ワンネス 222号 2004/7/4発行
無我の境地で
         四半的弓道大会

 「さあ行こう!」の掛け声に一斉に弓を構え、的を狙います。6月6日(日)平成16年度四半的弓道連盟競技大会城北ブロック大会が菊陽町町民体育館で開かれ、熱戦が繰り広げられました。
 四半的は、四尺五寸(8.2m)先にある四寸五分(12cm)の的に向かって、1チーム5人が一人30本ずつ、合わせて150本の矢を撃ち、合計点数で団体戦の勝敗が決まる競技です。満点の選手が個人戦へと進みます。宮崎県を発祥の地とするこの競技には、本場高千穂からも参加があり19チームで競いました。
 菊陽協会(若林陽之介会長)からは女性2人男性3人の1チームが出場。団体戦では涙を呑みましたが、個人戦では古木清久さん(三里木区)が見事優勝。地元での大会に最高齢81歳での優勝に拍手が沸きました。



 古木さんは「15年程続けています。無我の境地になれるところが魅力です。姿勢も良くなります」と元気な笑顔でした。

 まさかの時の救急法
        菊陽町生涯学習課

 菊陽町体育指導員やスポーツクラブきくようのスポーツアドバイザーを対象に救急法講習会が6月12日(土)菊陽町中央公民館大会議室で行われました。
 菊池南消防署の野口善則さんの指導で「正しい心肺蘇生法が救命率をアップさせます」と心肺蘇生法の手順を学習。意識の確認や人工呼吸、心臓マッサージの方法を体験しました。また、手近にあるタオルなどを使った応急手当の方法も学習しました。
 体育館内のスポーツでも起こる「熱中症」についても説明があり、スポーツドリンク等で、水分と塩分の補給や身体を冷やすことの大事さを学びました。
 参加したスポーツアドバイザーの村上緑さんは「心肺蘇生法は見ているのと体験するのでは大違いですね。なかなか人工呼吸はできないし、体力もいります。今回体験できて良かったです」と話されました。


   人工呼吸は大変です!

みんなナイスプレーだね
            菊陽町子ども会ソフトボール大会

 第38回菊陽町子ども会ソフトボール大会が6月6日(日)菊陽町民グラウンドでトーナメント方式の試合を行い、24チームが3つのパートに分かれて、練習の成果を発揮しました。
 開会式では沖野子ども会の北澤大暉くん(西小6年)が選手宣誓。6つのコートでは保護者の応援の声が響きました。
 三里木北区子ども会チームの監督は「ケガをしないように一生懸命、そして楽しくやろう!」と声をかけ、主将の西本崇晃くん(西小6年)は「ともかく勝つ!」と試合にむかいました。大堀木子ども会チームから試合に出ている栗原 凌くん(中部小6年)を応援していた母親の純子さんは「昨年はいい試合だったけど負けたので1勝はして欲しいなと思います」と話されました。

 

Aパートで優勝した上津久礼子ども会は8月7日(土)に泗水町で行われる郡大会に出場します。

手遊びで楽しくふれあう
      一人暮らし高齢者を励ますつどい

 菊陽町民生委員協議会が主催する平成16年度一人暮らし高齢者を励ますつどいが6月3日(木)町老人福祉センター大広間で行われ、町内一人暮らしの高齢者125名が招待されました。
 主催者の民生児童委員協議会 安武和夫会長や来賓挨拶のあと、白菊保育園の園児たちと楽しく交流。「いっぽんばしこちょこちょ」や「お寺の和尚さん」で一緒に手遊びをしたり、園児全員で手作りのプレゼントを渡しました。
 参加した坂井ヨシ子さん(大堀木区)は「子どもたちと触れ合うのは久しぶりで、思わず抱っこしました。楽しく過ごしました」と喜ばれました。昼食を頂きながら、ギター演奏や踊りなどが披露され、楽しいひとときを過ごしました。


  (9)   よしもと小児科医院 吉本寿美
  自然とふれあおう

最近は、外で元気よく遊んでいる子どもたちが少なくなったように思います。少子化の影響もあると思いますが、子どもが被害を受ける痛ましい事件があまりにも多くなったため、外で遊んでおいでとは簡単に言えなくなったのも関係しているのでしょうか。僕らが小さい頃は考えられなかったことですが、残念な事です。

病気に関しても、最近はこころの病を持つ子どもが増えてきました。 いやいや、子どもだけではなく、大人も(自分も含めて)どこか疲れ果てているように感じます。ストレスが多い社会になってしまいましたので仕方ないとは思うのですが、自然とふれあう機会が少なくなってきたのも原因なのかもしれません。

