊び、体育館では紙飛行機飛ばしなども体験でき、親子で楽しみました。
 ブレスレット作りを体験した莉子さん(1年)は「かわいくできました。楽しかったです」と笑顔。カレーやぜんざい、豚汁などの食バザーもあり、楽しい一日となりました。

 

 


受け継がれる伝統行事 どんどや

下津久礼区

 1月10日(日)、下津久礼区のどんどやが、同区グラウンドで行われました。
 このどんどやは、前日に約20人の区民が、近くの山から切り出した竹で、5m四方の土台を作り、長竹を重ね合わせて組み上げた、高さ約18mの立派なもの。
 菊池広域連合南消防署署員の指導による消火訓練、防災講話のあと、午後1時に子ども会代表の児童が、どんどやに点火。区民は大きく燃え上がる炎や煙にあたりながら、今年1年の無病息災を祈りました。
 龍晟くん(4年)は「来年は6年生がいなくなるので、5年生になった僕が、どんどやに火をつけることになってます。頑張ります」と、元気に話してくれました。

  

緑ヶ丘区

 緑ヶ丘区のどんどやが、1月10日(日)同区公園で行われ、今年も多くの区民が参加して交流を深めました。
 子ども会の白玉しるこ、みどり会のおでん、婦人部の豚汁の良い香りが公園内に漂い、あちこちで、区民同士の新年のあいさつが交わされる中、實区長が開会を宣言し、どんどやに点火しました。
 今年は公園の一角で、菊陽町学校支援コーディネーターの内田早苗さんによる、災害時に役立つ「空き缶炊飯教室」が行われ、参加した子どもたちは好奇心いっぱいの表情で、アルミ缶とロウソクで作った、小さな炊飯器の火加減を見守っていました。

 


  たわらや酒店  宇野功一

(115)雪ごもりの一日

 珍しいこともあるものだ。うちの妻が、先日、熊本市内の百貨店に行った。その時に東北六県の物産品を特設会場で販売しており、お土産で買ってきた酒が、山形産・高畠ワイン・スパークリング白であった。早速、晩ごはんの時に開栓。珍しくきれいなロゼ色の発泡酒。エレガントで柔らかい味わい、それでいてドライ。思わずグビグビ飲んでしまった。
 次の日(平成28年1月24日)記録的な大寒波が日本にやってきた。翌25日(月)の寒さは特に厳しいものだった。熊本市でも最低気温が−6.5℃。うちの温度計は−8℃を示していた。
 こんな雪の中、稲益義宏先生(小学校教諭)が、たわらや酒店にやってきた。前日、食育講演会の講師として菊池市に来たという。地元菊陽町でも、過去に3度ほど講演をしていただいた。食べることは、生きること、命を考えること。弁当をツールとして「生きる」ことを学ぶことができる。先生は今や、全国各地に、食育の講師として引っ張りだこ。雪の降りしきる中、食育談義が盛り上がる。
 そんな中、山形のとある小学校が話題に。児童が米や野菜を栽培して、収穫したもので給食を作るという話。山形県高畠町二井宿にある二井宿小学校の元校長先生が実践。田畑と心を耕そう、というキーワードで、児童自らが米や野菜を栽培しているという。
 私は「二井宿」という地域名を聞いた時、もしやと思い、弊社で取り扱いのある「米鶴(よねつる)」という酒のラベルを見た。製造元の住所は山形県東置賜郡高畠町二井宿。昨夜から高畠の話題が多いのは偶然だろうか?。ワイン然(しか)り、自給給食の小学校の話題然り。そして小学校のそばに酒蔵「米鶴」然り。
 米鶴の酒蔵の創業は元禄17(1704)年。300余年の歴史がある。当主は代々、梅津伊兵衛という襲名だ。現会長は私の母校の先輩という縁で、米鶴酒造を訪ねたことがある。まほろばの郷といわれる高畠町。酒蔵の周りは田畑や果物園があり、酒も旨いが、そばも旨かった。「もってのほか」という食用菊をそば屋で初めて食した。
 米鶴酒造は吟醸酒づくりの歴史が古い。酒コンテスト用の酒=吟醸酒が市販されることなく門外不出の酒であった時代、その旨さのために、盗んで飲んでしまいたいほどの旨酒という意味で「盗み吟醸」という酒名で発売。
 稲益先生も思わず酒瓶を握り買って帰られた。私もこの晩、盗み吟醸を飲んだ。熟れた桃の香りをまとい、たいへん軽い香味。キレがよく、雑味を残さない。まほろばの郷・高畠に包まれた雪ごもりの一日であった。



住み慣れた町に居場所を

 合志杉並台に、高齢者の居場所を作ろうと「ぽっかぽか杉並台 居場所づくりの家 友・遊・悠」が、昨年9月に開所。地域住民による運営・利用が始まっています。
 この事業は、合志市社会福祉協議会の事業の一つで、住民参加型支え合い事業 安心生活サポート(ぽっかぽかサポート)と呼ばれ、閉じこもりがちな高齢者や障がい者が気軽に集える場所として、合志市内では2ヵ所目の開設。協力団体の「ぽっかぽか杉並台」(佐澤代表)が、居場所づくりや、ちょっとした困りごとのサポートに当たります。
 「友・遊・悠」は、月曜から金曜日の、午前10時から午後4時までサービスを提供。月・火・木曜日は昼食サービスも行っています。
 1月19日(火)は、6人が利用し、折り紙や頭の体操をしたあとは、にぎやかに昼食タイム。利用した才藤さんは「困ったときに頼むところがあると思えば心強いし、地域の知り合いの方が来てくれるのが安心です。たくさん仲間ができて良かったと思える場所にしたいと思います」と話してくれました。

 

 

 


熊本善意銀行
地域ボランティア賞を受賞

 新成区の「人形劇グループひまわり」(桑原代表)が、熊本善意銀行の今年度の地域ボランティア賞を受賞しました。
 「ひまわり」は、平成18年に結成され、町内外で人形劇やブラックシアターを子どもたちや老人会などに披露。メンバーは、桑原代表のほか、田上さん、徳丸さん、坂梨さん、衛藤さんの5人。人形や小道具などすべて手作りで、メンバーが居住する新成区公民館で練習や制作を行っています。 
 失敗することもありますが、子どもたちから人形に「がんばれ〜」と声援が送られたり、「またきてね」と喜んでもらえたりとうれしいことがいっぱいで、練習時間も楽しく生き生きと活動しているそうです。
 桑原代表は、受賞に際し「子育て中のお母さんにも喜んでもらいたいし、もっと活動の幅を広げたい」と意欲満々で話されました。