ワンネス 号 発行

成人おめでとう!
菊陽町成人式

 成人の日の1月12日(月)菊陽町図書館ホールで平成21年度菊陽町成人式が行われました。
 今年、同町内で成人を迎えるのは373名。晴れ着に身を包んで集まった若者たちは、久しぶりに会う友人と写真を撮りあったりして喜びあいました。式典は、募集に応じて集まった成人式実行委員の9名が司会進行を受け持ち、緊張しながらも大人の自覚を持って厳粛に進めました。
 式典では、成人の誓いを河北恭平さん(沖野区)が述べ、アトラクションの部は、一期ア 翔さん(緑ヶ丘区)の軽妙な司会で進行され、中学時代の恩師からはなむけの言葉を頂いたり、大人のマナーを学ぼうとのビデオ放映もあり楽しい時間となりました。
 大人のマナー講座で、金封を包む場合などのビデオを自主制作した一期アさんは「企画から自分たちで考えました。ビデオの撮影が大変でしたが、うまくいってよかったです」と話されました。

 

 


子どもが守る伝統行事

 

津留区

 津留区(矢野郁夫区長)では1月12日(月)に十五夜の綱引き、13日(火)に もぐら打ちが行われました。
 午前9時から区のグラウンドで、区の方たちと子どもたちが協力して立派な綱を練り上げ、子どもたちの手で天満宮に奉納。お参りをしてお神酒をあげました。このあと、区内にあるお地蔵さん前で区民総出の綱引きとなり、東対西、子ども対大人などに分かれ、何度も綱を引き合いました。また、13日(火)の夜にはもぐら打ちもあり、子どもたちが各家を回り「13日のもぐら打ちは田畑行け」と言いながら地面を力強く叩きました。
 参加した阪本雅樹くん(菊陽中部小4年)は「綱練りは重くて難しかったけど綱引きはみんなで引いて楽しかったです」と元気に話してくれ、子頭の阪本貢紀くん(菊陽中1年)は「もぐら打ちは、今年は人数が増えてまとめるのが大変でしたが楽しかったです。これからも、この伝統行事を続けていきたいです」と話してくれました。

 

 

大堀区

 大堀木区(瀬上昌夫区長)では1月12日(月)十五夜の綱引きと、もぐら打ちが行われました。
 午前8時半から区のグラウンドで綱練りが行われ、老人会の方たちと子どもたちとその保護者が協力して長さ12m程の立派な綱を練り上げました。昨年までは区の4ヵ所で綱引きをしていましたが、今年からはグラウンドで、男の子対女の子、子ども対大人などに分かれ力いっぱい綱を引きました。
 午後からはもぐら打ち。老人会の方たちが作ってくれたもぐら打ちを持って各家庭を回り「13日のもぐら打ちは田畑行け」と言いながら地面を叩き、悪さをするもぐらを追い払いました。
 参加した藪中瑠奈さん(菊陽中部小4年)と坂本瑠奈さん(同2年)は「綱引きは力いっぱい引きました。もぐら打ちは手が痛くなるほど叩きました」と話してくれ、矢野祐也くん(同5年)は「綱引きは一生懸命引きました。もぐら打ちではたくさんおみやげをもらい嬉しかったです」と笑顔でした。

 

 


  (33) 三里木区  たわらや酒店  宇野功一

歳時記・日本の酒づくり  酒を搾る

◆醪(モロミ)

