ワンネス 497号  2010/02/07発行

地域で守ろう伝統行事

 両区とも、昔ながらの伝統行事を受け継ぐことができ幸せだと思います。歴史の浅い住宅地に住む私はとてもうらやましいです。(谷川)

もぐら打ち
大堀木区

 1月11日(月)午前9時半から区のグラウンドで綱練りが行われ、老人会の方たちと子どもたちとその保護者が協力して長さ12m程の立派な綱を練り上げました。練り上がった綱を使いグラウンドで、子ども対大人に分かれ力いっぱい綱を引きました。
 午後からはもぐら打ち。老人会の方たちが作ってくれたもぐら打ちを持って各家庭を回り地面を叩き、悪さをするもぐらを追い払いました。
 参加した上野泰季くん(菊陽中部小6年)と栗原昂聖くん(同5年)と矢野勇人くん(同3年)は「綱練りは重くてきつかったけど、綱引きは子どもが2勝して嬉しかったです。もぐらら打ちはお家の人からお土産をもらって嬉しかったです」と笑顔でした。

 

 


十五夜の綱引き
津留区

 1月11日(月)午前8時半から区のグラウンドで、区の方たちと子どもたちが協力して14m程の立派な綱を練り上げ、子どもたちの手で天満宮に奉納。お参りをしてお神酒をあげました。このあと、区内のお地蔵さん前で区民総出の綱引きとなり、消防団対子ども、子ども対大人などに分かれ、何度も綱を引き合いました。また、13日(水)の夜にはもぐら打ちもあり、子どもたちが各家を回り「13日のもぐら打ちは田畑行け」と言いながら地面を力強く叩きました。
 子頭の阪本貢紀くん(菊陽中2年)は「準備や各家庭を回ってもぐら打ちをするのは大変でした。今年が子頭最後と思うとホッとするような寂しいような不思議な感じです」と話してくれました。

 

 


自分の町は自分で守る
菊陽町消防出初式

 平成22年菊陽町消防出初式が1月17日(日)菊陽町杉並木公園ふれあい広場で行われ、団員460名が参加しました。
 吉岡静也団長が「私たち消防団員は、日ごろの練習を十分に積み重ね“自分の町は自分で守る”その気持ちを持って訓練に励んで頂きたい」と訓辞。このあと分団ごとに通常点検と分列行進が行われ、きびきびとした行動を披露しました。
 このあと標的落とし競技が行われ、26班が16m上空の標的落としに挑戦しました。標的落とし競技で優勝した第2分団5班津留大堀木の井上 玲さんは「入団4年目で初めて出場しました。一致団結してできたのが優勝につながったと思います。とても嬉しいです」喜ばれていました。
 このほか2つの部門の表彰があり、規律服装の部は第4分団(原水西)、機械器具の部は第3分団(津久礼)が優勝しました。

 

 

 団員の皆さんのきびきびした行動がとてもかっこよかったです。新型インフルエンザの影響で幼年消防隊の出動がなかったのが残念でした。(谷川)


ジャンボなかるたとり
武蔵ヶ丘児童館

 1月23日(土)武蔵ヶ丘児童館(太田幸信館長)でジャンボかるた大会が開かれ、小学生が昔の遊びを楽しみました。
 参加した小学生は、赤、白、黄、青、橙の5チームに分かれ、児童館の先生がフダを読み上げると、10m先に置かれたジャンボなかるたをめがけて走りました。見つけると「はい!」と大きな声が響き笑顔でチームの仲間の所に持って帰りました。かるたには「ころばぬさきのつえ」などのことわざが書かれていて先生が説明しながら読みました。また、学年ごとに4グループに分かれてのかるた取りもあり、優勝者には賞状が贈られました。
 「2枚取れました。おもしろかったです」と稲田りりかちゃん(武蔵ヶ丘北小1年)は話してくれました。

 

 

 カルタには昔ながらのことわざが書かれていて、最近は余り聞かないなあと思いながら、夢中で撮りあう子どもたちを楽しく眺めていました。カルタのあとには先生手作りのおぜんざいもあり楽しい1日でした。(岩田)