時々お邪魔するのですが、阿蘇に葉祥明阿蘇高原絵本美術館というところがあります。既にご存じの方も多いかと思いますが、熊本出身の葉祥明さんの絵本や原画などの展示がされている美術館です。葉祥明さんには、縁あって昨年開院前に当院で講演会をしていただきました。その後も、葉祥明さんの実弟で美術館の理事長である葉山祥鼎氏とは仲良くさせてもらっており、お邪魔した際にいろいろ話をするのですが、先日伺った際にも最近の子どもは絵が描けないと嘆いておられました。特に都会に住んでいる子どもたちにはその傾向が強いということでした。

考えてみると、コンクリートに囲まれ、テレビゲームしかやらない子どもたちが、いきなり何もない草原で絵を描くのは難しいことかもしれません。美術館には目の前に広い草原と散歩道があり、子どもたちは思い切り走り回ることが出来ます。道具はなくても子どもたちはいろんな事をして遊んでいます。週末予定がない方は、一度家族で遊びに行かれてみてはどうですか?大自然の中で、家では見ることの出来ない子どもたちの笑顔に出会えると思いますよ。もちろん、大人も癒される不思議な所です。

葉祥明阿蘇高原絵本美術館
 熊本県阿蘇郡長陽村大字河陽字池ノ原5988-20
    TEL/FAX:09676-7-2719  http://www.yohshomei.com/museum_aso.html


  菊陽中学校3年生

園児といっしょに 絵本の読み聞かせ
             
菊陽中学校の3年生は選択国語校外学習として、菊陽町内の保育園で絵本の読み聞かせを行っています。6月15日(火)はもみじ園へ秋吉千明さん、紫藤里奈さん、宮本亜由美さん、松下綾香さん、森下愛子さん、藤本整さん、若杉幸平さん、谷川亜由美さんの8名が訪問して、園児と楽しいひとときを過ごしました。
 秋吉千明さんは「僕は絵本の読み聞かせでもみじ園へ2回行き、とても楽しく園児たちに絵本を読むことができました。もみじ園に着くと、園児たちが集ってくれて少しずつ緊張が解けました。絵本をドキドキしながら読むと、途中で飽きてしまう子もいましたが、楽しそうに聞いてくれて良かったです。絵本を読み終わったあとは、みんなで外で遊んでとても楽しかったです」と嬉しそうでした。

区長さん紹介

宮ノ上区 
  宮邊松代さん 68歳

夫が区長を4年しました。任期中に病気になり、3年目から補助をしてきました。今年から区長を引き受けましたが、なんとかやっています。
 区のモットーは「相手の立場になって考える」です。皆さんの協力なしにはできません。ご協力をお願いします。


深山聖輝(いぶき)くん 1歳 あさひヶ丘区

クリスマスイブ生まれの「イブ」です。お姉ちゃんが保育園に行くようになったので寂しがっています。


(1)
「忠臣蔵」ゆかりの三里木櫨(はぜ)並木

元禄15年(1702年)12月、吉良邸へ討ち入り主君の仇を打った赤穂浪士47人は、それぞれ3大名の屋敷へお預けとなりました。
 熊本藩主、細川家江戸屋敷には大石内蔵助良雄以下17名が預けられ翌春2月4日の切腹まで接待を受けました。このあたたかい待遇に感激した内蔵助は、財源の一助として櫨の栽培を進言しました。
 享保8年(1723年)六代細川宜紀公は櫨苗の仕立てに着手し、藩内のあらゆる空き地(官地)をはじめ、河川の堤防、道路敷の空き地に櫨の栽植を推進しました。
 名君と謳われた八代 重賢公は特に熱心な推進者で、畑地に栽培する者にはこれを免租(免税)として奨励する一方、寛延2年(1749年)には城内に「櫨方役所(はぜかたやくしょ)」を置いて櫨の管理運営に当たらせました。宝暦13年(1763年)には高橋町に直営の「製蝋所(せいろうしょ)」を設け、櫨を専売としました。
 三里木の櫨並木もその名残です。
       (資料 菊陽町史編纂集より)


      現在の櫨並木 
(撮影場所 旧57号線 菊陽ボウル前にて)

  
3回菊陽町ふれあい
ミニバレーボール大会
参加チーム募集

日 時 8月1日(日) 午前9時開会
会 場 菊陽町民体育館 菊陽中体育館
参加費 1チーム2,000円
    (ファミリーの部は1,000円)
申 込 7月13日、14日 午後8時〜9時 
    菊陽町中央公民館 1階ロビー
問合先 赤塚和幸  232−4322
《編集後記》
三里木に櫨の木があるのが不思議で仕方ありませんでした。こういう由来があるんですね。ふるさと探訪をお楽しみに!  (N・T)