ワンネス 406号  2008/03/30発行


みんなの力でたすきをつなぐ

子ども会駅伝

 菊陽町子ども会育成連絡協議会(大野譲二会長)主催の第31回菊陽町子ども会駅伝大会が、3月9日(日)菊陽町杉並木公園ふれあい広場で行われました。
 開会式は大野会長のあいさつのあと、曲手子ども会の6年生コ永眞由子さん、森田彩花さん、西岡 舞さんが「お世話をしてくださる方への感謝の気持ちを忘れず、最後まで一生懸命走ることを誓います」と選手宣誓をしました。最初に規定の部17チームがスタート。その後、オープン参加の部
19チームもスタートし、公園内12区間12.2kmで、たすきをつなぎました。
 小雨の降る中、子どもたちはチームメイトや保護者、応援に来た地区の方々などの大きな声援を受け、一生懸命走っていました。結果は、規定の部優勝が新成区子ども会、オープン参加の部優勝は杉並台子ども会でした。
 オープン参加の部で優勝した杉並台子ども会で12区を走った6年生の西山友喜くんは「疲れたけど、走る練習もがんばってしていたので優勝できてうれしい!」とチームのみんなと喜び合っていました。

 

 

 小雨の降る中、子どもたちは一生懸命走っていました。保護者の声援にも励まされていたようです。寒かった〜!(高井)

ふれあい駅伝大会

 菊陽町陸上競技協会(大塚 亘会長)の主催する第20回菊陽町ふれあい駅伝大会が、3月9日(日)菊陽杉並木公園スポーツ広場をスタート・ゴールとする6区間13.8kmで行われ、21チームが参加し健脚を競いました。
 開会式では、菊陽中陸上部の佐藤北斗くん(2年)が「日頃の成果を十分発揮し楽しく走りぬくことを誓います」と選手宣誓のあと、1区から6区までの中継地点へ移動し、午前10時半スタート。選手の皆さんは雨の降る中、チームの応援を受け少しでも速くたすきを渡そうと力走しました。
 「気持ちは先に行っているけど足がついていきません。歳にはかないません。54歳、一生懸命走りました」と菊陽走ろう会の山本綱紀さん。一般の部で優勝し2連覇を達成した“さんりぎ茶屋”チームの野崎祥行さんは「気持ちよく菊陽の町を走りました。応援もあり心強かったです。優勝できるとは思いませんでしたが勝てて嬉しいです」と喜ばれました。

結果
一般の部 
優勝 さんりぎ茶屋
2位 武蔵ヶ丘中OB 
3位 消防署A
中学生の部
優勝 大津北中A  
2位 武蔵ヶ丘中 在校生
3位 武蔵ヶ丘中 卒業生

 

 

 

 雨の降る中の大会となり、選手の皆さんも大変でしたが、取材をする私もカメラが濡れないようにするのに大変でした。来年は晴れて欲しいです。(谷川)


笑顔いっぱいのグラウンドゴルフ
菊陽町ボランティア大会

 菊陽町社会福祉協議会が主催する第17回菊陽町ボランティア大会が3月15日(土)菊陽町民グラウンドで行われ、グラウンドゴルフ大会でさわやかな汗を流しました。
 例年は講演会などが行われていましたが、今回は楽しくスポーツをしようと企画され、日頃ボランティア活動をされている方々や社会福祉協議会理事や評議委員、菊陽虹の会、菊陽学園などから160名が参加。準備は菊陽町グラウンドゴルフ協会が担当し、各チームに協会員を配置してルールなどの指導もしました。
 各ホールからは「あーあ、みょーなふうにはってた」「はいれ!はいれ!」などの楽しい声が聞かれ、初めてグラウンドゴルフに挑戦した菊陽学園の4名は「真っ直ぐボールが行かず難しかったですが、ホールインワンもありました」と話し、優勝した豊岡静雄さん(緑陽台区)は「初めての方と一緒にプレーできとても楽しかったです。優勝できて嬉しいです」と笑顔でした。

 

 

 晴天に恵まれ選手の皆さんは満面の笑みでプレーをされていました。だご汁もおいしかったです。お疲れ様でした。(谷川)


野菜ソムリエと作る野菜料理
三里木町民センター

 3月15日(土)菊陽町新山区で料理教室を開く野菜ソムリエの池田春香さんを講師に迎え「野菜料理教室」が、三里木町民センター調理室でありました。
 この日は、ホタテご飯、あおさとゴマのみそ汁、ほうれん草の春巻きなど、旬の野菜がたっぷりの5品に、男性2名を含む
21名が挑戦。ホタテご飯に入れる菊陽人参は、皮をむかず葉の付け根の成長点ギリギリまで使うことなど池田先生の野菜に関する説明を聞いた後、調理は手際よく行われました。デザートのよもぎ餅は、蒸し器を使わずフライパンで簡単にでき、参加者は感心していました。その後の試食では、たくさんの野菜をおいしく食べることができました。
 「使い方が分からなかった野菜のレシピが参考になりました。家でも作ってみたいです」と、土屋典子さん(境の松区)は話されました。

 

 

 普段食べているようでも、足りない野菜の食べ方と、野菜に関する知識が得られて為になる料理教室でした。新年度から三里木町民センターで、主宰講座として始まるそうです。(岩田)