  (45)  三里木区  たわらや酒店  宇野功一

〜好みのお酒を選ぶには〜  ラベルを読むA 精米歩合について

◆酒米と食米の違い
 「旨い」日本酒を造るには、原料となる米が決め手となります。私たちが日頃食べている米と、日本酒の原料になる米とはどこが違うのでしょうか?
 米には食用の一般米(コシヒカリ、ヒノヒカリ、ササニシキなどの品種)と、酒造り専用の酒造好適米(山田錦、雄町、五百万石、美山錦などの品種)の区別があることをご存じでしょうか。
 食用の米は、適度な粘りがあり、しかも粒が中粒です。一方、酒造好適米は、粒が大粒で、食用米よりは粘りが少ないのが特徴。酒造好適米を蒸した時には、「外剛内柔」な状態になり、表面がツヤツヤしています。いい酒にするには、外側の部分ではなく、米の芯に近い部分からジワジワとデンプン質が溶けだして行くことが求められるのです。丁度、カプセルの中にデンプン質を入れるような構造がいい酒造好適米になります。
 酒米を食べると、パサパサしておいしくはありません。逆をいうと、適度な粘りがある食用米を使用しておいしい酒を造ることはできないのです。コシヒカリ100%使用の大吟醸など聞いたことがないのはこのためです。

◆米を磨く 精米歩合について
 旨い日本酒を造るために、昔から磨いた米(精米)で日本酒を仕込んできました。精米機が開発される以前は、水車精米や足踏み精米でした。原料米を石臼に入れて、杵で米をつきます。米と米、米と杵の摩擦で、米の表面が削れて、少しずつ米と糠に分かれていきます。
 日本酒の原料となる米は、外側に近いほど脂肪やたんぱく質などが多く含まれています。これらの成分が極度に多すぎると、日本酒を仕込んだ時に、雑味となって、日本酒の味を悪くします。
 玄米を100%とした場合、私たちが食べる食用米は精米歩合が95%〜93%まで磨きます。日本酒を造るにはそれよりもたくさん磨きます。純米酒や本醸造で70%以下まで磨きます。純米吟醸で60%以下、(純米)大吟醸で50%以下まで磨きます。中には28%まで磨いた日本酒もあります。
 精米歩合が小さければ小さいほどいいかというとそうではありません。お米を削れば、削るほど雑味になる成分も少なくなりますが、削り過ぎれば、味わいの少ない、すっきりした酒になります。日本酒はあくまでもバランスが大切です。

◆お燗で美味しい酒、冷で美味しい酒
 すっきりした酒を冷やで楽しみたい時には、精米歩合が60%以下の日本酒を選んでください。さっぱりとして「ぐびぐび」飲める酒質です。あっさりした白身の魚などとの相性がいいです。
 少しコクや旨みのある酒を飲みたい時には、精米歩合が高い日本酒を選んでください。米の旨みがあって「しみじみ」飲める酒質です。脂の乗った魚や肉類全般との相性がいいです。寒い時期にはお燗酒にしても美味しくなります。


 注目の若手彫刻作家

 

松本淳児さん 33歳 三里木北区
  抱いているのは長女遥ちゃん

 菊陽中学校の美術教諭で、冬休みに「のっぽ展」を開いた松本さんにお話を聞きました。
◆どの作品も大きいですね
 どうせ作るなら時間をかけた大きい作品をと思い、はまって作りました。
◆中学校では野球部の顧問も
 忙しいですが、時間のやりくりをしながら、自宅アパートの庭で作品を作っています。ここ5〜6年は直径60cm位の楠の丸太を素材に、チェーンソーとノミで彫っています。
◆結婚され子どもさんが生まれましたね
 今まではみんなが驚くようなものを作りたいと思っていましたが、子どもや家族が喜んでくれるものを作ろうと思うようになりました。
◆これからは
 木材の癖が分かってきました。素材の良さを出せる作品を作りたいです。夏休みに制作し、9月に熊本県美術協会展に出品することを目標にしたいです。

 


 

 塚部 浬(かいり)ちゃん  2歳 光の森7丁目

 お兄ちゃんと仲良く遊ぶ、お茶目な女の子で〜す!



癒しの歌声に会場うっとり

 一人でも多くの方に“Waltz”の素晴らしい歌声を聴いて欲しいと1月17日(日)お菓子の香梅光の森店内ホールでNew Yearコンサートが行われました。
 企画したのは三里木区の谷口美智子さん。コンサートは県内外で音楽活動を行っている“Waltz サチコ&テツ”のお二人が「サウンド オブ ミュージック」などのスクリーンミュージックやアニメ曲、オリジナル曲を披露し、後半では皆で「月の砂漠」と「花」を歌いステージと会場が音楽の輪で一つになりました。
 来場した江藤由紀子さん(出分区)は「感動しました。最高の時間を過ごすことができました。来て良かったです」と話されました。