 前月でお話しました「酒母」(酒の種)に「麹米」と「蒸米」を3回に分けて加える「三段仕込み」によって並行複醗酵をさせる工程です。モロミの中では、「麹菌」が造った「アミラーゼ」(糖化酵素)によって、米のデンプン質が少しずつ糖分に変わり、糖化された糖分を「酒酵母」が取り込んで、アルコールに変えます。糖化とアルコール発酵が同時に行われているので「並行複発酵」といいます。これは、世界の酒類の中で、日本酒の独特の製法で、世界のどの醸造酒よりもアルコール度数が高くなります。
 モロミの温度の管理がおいしい酒を造る時に大切なポイントとなってきます。杜氏たちの腕のみせどころです。モロミの初期にはゆっくり温度を上げてゆき、後半に温度を下げるのです。それでもお酒のモロミの最高温度は13℃程度で酵母は寒い環境な中で必死に生きようとします。温度が高ければ、酵母はどんどんアルコールを生成して醗酵がすぐに終わります。温度が低い環境ではゆっくりゆっくり醗酵し、アルコールの他に有機酸(うま味の成分)や高級脂肪酸(芳醇さまろやかさの成分)エステル類(香気成分)を生成し、吟醸酒特有の芳しい香味を作り出してくれます。米から産まれた香とは思えないフルーティーな香気は酵母が作り出してくれます。
 蔵人はもろみの温度をチェックするとともに、表面の泡の状態を観察します。「状貌を見る」といい、筋泡、水泡、岩泡、高泡、落泡、玉泡、地などと表現します。
 発酵させる期間をモロミ日数といいます。温暖な地域のモロミ日数は短くなる傾向にあり、寒冷な地域のモロミ日数は長くなる傾向にあります。モロミ日数は20〜40日程度です。神力は25〜28日のモロミ日数で、酒を搾ります。

◆上槽(じょうそう)=お酒をしぼる

 モロミを「酒」(液体)と「酒粕」(固体)に分離する工程のことで、どれぐらい醗酵させてから搾るかが最も重要です。酵母の働きは「糖分」を「アルコール」に変えますから、時間が経つにつれ、酒はだんだん辛くなる傾向にあります。が、酒は辛いから旨いのではなくて、あくまでバランスですので、どのタイミングがその酒にとって一番最良なのかを経験的に身に付けた杜氏が最終的に判断し、お酒を搾り、醗酵を終了させるのです。毎年のことですが上槽の作業は子どもが生まれる出産日の気持ちになります。夜中に電話で「明日、早朝に上槽します」と連絡があることもあります。生まれてくる酒はどんな酒だろうか、期待と不安がいっぱいです。
  「神力」は機械を使うことなく、酒袋にモロミを入れ、その袋からほとばしる酒を製品にしています。どこかの製薬会社の化粧品のように「ポトリ、ポトリ」と落ちてくる雫。なんとも贅沢な香味の酒が出来上がった瞬間です。


 永野 光輝(こうき)くん 3歳 新山区

 

 仮面ライダーや時代劇が好き。中でも必殺仕事人シリーズがお気に入りで、テーマ曲が聞こえると熱があってもおきだすほどです。


成人おめでとうございます

燕iェ梨奈さん(上津久礼区) 
    就職活動頑張ります。

本田香名恵さん(原水)
    まだ大人の実感がありません。

藤本智巳さん(上津久礼区)
    これから大人の女性になれるよう
    がんばりたいです。

 


無病息災を願う

 青葉台区の青葉会(坂本義敬会長)は新年初詣と長寿祝賀会&誕生会を1月9日(金)に行いました。
 午前10時、鉄砲小路にある蘇古鶴神社へ初詣に出掛け、今年1年の無病息災、家内安全を祈願しました。その後、区の公民館で長寿祝賀会を行い、米寿(88歳)、傘寿(80歳)、喜寿(77歳)、古希(70歳)の方たちを祝い、記念品を贈りました。
 米寿の祝いを受けた白井なるゑさんは「おかげさまで体に痛いところもなく、健康で今までこれたことをありがたいと思っています。これからも体に気をつけて元気に過ごしたいと思います」と話されました。祝賀会&誕生会では、植田紀久子さんによる祝いの舞「俵積み唄」が披露されたり、参加者の皆さんのカラオケもあり楽しいひとときを過ごしました。

 

 

 

 


型絵染めのカレンダー

 今年はどんなカレンダーをお使いですか?菊陽町図書館展示室では「型染絵の世界 芹沢_介カレンダー」が3月1日(日)まで開かれています。
 琉球紅型の美しさに触れ、型染絵の世界に入った人間国宝の芹沢_介さんのカレンダーで、同図書館職員村崎修三さんが集めたもの。昭和49年から昭和55年までのものを展示しています。
 鮮やかな色彩としゃれたデザインは年月を経ても色あせず、手すき和紙に印刷されており芸術作品のよう。訪れた人は「この日は私の結婚記念日よ!」と記念日を見つけて喜んでいました。
 また、芹沢さんが挿絵を描いた少女雑誌や型染絵のうちわなども展示されており、来場者は立ち止まって見入っていました。