 気ままにエッセー   あさひヶ丘区  ふわふわ

椿のおちるとき 

 つばきを「椿」と書くのは、わが国でつくった国字で、春に花が咲くことをあらわしています。夏の榎、秋の萩も国字です。ただし、冬の柊は漢字です。
 椿の花びらは互いにくっついているため、花が散るときは付け根からポロリと丸ごと落ちるので、首が落ちるようで不吉だとして武士に嫌われたといいますが、その落下の姿や俯(うつむ)けに落ちる様子はまことに印象的でいくつも句に詠まれています。
 芭蕉が椿を詠んだ句のひとつに、

  落ちざまに 水こぼしけり 花椿

 というのがあります。これは勿論、中にはいっている水をこぼしながら椿の花が落ちていった、ということを詠んでいるのですが、蕪村にも芭蕉にならってか、

  椿落て 昨日の雨を こぼしけり

 というのがあります。
 文豪夏目漱石の

  落ちざまに 虻を伏せたる 椿哉
 −虻(あぶ)は椿の花の深い穴の中で蕊(ずい)を吸うのに夢中で、その間に椿の花は下向きになりつつ落ちていって、とうとう地上に着く時分には椿の花に伏せられてしまった −

 というこの句は、ほのかな香りの椿の花びらに、伏せられた虻に託した春ののどかな気分が感じられます。漱石のこの句は明治30年に詠まれています。前出のこれら先人の句を思い起こしながら熊本の地で詠まれたものでしょう。
 漱石門下で「天災は忘れた頃にやってくる」の箴言(しんげん)で著名な物理学者寺田寅彦は、椿の花は木が高いほど、俯きに落ち始めても空中で回転して仰向けになる花の数が多いことを実験して突き止めました。低い木だと俯きに枝を離れた花は、空中で回転する間がないので、そのまま落ち着くといいます。椿の花の落ちる様子は、物理学者の興味を惹くほど不思議だったようです。
 俳誌「ホトトギス」を主宰した俳人高浜虚子も生前椿を愛したので、戒名には「虚子庵高吟椿寿居士」と椿の一字が入っています。4月8日は彼の命日で“虚子忌”また“椿寿忌”ともいわれています。
 椿の花が落ちる途中でくるっと向きを変える一瞬を想像すると、心がふわふわしてきます。


 弟を取り返したい!

 熊本市出身の拉致被害者松木 薫さんのお姉さんで、菊陽町原水在住の斉藤文代さんにお話を聞きました。

◆薫さんの拉致について
  1980年スペインに留学中の弟 薫は行方不明になりました。1988年に石岡さん有本さんと一緒に北朝鮮にいることが知らされ、2002年金 正日が拉致を認め、よど号ハイジャック事件犯の妻たちによって北朝鮮に拉致されたことが分かりました。

◆ご家族は
  薫は、娘4人の後にできた初めての男の子で、父は大喜びして育てました。勉強熱心な弟で、6カ国語を話し、長崎外語大を卒業後京都外語大大学院に進みました。自慢の息子が拉致され、父は悲しみのうちに1999年(平成2年)亡くなり、母の面倒をみるために私たち夫婦が菊陽町原水に住むことになりました。母は、今、入院している病院で薫を迎えようと「お帰りなさい」の言葉を毎日練習しています。

◆3月29日(土)に国民大集会 in 熊本がありました
  私は先日足を骨折してしまい、まだ万全ではありませんがこの日から活動に復帰しました。「救う会熊本」の主催で、菊陽町後藤三雄町長も参加して下さいました。6月には韓国の拉致被害者家族会との国際会議に参加し、日本だけでなく韓国他各国と連帯して運動を進めたいと思います。一人ではとても無理な活動です。

◆菊陽では
  これから先も、弟を待ちながら菊陽に住んでいこうと思います。町の皆さんに関心を持っていただきたい、協力をお願いしたいと思っています。署名などの活動に参加して下さるボランティアの皆さんを探しています。26歳で拉致された弟はもう55歳になってしまいました。87歳の母も会いたい一心で頑張っています。

 

 

 

   

   斉藤文代 さん  63歳



6年生お別れ親子野球大会

KCブルースターズ

 少年野球チームKCブルースターズの6年生お別れ親子野球大会が3月15日(土)菊陽町民グラウンドで行われました。
  小学生最後の試合は親子対決となり、6年生はお父さんチーム相手に大人顔負けのプレーを見せてくれました。お父さんチームも6年生から三者凡退を取るなど、カッコいいプレーを見せていました。公式戦とは違った、ほのぼのとした楽しい試合となりました。

 



給食おいしかったよ!

白鈴園

 3月13日(木)白鈴保育園で、お別れ会とバイキング給食がありました。
  小さいクラスのお友だちとお別れ会を済ませた後、年長さんたちが給食室に来てみると、給食の先生手作りのお料理がズラリ! 卒園祝いにと、子どもたちに食べたいメニューを聞き、すべて叶えた夢の給食でチキン照り焼きやソーセージ、スパゲティサラダなどを次々にお皿にとった子どもたちは満足顔。「いつもおいしい給食を作ってくださってありがとうございました」と給食の先生に感謝して、おなかいっぱいいただきました。

 


  花桃

3月22日(土)に行われた、第40回白菊園の卒園式に飾られた桃の花です。
♪桃のお花も きれいに咲いて もうすぐみんなは 1年生♪
と歌ったみんな、卒園おめでとうございます!

 


編集後記

 今回の406号は第5週にあたるため、連載の記事がありませんでした。そこで、あさひヶ丘区にお住まいのペンネーム「ふわふわ」さんにエッセイを書いていただきました。春にちなんだ話題でしたが、いかがでしたか? ご感想をお寄せ下さい。また、私も書いてみたい!と思われた方も大歓迎いたします。 (T.I)